
公開を迎えた心境を聞かれると吉岡と奈緒は顔を見合わせて「嬉しい」と声を揃え、拍手で溢れかえる客席を見渡した吉岡は「もうお喋りしたいぐらい。カフェ行きませんかって気持ちです」と笑顔を見せ、観客の感想が気になっている様子で笑った。周囲からの反響について吉岡は「映画が好きな友達が多いんですけど初日に見に行ってくれた子も多くて、みんなの感想がすごい長文で送ってきてくれてるのがすごい印象的でした」と明かし、「すごく深く見てくれてるのが1番嬉しかったですね」と喜びを口にした。一方、奈緒は「私はまだ感想を色々と拝見できていなくて…」と報告しつつ「今日この後皆さんの感想をエゴサーチさせていただきますのでどうぞ皆さんお手柔らかに」と呼びかけて会場を笑わせた。

また奈緒演じる薫の別居中の夫でDVによって彼女を追い詰めるエリート警察官・晋一を演じた北村匠海の話題に。劇中では薫らと激しく対峙する役どころだが吉岡は「北村さんは本当は良い人なんです」と念押しして会場の笑いを誘った。
吉岡と奈緒が晋一を取り押さえるシーンでは打ち合わせをしていなかったにもかかわらず2人が同じ形になり「十字架みたいになる瞬間」があったそう。吉岡は後から映像を見て「めっちゃ合ってる」と驚いたといい「薫さんの怒りが私の中に入ってきたみたいな気持ち。『絶対許さないぞ』って」と奈緒との芝居で生まれた感情を明かした。
さらに吉野監督はパンチカットを獲る際に脚本には具体的な動きが書かれていなかったと説明。吉岡から「これ1発くらい殴ってもいいですか」と提案されたことを振り返り「『いいですよ』って言ったら、2~3発殴ってたから結構いくなと思ってました」と裏話を披露して笑いを誘った。
イベントでは本作で描かれる“極限の決断”にちなんで吉岡&奈緒が“極限の二択”に挑戦する場面も。『10年後の自分になんでも質問できる』『10年前の自分に一言だけ伝えられる』という二択では、奈緒は「10年前」を選択。「10年後の自分に聞いてもきっと自分の性格上一言しか返ってこないんですよ」と笑いつつ、10年前は21歳で上京したばかりだったといい「このままで自分はいいのかなとかいっぱい失敗もしたし大人を怒らせちゃうこともあったけど、今考えてみるとそれがなかったら今日2人ともこの舞台に立ててないかもしれないですし皆さんともお会いできてない」と回想。「そのままでいいよって不安になると思うけどって言ってあげたい」と当時の自分に送りたいメッセージを語った。
一方、吉岡は「10年後」を選び、「未来の自分に『今、何しててほしい?』って聞きたいですね。『今のあなたには何が足りない?』って聞きたいです」と回答。「動ける時に動かないととか思うんですよね最近」と理由を説明し、司会から直近でやりたいことを聞かれると「いっぱいありますよ。50個ぐらいあります」と微笑んだ。

さらに共演者から現場での2人に関するタレコミが披露された。佐月絵美からは撮影中に吉岡と奈緒がマーモットの動画を一緒に見ていたとのタレコミが。吉岡はマーモットについて「もちもちでもふもふ」と表現、奈緒は「カピバラさんを立たせたみたいな感じ」と説明する。動画を見るきっかけとなったのは2人がもみくちゃになるアクションシーンだったそうで吉岡は「もみくちゃでマーモットの喧嘩みたいになってきたねって言った記憶がある」と回想。奈緒も撮影中にマーモットの喧嘩が頭から離れなかったそうで「ずっとこらえきれなくてマーモットの喧嘩が私の頭の中にあったのでもう共有せざるを得なくて苦しくなっちゃって」とたまらず吉岡に動画を見せたことを明かした。さらに吉野監督にも動画を送ったとそうで監督は「ずっと2人がバトルシーンを撮ってる時ニヤニヤしてた」と撮影時の2人の様子を暴露していた。
佐野広実による小説『シャドウワーク』(講談社文庫)を映画化した本作。配偶者や親から暴力を受けた女性たちを匿うシェルター“おうち”を舞台に声なき者たちの“極限の決断”を描くクライム・サスペンス。











