
本作は、日本の伝承や信仰・物語に出てくる、恐怖や災いを象徴する“鬼”を作品のテーマに据え、室町時代にタイムスリップした現代の高校生を通じて描かれる不思議な物語。
構成・演出を手掛けるのは、アーティスト・俳優・クリエイターとして才能を発揮する堂本光一。ミュージカル『Endless SHOCK』『DREAM BOYS』など、劇場空間をダイナミックに使った演出で観客に感動と興奮を届けて来た堂本が、自由度の高い舞台機構を有する新劇場で新たな作品を誕生させる。
脚本を手がけるのは、舞台・映像・アニメーションまで幅広いフィールドで物語を立ち上げ、人物の機微とユーモアを同居させた筆致で、観客の心を鮮やかに揺さぶる西田征史。
出演は、川﨑皇輝、内村颯太、元木湧、北川拓実、安嶋秀生、松尾龍と、次世代のエンタテインメント界を担う6名のジュニアメンバーが、室町時代にタイムスリップして現代から切り離されてしまった高校生と、人間の心の闇から生まれた「陰と陽」の写し鏡のような存在の鬼という奇想天外な役どころに挑む。
さらに、鬼と対峙する陰陽師には加藤諒、女子高校生役には西田ひらりが抜擢。そして、ふぉ~ゆ~の松崎祐介が炎鬼を、ワケありの過去をもつ元陰陽師にはA.B.C-Zの戸塚祥太、Hey! Say! JUMPの薮宏太が鬼の頂点に立つ闇王鬼を演じる。
本作の立ち上げについて構成・演出を担当した堂本は、「若い子たちで構成したストーリーを作りたいというお話から始まりました」と明かす。「その中で支える立場の人がいた方がいいと思い、松崎や薮、戸塚に後輩たちをしっかり支えてもらおうというところで、こういう役どころになっています」と語る。さらに、「実は戸塚の役は元々台本上にはなかったのですが、薮の役どころが決まった際『じゃあ戸塚の役も新しく作ろう』となって生まれた役なんです。松崎に関しては、キャストが決まらない中でなぜか2年前から出演が決まっていました(笑)」と裏話を披露し、会場の笑いを誘った。

「(加藤演じる)有世さんに対してはピッタリでこの作品のキーですね。3次元になって形になった時に、加藤さんは、もうこれです!って感じのをやってくださったので、助けられました。西田さんは何もやらせても本当に上手なんです。アカペラで歌うところもあるんですけど、キーのガイドがなくてもスッと入れちゃうのがすごいです」と絶賛。「打ち合わせを重ねてきて、やってきたことがようやく形になって、初日を迎えられることを本当に嬉しく思います」と喜びを口にする。「この作品が数年後にわたって受け継がれていく作品になるかどうかは彼らにかかっています。そのつもりでやってくれたら(笑)」と声をかけながら「演出するにあたっても、彼らが常にチャレンジを持ってやってくれる。常々言い続けたことは、『正解探しをするんじゃなく、失敗を重ねていって一緒に役を作っていこうね』と伝えていたことなので、千秋楽までトライとチャレンジになっていくと思います」と話していた。

堂本が「緊張しますか?今からやるゲネプロと完全な初日とどっちが緊張しますか?」と問いかけると、川﨑は「初日です…」と回答。堂本自身は「僕はね、ゲネプロが大嫌いなんです!この空気感の中でやるのが、大嫌いなんです。こうやってる姿をカメラマンの皆さんがすごい構えて…ありがとうございます。綺麗に撮ってください」と呼びかけ笑いを誘いながら、「緊張せずお客様を迎えられたら、ありふれた言葉ですけどお客様が最後のピースですから。その空気に乗っかっていけばエネルギーになると思うし、自分のものにできると思うので」とエールを送る。「幕が開いてしまえば自分の手から離れて皆さんのものになるものだと思ってますんで。やっと解放されます!」とにっこり。
後輩たちの指導にあたった堂本だが、彼らのプロ意識の高さには目を見張るものがあったという。「本読みをやって、少し期間が空いて稽古場で稽古が始まった時、全員が台本を持っていなかったんです。これにはびっくりしました。脳が柔らかいでしょうね。私は絶対に覚えられない(笑)」と自虐。「これがSTARTOスタイルで」「当たり前かなと」「無い方が演出の邪魔にならないで光一くんも作りやすいかなと」と台本を持たない理由を話すジュニアたちに、「自分はどうだろうなと重ねちゃいました。彼らを見ていると学ぶことはたくさんありますね」と感心し、構成・演出家としての顔と、後輩たちをあたたかく見守る眼差しが印象的な会見となった。










