「ACTORS STAND」は、「エイベックスの俳優陣が集う場」として、若手俳優を中心に演技経験を積んでいくための機会を自社で創出し、俳優とクリエイター陣の橋渡しとなることを目的に創設されたプロジェクト。
本作が舞台初挑戦で初主演の大役に挑むのは、セブンティーン専属モデルの平美乃理。ELLEgirl UNIとしても活躍の幅を広げる花音や福山絢水、SNS総フォロワー320万人を誇る佐藤三兄弟の次男・佐藤颯人など、次世代の若手俳優陣が名を連ねる中、2.5次元舞台を中心に活躍している中山優貴や、砂川脩弥。元SKE48のメンバーで現在、舞台やドラマなどでも活躍する高柳明音など、経験豊かな役者も本舞台を盛り上げる。
また、新進気鋭のクリエイター陣をマネジメントするAOI biotopeとタッグを組みコンテンツを開発。自身も俳優として活動しながら、様々な作品の脚本や監督を務め、“鬼才”として名を馳せる大野大輔氏が演出と脚本を務める。

物語は、私立鳩矢谷高校の一年生・遠山一華は熟成肉に魅せられ、校舎裏にあるウサギ小屋でブロック肉をドライエイジングしていたところ、動物の死骸が吊るされていると勘違いした用務員に通報されてしまう。事態を重く見た主幹教諭は一華を校内のカウンセリングルームに通わせるが、そこに全学闘争委員会のリーダー・伊吹が現れる。やがて一華はジェンダーレス制服を巡る熾烈な学内闘争に巻き込まれていくのだった…。

公開ゲネプロ後に行われた会見には、平美乃理、花音、福山絢水、中山優貴、松村優、桑畑亨成、佐藤颯人、高柳明音、砂川脩弥が出席。

主人公の遠山一華を演じる平は「初舞台なので本番がどんな感じなのか、どういう雰囲気なのかもまだあまり分からなかったんですけど、一通り通してみて今まで稽古でいっぱいやってきたのもあって、自信を持ってステージに立てる気がします。本番も頑張ります」と意気込みながら、公演初日を迎える心境を「稽古場に入るっていうこと自体も初めてだったので、どういう感じなのかなと思っていたんですけど、先輩方からもたくさん学ぶことがあり、私が悩んでいたとしても先輩方がすごく助けてくれて、今こうやって遠山一華役を演じられているなと思うので、皆さんに支えられているなと感じます」と振り返った。

生徒会長・神宮寺紗英子役の花音は「性格が悪くて二面性がある生徒会長を演じます。皆に嫌われるように頑張ります」と自身の役柄に触れながら「そしてセリフ量が本当にに多くて、まだ噛まずに通せたことがないので、噛まないように頑張ります」と課題点を明かした。「私も舞台が2回目なんですけど、分からないことが多かったり難しいなと感じる部分を先輩方に聞いたらサポートしてくださって。中山さんも『こうすれば?』って提案してくれたり、松村さんもセリフの練習に付き合ってくれたり、皆で支え合いながら舞台を作り上げてきています」とチームワークはバッチリの様子。

神宮寺の用心棒として暗躍し、極新空手黒帯の武闘派少女・久松京子役の福山は「キャストの中でもセリフ量はダントツで少ないんですけど、ダンスやアクションだったり、体で表現するというのが私自身も初めての役なので、ここで表現するっていうのはすごく楽しみなんですけど、精一杯頑張ってきたので、熱量が伝わればなと思ってます」と見どころを伝える。「同じ事務所の皆さんなんですけど、私は今まであまり接点がなかったので、最初は馴染めるか不安であったんですけど、本当に皆さん優しくしていただいて。あと、アクションのシーンが今までやったことがなかったので、上手くいかないなって一人で悩んでいた時に、松村さんが蹴り方をたくさん提案していただいて、最初より自分でも上手くなったなと思います」と、先輩からのアドバイスもあったと語る。

全学闘争委員会の委員長である伊吹亘を演じる中山は「まさか制服を着るとは思ってなかったんですけど、皆に似合ってるって言ってもらえて、すごいニコニコしながら舞台立つことができてます」と笑顔を見せ「大きな声出してかき乱していきたいなと思います」とコメント。今回のプロジェクトについては「事務所で挨拶とかはたまに会ったりしたらするんですけど、逆に同じ事務所通しで共演は今まであまり無くて。だからこういう機会はありがたいです。同じ事務所でライバルではありますけど仲間でもあり、今回は仲間が揃って一つの作品を作り上げるのはすごく良いなと。同じ事務所だからこそ話し合えることとか、これからもっとこうしていきたいって気軽にできるかなと思うので、今後に繋がっていける良いプロジェクトだなと思います」と賛同。

主幹教諭の松崎を演じる松村は、中山からの流れを汲み「優貴くんに負けないぐらい大きい声出して、皆がこういう先生いるわと思ってもらえたら、俺もやってよかったなって思うので、最後まで皆で怪我なく頑張っていきたいと思います」と語る。「同じ事務所だから皆でもう一つ上に行けたら。自分が知っていることは全部教えてあげたいなと思って皆に声をかけたりしていたので、第2弾、第3弾とあるならまた集まってできたら。こういう機会を与えてもらえて本当に良い機会だし、すごく楽しいです」と、本プロジェクトに期待を寄せる。

いじめっ子の井岡役の桑原は「京子にボコられるというのが、京子って僕のお母さんと全く同じ名前なので、なんかお母さんにボコボコにされてるみたいですごく新鮮です。これから9公演真剣に、真剣に!ボコボコにされようと思います」とユーモアを混ぜてコメント。

井岡の相棒でもある井本役の佐藤は「僕も平さんと同じで、初舞台ということでとても緊張しているんですけど、ここにいる先輩方にサポートしてもらって、この舞台迎えられているので、全力を込めて頑張りたいと思います」と初々しく語る。「アクロバットも含めたアクションシーンの見どころとなってますので、福山さんともたくさん稽古で練習したので、迫力あるアクションができるように精一杯頑張りたいと思います」とアピール。

稽古中からコンビネーションは抜群だったようで、佐藤は「僕たちは常に稽古の時からくっついています。気づいたら手を置いていたり、椅子に座っていたら抱っこしたり、常に一緒にいるということは意識していないですけど、自然とそうなっていました」と振り返り、桑原も「颯人が人見知りがすごくて、最初は全然話さないなと思ったんでどう詰めようかなと思い、僕の大得意の分野ですぐ懐に入りました」と笑顔。

臨床心理士の松尾を演じる高柳は「すごく異質な存在だと第一印象思われると思うんですけど、キャラクター1人1人がバラバラで、個性が溢れてるキャラクターがたくさん出てる中の松尾を、ある意味それも個性だなと思ってもらえるんじゃないかなと思いますし、最後まで見ていただけると松尾のお話もなるほどなと思ってもらえる、今回の物語のテーマにもなっている多様性という部分も伝えていけるんじゃないかなと思っています」と自身の役柄に触れながら、「今回、事務所が皆同じエイベックスということで、すごく稽古中からすごく仲良くて、和気あいあいと楽しくやらせていただいたので、本番も皆で作り上げてきたものをお見せできるように頑張りたいなと思います」と稽古中の空気感を伝えた。また、役作りについては「稽古を重ねるうちに段々と変わってきて、最終的に衣装を着て通した次の日に演出家さんから『ちょっと松尾のキャラクターをガラッと変える』と言われて。『自分をロボットだと思って演技をしてくれ』と、感情もゼロで松尾への注意といえば人間味を落としてくれ、だったんです。なのでどこまで人間味を落としてやれるかというのは、今までやってきた舞台でも初めてで、どちらかというと感情的になる役が多かく感情的だからこそ伝わる舞台が多い中で、これだけ無感情で立つというのは不思議な気持ちではあるんですけど、新しい挑戦だなと楽しくやらせていただいています」とこれまで経験のない役柄にやりがいを感じている様子。

そして、猟師の徳田を演じる砂川は「皆さんとは違って、僕は一点集中というか、出るシーンが1回出てそこからちょっと長かったりという感じなので、今までの舞台の中でも1番ぐらい緊張しちゃって、さっき(ゲネプロで)ナイフを持つ手が震えていたり。徳田は雰囲気を変える役どころだと思ってるので、しっかり集中して最後まで駆け抜けていきたいと思います」と語った。役を演じる上では「徳田を演じる時は、割と素でやってます。徳田のセリフの一つ一つにメッセージ性があると思っていて、そのメッセージを皆さんにお届けするために、セリフの出し方とか単語の立て方とかは気にしながら稽古してやってきたので、それが皆さんに伝われば嬉しいなと思ってます」と期待を寄せた。

稽古中に発見した意外な一面を聞かれ、桑畑は相棒役である佐藤について「初めましてなので全く読めなくて、しかも(佐藤は)三子で『これは本当に颯人がやってる…?』と。でも同い年で色々話したのが大きかったです」と最初の交流を語ると、対する佐藤から「(桑畑の)意外な一面は、稽古終わりにご飯とか行かせてもらったんですけど、お芝居への熱がすごくて。全然知らなかったので教えて欲しいという話をしたら止まらなかったです」と桑原の芝居に対して熱心な一面を暴露。

そして福山は、平の名前を挙げ、「今回の舞台でちゃんとお話しして、見た目も背がスラっとしてしっかりしている感じで。私、年下って知らなくて!2つくらい下なんですけど、第一印象はすごく大人っぽくてしっかりしていて。今回は座長なので稽古中も集一人でヘッドホンをして音楽を聴きながら集中していて、何を聴いているんだろうって思ったら、ゴリゴリのHIPHOPを聴いていてすごく意外だなと」と明かし、「でも、美乃理ちゃんとダンスを踊るシーンがあるんですけどちょっとダンスが苦手らしくて、そのぎこちなさがすごく可愛かったです」と可愛らしい一面を明かし、そんな平は「一緒にいっぱい練習してくれたので、だいぶ自然になりました」と福山に笑顔を向けていた。

最後に、代表して平からメッセージ。「クライマックスに向けて熱のこもった作品になっているので、それぞれのキャラクターの個性だったり、多様性とかジェンダーレスとかメッセージ性のある作品になってるので、そこを皆さんに注目して、メッセージ性を受け取ってくださったらいいなって思ってます。稽古もしっかり頑張ったので、本番も成功できるように頑張ります。よろしくお願いします!」と力強く宣言し、会見を締め括った。

ACTORS STAND Vol.1「無垢ども」は2024年4月17日(水)から4月21日(日)まで東京・赤坂RED/THEATERにて上演される。