
華やかなステージでスポットライトを浴びるアイドルたち。その笑顔の裏側には、人知れず流した涙、仲間との競争、不安や焦り、そして夢を諦めたくないという強い想いがある。本作は、そんなアイドルたちの“リアル”を真正面から描いた青春エンターテインメント。舞台となるのは福岡。地方から全国へ羽ばたこうとする若者たちの姿をライブシーンの臨場感とともに瑞々しく描き出す。
佐藤は冒頭のあいさつで「昨日2公演……じゃない(笑)2回舞台挨拶をさせていただいたんですけど」とAKB48らしく“公演”と言い間違えてしまい会場から笑いが。続けて「今日のがすごい緊張してる。でも皆さんの顔を見たらすごい緊張が和らいできたのでいろんなことをお話しできたらいいなと思います」と微笑んだ。
本作で映画初主演を飾った佐藤、オファーを受けた際の心境を聞かれると「巨大な佐藤綺星が見られるんだと思った」とユニークに回答。「映画とかすごい大好きで1人でも見に行くんですけどそこに自分がいるって思うだけですごい不思議な感じ」と巨大なスクリーンに写る自分の姿に率直な思いを明かした。さらに「『歌って!』ってタイトルを見た時に私もAKB48でアイドルをやらせていただいてるので、歌で届けることの大切さをこの映画でも自分としても海梨としてもお伝えできたらいいなと思って気合が入りました」と現役アイドルとして作品に込めた思いを口にした。
実際に海梨を演じてみると「佐藤綺星がどこかにいっぱいいたと思うんですよ」と自身と重なる部分も多かったそうで「素の私が近しい感じの性格をしていた」と説明。一方で「私より無邪気なすごい元気ハツラツな女の子」と違いも語り「自分のためじゃなくて他人のために動くって海梨にすごく私も尊敬の気持ちが生まれた。自分としても海梨としてもすごくステージに立つプライドを改めて感じました」とアイドル役を演じたことで自身の活動にも通じる思いを語っていた。

また高村監督は佐藤を起用した決め手について「声」と明かし「この声の響きが嘘がない感じがする」と説明。「こんな良い人いるんだって本当にこのまんま。僕は声でこの人だって」と惹かれたポイントを語り「海梨ってこんな声なんだと思った。それが決め手ですね」とべた褒め。これを初めて聞いたという佐藤は「嬉しい。初めて今お聞きしました」と大喜びだった。
さらに本作のテーマにちなんでアイドル活動で苦しさを感じる瞬間について聞かれると佐藤は「ステージに立たせていただけること自体がすごいこと」と前置きしつつ「自分が思い通りにいかなかった時とか自分の理想や目標とかを掲げてそこにたどり着くまでの過程がやっぱり苦しい」と率直な胸の内を吐露。一方で、握手会などではファンから自身が気に留めていなかった仕草や振り付けを褒められることもあるそうで「自分が目標とかゴールを決めてるけどその過程でもしっかり見てくれてる人がいるんだって気づきがあった」とファンの存在に言及。続けて「自分の理想に届かない時の裏の苦しみを出すのってアイドルなのかなって結構思っちゃうタイプだった」と打ち明けながら「受け止めてくださる皆さんがいるからこの苦しいことも辛いことも乗り越えられるなってこの映画を見て改めてすごい気づかされました」と感謝を込め「ありがとうございます、みんな!」とファンに呼びかけていた。







