
2014年公開の映画『渇き。』の原作となった「果てしなき渇き」や、2022年に映画化された「ヘルドッグス」シリーズなど、話題作を続々と世に送り出してきた人気作家・深町秋生。中でも、代表作のひとつとして根強い支持を得ているのが、多種多様な文化が共存する東京・上野を舞台にした警察小説「組織犯罪対策課 八神瑛子」シリーズ。同作は2011年刊行の「アウトバーン 組織犯罪対策課 八神瑛子」を皮切りに、これまで5作品を発表。累計発行部数50万部を超える大人気シリーズとなっている。
そんな警察小説の金字塔が、オンライン動画配信サービスHuluが連続ドラマ化。Huluオリジナル『八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-』と題し、7月24日(金)から、第1話・第2話を一挙独占配信となる。(以降毎週金曜 最新話配信/全5話)
【以下、オフィシャルレポート】
2026年7月24日(金)からのオンライン動画配信サービスHuluでの独占配信に向け、早くも日本中から熱い視線が注がれているHuluオリジナル「八神瑛子 -上野中央署 組織犯罪対策課-」。配信開始を翌日に控えたプレミアムイベント「配信前夜祭」がユナイテッド・シネマ豊洲にて盛大に執り行われた。開演直後から配信を待つファンの熱狂は最高潮に達し、SNS上では怒涛の投稿ラッシュが勃発。「#八神瑛子Hulu配信前夜祭」が瞬く間にXトレンド入りを果たすなど、配信前からのドラマへの期待度の高さを改めて証明した。
冒頭の挨拶で黒木は「イベント開始時間が遅れていると聞いて、慌てて来ちゃいました」と少し急いで登壇したことに触れ、「でも、みなさん颯爽と登場していたので、ちょっとやり直したいかも…」と照れた様子で語ると、登壇者が揃って笑顔に。和やかなムードに包まれながら、イベントがスタートした。
配信前夜祭イベントでは、豪華出演キャスト陣に対し、事前に作品公式Xで募集した質問も交えてトークセッションが行われた。登壇者は時間の許す限り、たっぷりと丁寧に撮影を振り返りながら、質問に答えていた。役柄ごとのキャッチフレーズをMCのこがけんが紹介しながら「自身の役を演じるにあたり、大事にしていたことは?」との質問に、復讐を誓い一線を越える刑事 主人公・八神瑛子役の⿊⽊は「目的のためなら手段を選ばない」キャラクターだと説明し、「その復讐がどこから来ているのか。瑛子が強くあらねばならなかったこと、大切な人を失ったという部分の繊細な女性の心というものを忘れずに演じていきたいと考えていました」と語る。

裏社会の抗争に踏み込む記者、八神雅也役の毎熊は作品の相関図に「死亡」と書かれていたことに触れ、「なので言っても大丈夫だと思いますが、死亡しているので回想のような形で登場することがほとんど。それと同時に、瑛子が出会っていく事件や出来事の足跡が自分の役を通して見えてくるというところに、少しでも思いをのせて、でも見せすぎずに次の足跡にたどり着くようなことを意識して演じていました」と自身の役の”役割”を明かした。

新宿の暗黒を知るエリート刑事、五条隆文役の高良は「五条のいろいろな面が見えたらいいなと思っていて。目の前にいる人によって変わる雰囲気だったりとか、小さなアクセント、大きなアクセント、そういういろいろな面が見えたら面白いなと思いながらやっていました」と演じる際に意識していたことを話した。

フィリピン最凶の殺し屋、グラニソ役の小島が「フィリピンの殺し屋というのを、僕は人生でまだ見たことがなくて」とコメントすると、藤木がすかさず「みんな見たことないよ」とツッコミ。「みなさんもないんですね、安心しました」とニヤリとした小島は「まずは何から入ればいいのか分からなくて」と、役への取り組み方を悩んだと話す。さらに「しかも台詞は全編英語だし、アクションも初めてなので、その一つ一つの勉強させていただいて。丁寧に演じさせていただきました」と振り返る。
上野に潜む中国マフィア、リウ・インリー役のりょうは「ここ2人ね。悪いですよね」と小島と自身が演じた役の”悪さ”に触れ、ニコニコ。演じる際には「心理的に人を支配するような、得体の知れない不穏な空気を大事にしました」と話していた。
上野の闇を取り締まるコワモテ警部、川上修平役の池内は「結構クールに、ちょっとミステリアスにというのを大事にしました」とコメント。「ただ、コワモテとありますが、僕はコワモテじゃないですからね!」とお茶目な一面も。
上野を陰で仕切る暴力団・千波組のNo.2、甲斐道明役の藤⽊は役のポイントは「メガネ」と答え、「すごくハードボイルドな作品。しかも千波組という暴力団の幹部。今までやったことのない役でびっくりしたのですが、どうやって演じようかなと思っている時に、衣装合わせで スタッフの方がどうしても甲斐にメガネをかけさせたいとおっしゃって。「ビー・バップ・ハイスクール」の菊リンのメガネだねって盛り上がったんです」と明かしたのだが、観客からあまり反応がなかったことを受け、「あー、「ビー・バップ・ハイスクール」もうみんな知らない世代ですかね…」と残念がるも、「現場では自分は菊リンだと言い聞かせながら演じていました」とニッコリ。

廣木監督には、「深町秋生先生の原作を連続ドラマ化するにあたって大事にされていたことは?」との質問が。「設定になった場所が上野。上野ってどんなところって言われても一言では言えない。そういうものがうまく映像の中に出ていればいいなというのは一番苦労した部分です」と明かしていた。

現場の雰囲気について黒木は「シリアスなシーンが多いので、基本的にワイワイしているというよりも、持ち場で集中して演じて撮影していくことが多かったのですが、この現場はみなさんがお持ちくださる差し入れがすごくおいしくて!」と目を輝かせ、「体も動かしているから、それを言い訳に、いつも差し入れの前でお話をしながら食べていました」とアクションシーンがたくさんあったため、お腹が空くことも多かったと話す。ピリつくシーンも多い作品だったが、黒木は「カメラが止まれば結構和やかな雰囲気の現場だったと私は思います」とも付け加えていた。
「インタビューで黒木さんが、自分が座長であることに途中で気づいたと話しているのを読みました」とのMCのコメントに黒木は「今回個人的な反省としましては、あまり現場を引っ張れなかったこと」とし、そうなってしまった理由としては作品と役に集中するが故だったと説明。「ただ、瑛子として一生懸命現場で過ごさせていただくことで、まとまりが出ていたらいいなと今更ながら思っています」と少し反省気味に語る黒木。MCから「みなさんどうでしたか?」と質問された登壇者だったが、その場で「そんなことはない!」と言った様子で首を横に振るも、誰もマイクを手にしてコメントをせず。その様子を見た黒木が「誰か早くフォローして!」とツッコミ。そのやりとりに会場からは笑い声が沸き起こっていた。
中国マフィアの拠点の現場についてりょうは「すごく残酷な言葉を中国語で言いながら笑い合っている。カットがかかった後は恐ろしくて、さらに笑ってしまうという異様な雰囲気でした(笑)」と笑顔で語った。組対課の現場の様子について池内は「我々もシーンではピリついた感じでしたが、カットがかかると他愛もない話をしていました」と明かす。千波組の集まりについて藤木は「むさ苦しい感じでした」とニヤリとし、「強面のエキストラの方も大勢いて。でも、時代はどんどん変わっていく。頭を使わなければなかなか生き残っていけない世界なのかなと思いました」と自身の感想も交えて語った。
撮影で印象に残っているのは「食べるシーン」と振り返った高良は、「常に何か食べていて。黒木さんとラーメンを食べるシーンがあるのですが、どこでセリフを喋ればいいのか分からなくなって。でも、食べなきゃいけないから(笑)。その時に、いろんな間ができて。僕の咀嚼待ちとか、飲み込み待ちがあったんですが、なんかみんな現場でほっこりしてくれたのかなと思っています」と和やかな現場の様子を伝えた。
小島は、「最強漢小島健伝説」という自身のYouTubeチャンネルに誰をゲストに呼びたいか、との質問に「皆さんに来ていただいて、八神瑛子ごっこをしたいです!」とアピールするも、登壇者のあっけにとられた様子に、「ですよね…」としょんぼりする場面もあった。

廣木監督は25年ぶりの池内との作品作りについて「全然変わっていない。前回は台本にないアドリブみたいなところも全部こなしてくれて成立していた作品だったんです。今は、市場に行って歩いて食べてみたいな番組が多いけれど、そういうのを本当に僕らが最初にやったんじゃないかな」と当時を振り返りつつ、「今回はそうはいかなかったです。僕は刑事モノが始めてだったのですが、みんながテストの時点でちゃんと作って準備して待ってるというのがすごく刺激になって、1話目からヤラれた!という感じです」と、池内をはじめとする役者の演技が刺激になったと話していた。
作品のタイトルにちなみ「撮影を通して感じた上野の魅力」について語るコーナーも。黒木はアメ横でフルーツを買ったり、路地裏のお店でキムチを買ったりと、撮影の合間に買い物を楽しんだと明かす。毎熊は「いろいろな博物館や美術館があって。毎回面白い展示をやっているイメージがあります」と語る。高良は「なんか懐かしい感じがする。時代にしても背景にしても知らないけれど、懐かしい感じがするし、いろいろな人がいる。いろいろな人がいて、みんな居場所がそこにあるのがよくて。そういうのが魅力な気がします」と熱弁。「撮影では路地裏を歩くシーンがあって。いろいろな色があって、湿度みたいな人の体温を感じるような、すごくゾクゾクする場所でした」と話したりょうは「プライベートでは、子どもが小さい時に不忍池でスワンボートに乗ったりとかして」と懐かしそうに微笑む。さらに「蓮(ハス)の花が一番好き!」と笑顔のりょうは「今がちょうど見頃。ぜひ見ていただければと思います!」とおすすめしていた。

池内は子どもの頃から馴染みのある場所だとし「僕は田舎が茨城なのですが、常磐線で言うと上野が終点。なんかすごくワクワクするというところが魅力だし、食もいろいろなのがある」とし、おすすめのもつ焼き屋さんの名前を挙げる場面もあった。「いろいろな要素があって活気がある。雑多なところが魅力的な街」と上野の魅力を語った藤木は「撮影の時に、池内くんとのシーンで、マンションのベランダに出てきて大声で電話し始めた人が、中国の方だったんです」と撮影を振り返り、エピソードを話し始める。「電話をやめてほしいというジェスチャーがなかなか通じなくて困っていた時に、池内くんが中国語で伝えてくれて、撮影を再開することができました」と池内の中国語スキルを明かした藤木に対し、池内は「作品のためにちょっと勉強していた時期があって、覚えていたので」と照れながらも得意顔を見せる。「池内くん、かっこいいなぁって」との藤木の言葉に「よっしゃー!って感じです」とうれしそうに応えていた。

本作の本編楽曲を手がけるのはWild Law Orchestra。金子ノブアキ率いるこのユニットが奏でる音楽も本作の大きな魅力のひとつとなっている。そのことに触れながら最後の挨拶で黒木は「大きなスクリーンで観るのは、自宅で観るのとはまた違う雰囲気で体験していただけるのかなと思います。音楽も本当に素晴らしいので、曲にも注目していただきたいです。誰が敵で誰が味方なのか分からない中で、八神瑛子が黒幕まで辿り着けるのか。その辺も楽しみにしながら観ていただけたらなと思います!」と呼びかけ、大きな拍手を浴びていた。












