
第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された、深田晃司監督最新作『ナギダイアリー』(9月25日(金)新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国公開)が、カンヌ映画祭後、初のイベントとなるジャパンプレミアを開催。
ワールドプレミアとなった本年度のカンヌ国際映画祭コンペティション部門の公式上映では、約7分間にわたるスタディングオベーションが巻き起こり、既にフランスや台湾など 15を超える国と地域での公開が決定し、「卓越した脚本」「心奪われた」「誰かに”理解される喜び”に、胸を打たれる」「深田晃司監督の紛れもない到達点だ」と海外メディアからも高い評価を集めている。
ジャパンプレミアには、自然豊かな町「ナギ」に生きる彫刻家の寄子役の松たか子、寄子の弟の元妻であり建築家の友梨役の石橋静河、寄子の幼なじみで役場に勤める好浩役の松山ケンイチ、深田晃司監督が登壇。
カンヌ国際映画祭での反応を聞かれた松は、「松山さんの好浩さんにお客様も反応して、大爆笑でした」と報告すると、カンヌへ行くことができなかった松山は「笑えるところがあるんですか?ウケること何かしたかな?って思ったんです」と首を傾げる。すると監督からも「海外の反応は日本と異なって、皆結構笑うんですよね。ここで笑うんだ、って意外なところで笑いが出たりして、それが海外で上映する時の楽しさです」と話していた。

石橋も「温かかったんが印象に残っていて、どんなふうにジャッジされるのかドキドキしていたんですけど、字幕を追いながら、皆さん一生懸命に前のめりに見てくれて、くすくす笑ったり、あー…って言いながら見てくださったのが、嬉しかったです」と肌で感じた海外の反応を語った。

松山は、松と石橋とは会うのが撮影以来だと言い、「カンヌに行けなかったので、お土産を買ってきてくれたんです。それをさっきいただいて、フランスのベトナム料理のフォーのTシャツだったんです。めちゃくちゃ貴重だったなと思って。美味しかったですか?」とカンヌらしからぬお土産のチョイスに、会場からは笑いが。
お土産を選んだ理由を、松は「(石橋と)一緒にベトナム料理屋さんに行って、そこのお店のTシャツが売ってて、これは松山さんに渡さなきゃ!と思って、私の家にずっとあったんです」と語り、「お会いした時に渡さなきゃと思って、どんどん紙袋がしわくちゃになって、今日お渡しできて良かったです」と微笑む。
どんなデザインなのか気になっていると、松山が「写真撮影の時に持ってきてもらう!皆さんに見てもらいたいです」と提案すると、フォトセッション時にはTシャツが入れ込まれ、ともに撮影が行われた。

本作は岡山県勝田郡奈義町で撮影が行われたが、自然豊かなロケーションでの印象的な出来事について、松は「私と静河ちゃんはロッジに滞在して、お隣さん同士みたいな感じで、お互いに多く作ったご飯をもらったりあげたり、みたいな暮らしをしていました」と振り返る。
すると石橋が「松さんがカメムシがダメで…」と暴露すると、松が「本当に虫が苦手で、カメムシがどこからともなく落ちてきまして。1回、髪を洗って乾かそうと思ったら、ここ(頭の上)から落ちてきまして。でも、松山さんが『僕たちはお邪魔しているんですよね』と言っていて、すごく反省しました」とエピソードを披露。

そんな松山が滞在していたのは「今回、ちょっとわがままを言って、Wi-Fiを使えるところが良いって言ったんです。そうしたらすごい豪華な一軒家だったので、カメムシは1匹もいなかったです。本当にすみません」と、明かした。さらに「(一軒家が)大きかったから、川口(和空)くんと藤原(聖)くんを呼ぼうと、その子どもたちと三人暮らしをしていたんです」と、主人公の息子・春樹役を演じた川口と、その親友・圭太役の藤原とともに生活していたと語る。「親子の距離感を作れたら良いなと思って、ご飯を一緒に作ったり、ケーキを作ったりしていました。朝からずっと作って、(ケーキを)差し入れしていました」と、微笑ましい撮影の裏側を語った。
また、今回彫刻家役に挑んだ松へ、彫刻指導を行った彫刻家の吉田愛美氏がサプライズで登場。松が演じた寄子をイメージした彫刻作品が手渡された。吉田氏は「松さんはすごく優しく、いつも親切に接してくれたので、その優しい感じを出せるように創作しました」と作品に込めた想いを口にする。

松は「繊細な作業のようで大胆だったり、そういうのを見たり体験することで寄子という人を知る手がかりになったので、吉田さんがずっと現場にいてくださって、寄り添ってくれたので、彼女の力はとても大きいです。すごく勉強になりましたし、本当に感謝しています」と感謝を述べた。











