©2026 K2 Pictures

本作は、K2 Pictures製作、分福企画による、是枝裕和監督や西川美和監督の監督助手を務めてきた、映像制作集団分福の新鋭・孫 明雅(そんみょんあ)監督の長編デビュー作。在日コリアンのひとつの〈今〉を描いたオリジナルストーリーで、近くても分かり合えない父との関係、朝鮮舞踊に対する社会からの視線。そして思春期ならではの未熟さ。家族、友達、そして朝鮮舞踊。そのすべての間で揺れながら、少女は少しずつ自分自身の世界を見つけていく。波立つ少女の日常と心を美しく繊細な感性で紡ぎ出した映画『トロフィー』が誕生した。

3月下旬の情報解禁直後から、SNSを中心に韓国でも大きな話題を呼んだ本作。在日コリアンの少女の揺れる日常を描いたストーリーラインに関心が集まるとともに、日本と朝鮮のあいだで揺れる心情を映し出すように、ハングルの要素を織り込んだ日本語タイトルロゴについても「デザインが秀逸」「コンセプトまで美しい」といった評価が相次ぎ、ビジュアルと物語の両面から注目を集めた。
その反響を受けて、この度、本作の韓国公開が決定した。配給を担当するのは、 ATNINEFILM。ATNINEFILMは、ヨーロッパ映画をはじめ、世界の主要映画祭で高く評価された作品や話題のインディペンデント作品、そして日本映画を含むアジアの注目作などを韓国に紹介してきた配給会社。これまで日本作品では『すばらしき世界(2022)』や『せかいのおきく(2023)』、『旅と日々(2025)』などを手がけ、国際的な評価を受ける作品群を継続的に送り出してきた実績から、韓国における海外映画配給の中でも確かな存在感を示している。

<ATNINEFILM コメント>
〈トロフィー〉韓国公開によせて
初めて〈トロフィー〉を観た日、エンディングクレジットが流れる間、しばらく席を立つことができませんでした。
主人公ソヒが積み重ねてきた感情の余韻が、長いあいだ胸に残り続けました。
〈トロフィー〉は在日コリアンというテーマを扱った作品ですが、この映画が本当に語りかけているのは、もっと身近で普遍的なことです。何かになりたいという切実な想い、言葉よりも待つことで娘をそっと見守り続ける父親、ともに汗を流しながらお互いを信じ、背中を押し合う仲間たちのぬくもり。そのすべてが、国境も歴史も超えて、静かに、しかし深く胸に響きます。
ATNINEFILMはこれまで、難しいテーマを持つ映画が韓国の観客と真摯に出会い、つながっていけるよう紹介し続けてきました。〈トロフィー〉を初めて観た瞬間、この映画をぜひ韓国の観客に届けたいと思いました。その願いが、ついに現実となりました。ソヒの光が、多くの人々の日常に小さな勇気として染み渡っていくよう、 ATNINEFILMがこれまで積み重ねてきたすべての経験を生かして、この作品を韓国の観客にしっかりとお届けします。

<孫監督 コメント>
日本からの初報が、海を超えて韓国まで広がり、たくさんの方々が関心を寄せて下さっていることに興奮しています。
この作品を楽しみにしている方がいると思うだけで、企画立ち上げからの長い苦労が報われるような気がします。
企画当初から、在日コリアンだけの話に閉じない作品を目指してきました。在日に限らず、誰もが経験しうる家族や友人との関係を描いたつもりです。作品が韓国はもちろん、東京や大阪、広島など、日本全国の劇場での公開も続々と決まっているので、是非足を運んで頂けると嬉しいです。

この度、追加キャストも解禁。
今回、ソヒと“K-POP好き”という共通点から距離を縮めていく日本人の友人・未来を演じるのは、ファッション誌『ニコラ』でモデルとして同世代から圧倒的な支持を集めながら、俳優としても着実に歩みを進めてきた梨里花
『嘘の戦争』(2017年/CX)『六本木クラス』(2022年/EX)など話題作への出演を経て、映画『私たちが麺処まろに通うまでに至った件』(2025)では主演を務め、その瑞々しくも確かな存在感が注目を集めた。本作では、無邪気さの奥にある繊細な感情を丁寧に扱いながら、ソヒが抱えるものをわかろうとする未来をまっすぐに体現している。

©2026 K2 Pictures

ソヒとともに汗を流し、切磋琢磨する朝鮮舞踊部の部員・リョニを演じるのは、ティーン向けメディア『Seventeen』専属モデルオーディション「ミスセブンティーン2025」を受賞した原田花埜。ドラマ『わたしの宝物』(2024年/CX)で主人公の中学時代を演じ注目を浴びた彼女は、本作が映画初出演となる。約10ヶ月に及ぶ舞踊の稽古を経て、身体に刻み込まれた所作とともに、リョニという存在を凛としなやかに演じ上げた。

©2026 K2 Pictures

同じく朝鮮舞踊部の一員・エスギ役には、俳優・モデルとして活動の幅を広げながら、舞台『レ・ミゼラブル』にも出演してきた禾本珠彩。2026年にはオーディションプロジェクトを勝ち抜いて誕生したアイドルグループ「RE-GE」のメンバーとしても活動をスタートさせるなど、多彩な表現領域を横断する存在だ。本作では、舞踊部の明るい空気を支える一人として、確かな身体性と芯のある存在感で作品に奥行きをもたらしている。

©2026 K2 Pictures

撮影期間や長期にわたる舞踊の稽古を経て、演技を超えた絆や青春の時間が生まれた本作。そのかけがえのない時間の重なりが、新たな才能たちの始まりをそっと感じさせる。そんなフレッシュな面々にも注目してほしい。

そして、テアトル新宿に続き、国内の劇場も続々と決定。劇場は随時更新予定。最新の劇場一覧は公式サイトをご確認ください。