
本作の企画を立ち上げた企画プロデューサー・種田義彦氏が映画化にあたり大切にしたのは、「どんなにつらくても、人は前を向いて生きていける」という想い。過去の後悔や痛みを抱えながらも、“今をどう生きるのか”を問いかける作品にしたい。そんな想いを託す相手としてオファーを受けたのが、『劇場版 美しい彼〜eternal〜』(23)、『ストロベリームーン 余命半年の恋』(25)などで、繊細な映像美と心情描写に定評のある酒井麻衣監督だった。
実際に酒井監督は、“死神”や“ロスタイム”というファンタジックな設定を、どこか現実と地続きに感じられる世界として描くことを映画化にあたり目指した。撮影ではほぼ全編にわたりステディカムを使用。一見止まっているようでいて、実は呼吸するようにわずかに動き続ける映像が、登場人物たちの感情の流れに静かに寄り添っている。なかでも酒井監督のこだわりが強く表れているのが、冒頭、そして終盤に登場する交差点のシーンだ。千葉県庁前の道路を封鎖し、雨とCGを駆使して映像を作り上げた。CG作業では雨粒が落ちるわずかなタイミングにまで修正が施された。今回解禁された写真でも、キャラクターに降り注ぐ繊細な雨の描写が捉えられている。
そんな酒井監督のこだわりが細部までに光る完成品に、原作者の藤まるは「小説家としてデビューした際のインタビューで「いつか映画に関わりたい」という目標を掲げておりましたので、「ようやく夢が叶ったぞ」と思いました。制作サイドには「自由に作って欲しいです」とお伝えしましたが、脚本の時点で原作を忠実に再現してくださり、オリジナルの演出も素晴らしく、その判断は正しかったと感じています。完成した作品はめちゃくちゃ面白かったです!俳優さんの熱演はもちろん、映像や音楽、細かな部分まで原作を再現してくださり、映画ならではの魅力も存分に感じました。長年応援してくださったファンの皆様のおかげで、この素晴らしい映画が出来上がりました。この機会に是非、原作やコミカライズをもう一度読み直していただけると嬉しいです。映画の方も一回と言わず何十回でもリピートして観てくださいね!」と大絶賛を寄せている。






