©2026「ファーストボイス」製作委員会

ディスコでミラーボールが煌めき、日本が好景気に沸いたバブル経済絶頂期の1989年。女性は結婚までの“腰掛け”として働く存在だと、多くの人が思い込んでいた時代。日本で初めて「ハラスメント」が“事件”となった。この裁判を一つのきっかけに、国は法を改正。社会の“常識”とルールは大きく転換していった。この度、その背景で、新たな未来を切り開こうと挑み、声を上げることを諦めなかった型破りな弁護士たちの実話に着想を得た物語(フィクション)を映画化。

1989年に日本で初めて提訴された「福岡セクシュアル・ハラスメント裁判」に着想を得た本作。ある女性が、性別を理由に理不尽な嫌がらせを受け、職場での居場所を失い、退職を余儀なくされたとして会社と上司に対して訴えを起こした同訴訟は、“ハラスメント”という言葉が世に浸透するきっかけとなり、その後の社会を大きく変えていった。
今もなお、ハラスメントは社会のいたるところに潜んでいる。だからこそ、この出来事を過去のものとせず、現在に地続きの物語として描きたい。それが本作の企画の出発点となった。30年以上も前、職場での居場所を奪われ、傷つきながらも声を上げた女性がいた。そして、その声を受け止め、3人の子どもを育てながら手弁当で裁判に挑んだ女性弁護士がいた。当時、多くの人が「勝ち目はない」と考えた状況で踏み出された、その一歩。それは、“ハラスメント”という言葉すら定着していなかった時代の“常識”を揺らし、社会の見方を少しずつ変えていった。

製作陣は、そんな先駆者たちの勇気と闘いを未来へつなぐとともに、いまも理不尽の中で苦しんでいる人たちに「あなたは悪くない」と届ける映画にしたいと考えた。そして、この題材を問題意識の高い人だけに届く社会派映画として閉じるのではなく、より多くの人に届けるため、痛快なエンタメとして楽しめる作品を目指した。メガホンを託されたのは、『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』や『九十歳。何がめでたい』など、あらゆる社会問題を観客を引き込むエンタメとして結実させてきた前田哲監督。そんな作品への思いを受け取り、キャスト陣もそれぞれの役と真摯に向き合った。

そしてこのたび、社会の分厚い壁に挑む人々を演じたキャストたちの撮影の舞台裏を収めたメイキングカットが解禁された。
法廷シーンの撮影合間、前田監督と綾瀬はるかが真剣な表情で話し合う姿や、重要な証言シーンに臨む鈴鹿央士が監督から真っ直ぐに指示を受ける様子からは、現場に流れる緊張感と作品への本気度がうかがえる。また、鮮やかなワンピースを着て街中の撮影に臨むファーストサマーウイカがグッと集中し、役に入り込んでいる様子や、鋭い眼差しで自身の映像をチェックする姿も印象的だ。

©2026「ファーストボイス」製作委員会

一方で、過酷な闘いを描く本作の現場でも、常に温かい空気があふれていた。カットがかかれば綾瀬とウイカが顔を見合わせて弾けるような笑顔を見せ、綾瀬を中心に弁護団を演じたキャスト陣が全員で笑い合うなど、困難な裁判に一丸となって立ち向かうチームの団結力が、そのまま現場の空気となっていたことがよく分かる。

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さらに、綾瀬と松本穂香が並んで頬杖をついているほっこりとした場面や、笑顔の綾瀬をウイカと峯村リエが優しい表情で見つめる場面からは、役柄を超えた深い信頼関係が滲み出ている。

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そして、無事にクランクアップを迎え、大きな花束を抱えて晴れやかな笑顔を見せる綾瀬。時代の“常識”に抗い、声を上げた人々の勇気と闘いを描くために集結したキャスト・スタッフ。その撮影の舞台裏で育まれた絆と、作品に向き合う覚悟が刻まれた今回のメイキングカットからは、本作に込められた思いと、キャスト陣が一丸となって作品を作り上げていった熱量が伝わってくる。

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