
今作は舞台芸術学院の先輩・後輩として出会って以来、半世紀にわたり「いつか共演を」と願い続けてきた日本演劇界の至宝・市村正親と、唯一無二の世界を創り出す劇作家・演出家・俳優の渡辺えりによる、念願の完全書き下ろし新作ミュージカル。舞台は初日を目前に控えた劇場。主演不在、トラブル続出の窮地の中、残された4人の俳優が20役以上を演じ分けなければならないという極限状態。19世紀イギリスの重厚な劇中劇と現代の葛藤が螺旋状に絡み合う、一瞬の隙もない劇的構造に挑む。

ぴあ シアターでのオープニング公演となる本作に市村はぴあと様々な点で縁があると感慨深そうに話しつつ「僕の後輩である素晴らしい才能の持ち主で山形から出てきた渡辺えり。後輩なので永遠に先輩ですので(笑)おれのためにありがとうね1本書いてくれて」と50年越しの約束が結実し喜びを口にする。
そんな市村からの言葉を聞いた渡辺は「52年間のお付き合い。参宮橋の喫茶店で『市村さん!』と思って初対面なのに『これ見に来てください!後輩です!』って言ってチラシを渡した」と初対面を思い返しながら「公演見に来てくださって、真面目で後輩思いな方だなと思って50年経ったんですけど、今まで1度も共演何にもしたことないんです。52年の夢の先にこのシークレットステージがあるという。自分がもうずっと後輩ですから新人のつもりで頑張りたい」と意気込みをみせる。また演出する上で市村から『できるだけ疲れる芝居をやりたい』と提案があったことを明かすと、市村は「えりさんの芝居でると稽古大変だからって他の芸能人の方から聞いてる」と言い、「僕ね、大変なの大好きなんです。大変なことをやれるってことは生きてる証なので、そういう意味だともう休ませなくてもいいし、セリフが多くていいですよ。何でもやります。10何役やるんですけどこんな役者冥利につける作品はないと思うんでどこまでもとことんついてます」と渡辺に絶大な信頼を寄せていた。

改めてそんな2人の念願叶ったミュージカルに市村は「このシークレットステージ、本邦初初演でございます。とにかく渡辺えりさんを筆頭に、出演者全員で面白いものを確実にお見せしたいと思います。面白いものになる予感がしっかりしております。どうぞお楽しみに待っていてください」と期待を込めて呼びかけた。
この日の会見冒頭では本作の代表的な楽曲『秘密の花』をキャスト陣が披露する場面もあった。東京公演は2026年9月9日(水)~24日(木) 東京建物 ぴあ シアターにて上演される。






