――『サイン -法医学者 柚木貴志の事件-』に出演が決まった時の気持ちを教えてください
私自身韓国ドラマが好きでよく見ているので、韓国ドラマのリメイク作品に出演出来ることはとても嬉しかったです。また、大森南朋さんはすごく尊敬している俳優さんなので、大森さんの助手役を演じられることをとても光栄に思っています。
――原作の韓国ドラマはご覧になりましたか?
実は監督から「影響されてしまうから見ないでくれ」と言われているので、撮影が終わってから見ようと思っています。西田敏行さんが2日で全話見られてとても面白かったとおっしゃっていたので、見るのが楽しみです。

――この作品は法医学サスペンスとなっていますが、どのような物語になっていますか?
第1話は自殺だと思われていた事件が司法解剖してみたら他殺だったという、連続殺人事件の話でしたが、そこに政治や権力が関わっていることが他の法医学ドラマとは少し違う部分であり、そこが面白さだと思いました。1話完結なので途中から見ていただいても楽しめる作品ではないかと思っています。
――飯豊さんが演じられる中園景はどんな役ですか?
新人解剖医役なのですが、打たれ強くて優しい子です。実は重い過去を抱えていて、なぜ彼女が解剖医になったのかが回を進むごとに明らかになり、彼女の強さの理由も分かってくると思うので、そこに注目していただきたいです。
――解剖医役ということで専門用語がたくさん出てくるのではないでしょうか
普段言い慣れていない言葉ばかりです。でも、白衣を着ることもそうですし、役作りの為に実際に解剖をしている姿や動画を見させていただきましたが、そういった経験は解剖医という職業に勤めていないとなかなか出来ない事です。今回解剖医役を演じられることはチャンスだと思うので、作品を通じてしっかり学びたいと思います。
――景と飯豊さん、共通点はありますか?
景ちゃんは上司や先輩に対する距離感が斬新というか、私はとてもそんな口の利き方は出来ないと思うくらい、人との距離が近い子で。遠慮なく立ち向かっていく姿勢は少し共感しづらかった面もありました(苦笑)。でも家族想いの部分が、私も家族が好きなので共感出来ましたし、台本を読み込んでいくとすごく頑張っている子だと伝わってきたので、寄り添って演じたいです。
――柚木役の大森南朋さんの印象は?
以前『居酒屋ふじ』というドラマで共演させていただいたのですが、その時はご本人役で出演されていたんです。なので、がっつりお芝居をするのは初めてなので楽しみですし、個人的に大森さんの事が本当に大好きで、髪型がかっこよくて同じ髪型にしてくださいって美容室で頼んだことがあるくらい(笑)、それぐらいリスペクトしているんです。なので、今回は助手役を演じることが出来てワクワクしています。
――大森さん以外にも、松雪泰子さんや仲村トオルさん、高杉真宙さんといった役者さんが揃っていますが、皆さんの印象は?
仲村トオルさんは母がすごく好きで、「共演してくれて嬉しい」って言っていて。松雪さんも父が大好きで、『毎度ゴメンなさぁい』というドラマを見ていたようで、「昔も好きだけど今もすごく素敵」と言っていました。なんだか、親孝行できた感覚です(笑)
――高杉さんはどうですか?
高杉くんと初めてお会いしたのは武道館でした。一緒に武道館でライブをする機会があったんです。その時にお会いした以来になります。
――飯豊さんは普段ドラマなどの撮影中、休憩時間はどう過ごしていますか?
楽屋には戻らないですね。共演者の方やスタッフさんとコミュニケーションを取っている時間の方が多いです。一人になれる時間は撮影が終わったら出来るので、撮影中は現場での時間を大切にしています。あとは、お菓子コーナーをよく見ています(笑)
――気分転換ですね
そうです!リラックスも大事なので!(笑)。今回は大森さんがいらっしゃるので、ギターを教えてもらえたら良いなと思っています。

――普段、台詞はどうやって覚えていますか?
1度ボイスメモで録音して、それを聞いて耳で覚えます。前はマネージャーさんに読み合わせをしてもらって覚えていたのですが、目で追うより耳での方が覚えるのが早いことに気づいたんです。
――珍しい覚え方ですよね
書く方もいらっしゃいますし、ずっと声に出す方もいて人それぞれだと思いますが、私は耳で。リズムで覚えているわけではないんですけど、台詞の音を覚えています。
――今後のお話の展開が気になりますが、飯豊さんから見たドラマの見どころを教えてください
毎回予測が出来ないんですよ、犯人が。「え?この人だったの!?」という意外な展開になっているので、ミステリーやサスペンスが好きな人は楽しんでいただけると思っています。あとは柚木先生と景が抱えている過去が回を重ねるごとに明らかになってくるので、そこをぜひ予想しながら楽しんでいただきたいです。