――本作への出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください
伊藤潤二さんの作品は私も子どもの頃から知っていたので、実写化されることを聞いて、どうやってあの世界観を再現するんだろうと驚きました。出演が決まった時は、全力で伊藤潤二さんの素敵な作品を演じられるようにと思っていました。
――伊藤潤二作品にはどのようなイメージをお持ちでしたか?
絵のタッチが可愛らしく、不気味なところもあるんですけど、魅力的なキャラクターを描いていらっしゃるという印象です。SNSでも度々バズっているのを見かけていたので、長く愛されている作品なんだなと思いました。
――本格的なホラー作品への出演は初となりましたが、どのような心境で臨まれましたか?
私自身がめちゃくちゃ怖がりで、お化け屋敷に入って腰を抜かしたことがあるぐらいなので、台本を読むのも一人でいる時に読めなくて、移動中に初めて読みました。今回出演が決まり、いくつかホラー作品は見ておかないといけないなと思って、頑張って見たんですけど、無理でした(笑)。ちょっと頑張って薄目で、音量を小さくして見ました(笑)
――伊藤潤二作品の世界観に入った感想は?
こんなに叫んだことは人生で無いのではないかというぐらい、撮影中は毎日叫んでいました。撮影自体は長い期間撮っていたわけではありませんが、一日中、朝から夜まで叫び続けて(笑)。初めてのことばかりでした。


 

――齊藤さんが出演される『あばら骨の女』のエピソードを読んだ感想はいかがでしたか?
結構前に描かれた作品だと思いますが、現代にも通じる部分があるなと感じました。私自身もダイエットをすごく頑張ってしまって、自分では太っていると思っているけど、周りから見たら「骨が浮いているレベルで痩せてるから気をつけた方が良いよ」と言ってもらった時もあったので、自分にも重なる部分がある作品だなと思いました。原作の絵では骨がぐしゃぐしゃになっている感じだったので、どうやって実写化するのかも気になりました。
――役についてはどのように捉えて演じていましたか?
ユリは綺麗な体をしているお兄ちゃんの彼女に憧れたり、SNSで色んな女の子の画像を見たりして、自分も綺麗になりたいという美への執着が強いなと感じました。周りに流されやすいからこそ、あばら骨を除去するという、普通だったらどう考えても絶対にやりたくないようなことを、勢いでやってしまおうというところが怖いもの知らずの女の子だなと思いました。私も痩せたいとか細くなりたいという気持ちはすごく強いタイプだったので、その頃を思い出して演技するところも多かったかもしれません。
今回一人芝居が中心で、今までは人との掛け合いの演技が多かったのですが、初めての体験をたくさんした撮影だったと思います。


 

――演じる上で意識していたことはありましたか?
全体的に世界観が暗くて不気味なので、演技の部分でもユリというキャラクターを魅力的に見せつつも、堕ちていく姿も魅力的に演じられるようにと考えていました。
――苦労した点や難しかった部分はありましたか?
表情のお芝居は、自分がやっているつもりでも見ている人に伝わらないという点が大変でした。恋愛ものや青春ものとは違って、恐怖を与えなきゃいけない表情の作り方は難しかったです。フィジカル的にも大声を出すのは結構喉にきていました。
あとは、ユリは中盤からおかしくなっていってしまうのですが、そういう演技は自分の気持ちが引っ張られてしまい、結構大変だったなと思います。