6月5日(金)に公開を迎えた本作、鑑賞後の観客から拍手で迎えられた桜田は「去年の今頃撮影をしていて昨日無事公開されたということで私たち自身もホッとしておりますしこの温かい空気感に皆さんが包まれてくれるんだって喜びがある」と客席を見渡し嬉しそうにあいさつ。
人見知りで控えめな性格の女子大生“モブ子”演じる桜田。役と共感したところを聞かれ「最初から最後まで共感の嵐」と言い、「自分自身を投影してモブ子をちゃんと向き合っている時間が多かったので終始共感が絶えなかった」と語る。その中でも特に面接のシーンが印象に残ってるそうで「皆さん就活を経験された方は多くいらっしゃると思うんですけど、自分が相手に対して何が利益あるのかとか誰にも負けない強さを自分で文字に起こしたりとか相手に伝えたりするって、すごくハードルも高いですし自分と向き合う時間って大切ですけど、すごく心の傷を改めて自分でもう1回向き合わなきゃいけないきつい時間でもあったりする。なので今回のこの映画の中で就活ってシーンが自分にとってもそうですし誰かの心にもすごく響くものがあったんじゃないかなと思います」と感慨深そうに明かした。

また今だから話せる劇中の隠しポイントについてフォーカスされてる部分で“手”があるという桜田は「基本的に手で表現している部分が多いんですけど、とあるシーンで今まで強く握っていたものがふわっと手が広がっていくカットがある」と説明し、「こういう細部までこだわって私たちの心情だったりとか相手に対しての向き合い方だったり自分が見ているものに対しての信念の強さをこの“手”で表現している。そういう小さな部分にもぜひ注目していただきたい」と2回目以降の鑑賞に向けた見どころを語った。

イベントでは本作で描かれるテーマにちなんで、大切にしてる言葉を発表する場面もあった。
桜田は「この作品に出てくる“心配り”って言葉がすごく魅力的な言葉だなと思った」と作品を通して気づいたそうで「“気配り”とは違って内側から湧き出てくる感情が“心配り”。その言葉を目にした時に日常生活でも相手を思いやる大切さ、それが“気配り”ではなく自分から出てくる“心配り”だったら受け取ってる側も何か変化を感じ取ってくれたりとかそこに温もりが少しプラスされてるんじゃないかなと思っていて今後すごく自分の中で大切にしようと思える言葉になりました」と笑顔をみせた。
さらに劇中ではキーアイテムとして四つ葉のクローバーが出てくることにちなんだ質問がされると桜田は「私、四つ葉のクローバー見つけるの得意なんです」と得意げな表情でアピールすると、木戸もその特技を目撃したことがあるようで「すごいですよ」と頷く。続けて見つける秘訣として桜田からクローバーが“鳴いてる”と言われたことを明かすと桜田は「あ、嘘です(笑)声とか聞こえるタイプではないんですけど不意に足元にあることが多いです。なので、足元からよく探してます」と方法を説明し、「四つ葉のクローバーにかける熱量が高いのでこの作品とリンクしてる部分はあるんじゃないかなと(笑)いつも小さな幸せを見つけることができるのでぜひ小さな幸せ見つけたいなって方は私まで(笑)」と観客に呼びかけて会場の笑いを誘っていた。

原作はWEB漫画サイト「ゼノン編集部」で連載中の田村茜による漫画「モブ子の恋」(ゼノンコミックス/コアミックス)。風間太樹がメガホンを取り人々の孤独と優しさに焦点をあてたラブストーリーを描く、目立つことを避けてきたすべての人へ贈る自分を好きになるための物語。人見知りで控えめな性格の女子大生“モブ子”こと田中信子を桜田ひより、信子が初めて恋心を寄せるアルバイト先の大学生・入江博基を木戸大聖が演じる。