
1911年に日本初の西洋式演劇劇場として開場した帝国劇場は、娯楽性と芸術性を備えたラインナップで、珠玉の演劇・バレエ・歌舞伎を上演し、帝劇ならではの感動を届け、関東大震災、太平洋戦争も乗り越え、初代帝劇は戦後まで長く愛され続けた。
1966年には二代目・帝国劇場が開場し、世界に誇る舞台機構を備え、『風と共に去りぬ』の世界初の舞台化、『屋根の上のヴァイオリン弾き』、『ラ・マンチャの男』、『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』などのミュージカルの日本初演、『風と共に去りぬ』の世界初のミュージカル化『スカーレット』、『Endless SHOCK』、『ナイツ・テイル-騎士物語』、舞台『千と千尋の神隠し』の世界初上演など、帝劇だからこそ生まれた奇跡の演劇を提供しつづけ、2025年2月をもって建て替えのための休館に入った。
新・帝劇が開場するまでのこの時間に、過去・現在・未来の帝劇に想いを馳せる時間となるような、最高のエンタテイメントをお届けする機会として開催されるのが、アリーナツアー『New HISTORY COMING ARENA LIVE -The Imperial Theatre Symphony-』(通称:「帝コン(ミカドコン)」。新・帝劇に向けて準備中で、帝劇がない今、帝劇にふさわしいエンタテイメントの熱量をLIVEでお届けできる会場として、製作チームが選んだのは、多くのお客様と俳優が感動を分かち合える、国内有数の大型アリーナ会場が選ばれた。
記念すべきこのコンサートのホストを務めるのは、共に2000年に帝国劇場に初めて立ち、数々の主演舞台で帝劇における21世紀のラインナップを心強く導いてきた、堂本光一、井上芳雄。レギュラーメンバーは、エンタテイメントの未来を照らすミュージカル界最高の俳優が揃い、『レ・ミゼラブル』日本初演エポニーヌ役で世界ベストキャストにも選ばれた島田歌穂。『Beautiful』『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』の平原綾香。『ミス・サイゴン』キム役・日英上演作『SIX』のソニン。『レ・ミゼラブル』ジャン・バルジャン役・『ジキル&ハイド』の佐藤隆紀(LE VELVETS)。『ダンス オブ ヴァンパイア』『クワイエットルームにようこそThe Musical』の桜井玲香。『ロミオ&ジュリエット』『1789-バスティーユの恋人たち-』の岡宮来夢。そして、劇団四季での名作や、『エリザベート』『ラブ・ネバー・ダイ』の石丸幹二。(東京、神戸のみ)豪華な9名のスターに加え、19名の選りすぐりのシンガーズ&ダンサーズ、30名のオーケストラも編成している。
公演初日を前に行われた開幕記念会見には、ホストの堂本、井上のほかレギュラーメンバーが出席。
コンサートへの想いを聞かれた堂本は「どんなコンサートになるのか分かりません!」と発し、「一つ言えることは、コンサートという形ですが、ミュージカルナンバーをたくさんやるので稽古自体も舞台的だなと感じています」と、日頃行っているコンサートやライブとの違いを感じている様子。「内容はミュージカルナンバーはもちろん、もう一つの注目ポイントは、我々のルーツを追うようなコーナーもあったり、ミュージカルが好きな方、そうじゃない方も楽しんでいただいて。帝劇を愛する皆さんに、新しい帝劇ができるまでを繋いでいけるようなコンサートになるのではないかなと思っています」と、本作ならではの公演内容になっていると述べる。

井上も「何をやるか分からないと言われ続けて今日に至ってしまって、内容が分かりにくく、“帝コン”という呼び名もまだ定着してないんですかね?」と苦笑い。しかし「今までやったことのないコンサートですし、説明しづらいんですけど、見ていただいたら楽しいなってなるんじゃないかな」と期待を寄せる。「個人的には、『エリザベート』と『Endless SHOCK』のダイジェストを15分ずつにまとめたものを、1つのコンサートでどっちも味わえるのはチケット代的に結構お得なんじゃないかなと」と、ニヤリ。

そして島田は「私の人生を開いてくれた、そして育ててくれた帝国劇場への愛がいっぱい溢れるステージに立たせていただけるのが、感謝でいっぱいです」と微笑む。ステージ上には帝国劇場の実際の文字看板や窓口脇の看板や、客席イス、ロビーのソファ、箱馬などが飾られており、「すっぽりと愛に包んでもらっているような空間で、素晴らしい皆様と、このコンサートでしかない驚くようなコラボレーションがいっぱい繰り広げられていきます。最後まで無事故で元気いっぱい、走り抜けて行きたいと思っております!」と意気込み、「個人的には、私の人生でアリーナツアーをさせていただけるなんて思っていなかったことなので、感謝を込めて1回1回が頑張っていきます」と、開幕を心待ちにしていた。
平原は「このコンサートは全貌が見えないという中で、最初に『平原さん、“Jupiter”歌ってください』って言われて、なんでやねん、って最初に言ってしまったんですけど…」と告白すると、井上に「嫌だったんですか!?」とつっこまれる場面も。帝国劇場ではやっていない演目や楽曲の歌唱に戸惑いがあったことを明かしながら「蓋を開けてみると、リハーサルをしていてこういうことだったんだ、と納得できました。私にとっての帝劇クルーズが今日、出港するので、とても嬉しく思っています」と笑顔を見せる。「本来ならばこの舞台に立ってほしい、素晴らしい舞台人の方がたくさんいらっしゃいます。そういった方々にもリスペクトを込めて、歌わせていただきたいと思っております」と意気込む。
さらに、「帝劇ってホール名じゃないですか。なのに受け入れてくれる東京ガーデンシアター及びホール、優しくないですか?」と問いかけると、「確かに考えてみればそうですね」(堂本)、「商売敵ですもんね」(井上)と共感の声が上がった。

続くソニンは「アリーナツアーでミュージカルコンサートというところにすごく惹かれまして、やります、ってお答えしました。稽古が始まって全貌が分かって、帝劇は建物でもあるけど、人々の歴史でもあり、ミュージカルの歴史でもあるんだなと、このコンサートでお客様が感じていただけるんじゃないかなと思います」とコメント。「新・帝劇ができるまでの想いをずっと繋げてくれるようなコンサートになっているんじゃないかなと思います。皆さんの中でも観劇の思い出もあるでしょうし、想いを馳せていただけるような感じになっていると思います」と話した。

そして佐藤は「一人一人の良さが出ているコンサートだと感じていて、ワクワクするような楽曲が並んでいるので、ぜひ皆さんも楽しんでいただきたいです」と呼びかけ、「個人的にも、出演した『エリザベート』や『レ・ミゼラブル』のナンバーを豪華なメンバー、豪華なオーケストラ、豪華なステージで歌えることをとても嬉しく思っていますし、今回は同じ役をやらせてもらった石丸幹二さんとデュエットもあり(※東京ガーデンシアター公演のみ)、とても楽しみにしております」と述べる。
また、今回の選曲意図を演出を務める上田一豪氏に伺ったようで、「帝国劇場の器の広さを見せたいんだ、ミュージカル界を盛り上げるんだ、と。帝国劇場の看板を背負って、日本のミュージカル界を盛り上げるコンサートをするんだなと意気込みを感じました。ということで、全力で日本のミュージカル界を盛り上げるべく、向き合って行きたいと思いますので、皆さん一緒に盛り上がってください!」と語った。
また、桜井「私は元々、乃木坂46というアイドルグループにいて、在籍時にはアリーナツアーも回らせていただいていたんですけれども、卒業して7年ぐらい経つので、それぶりにアリーナでライブができるのが嬉しくもあり、今回は普通のライブとミュージカルが掛け合わせっているので、ある意味別物みたいな感覚なので、そういう緊張感もあります」と話しながら、「帝劇は今までもこれからも憧れの場所で、私は一生関わることないだろうな、やることないだろうな、みたいな役の歌を参加させていただいて、レジェンドの皆様と一緒にデュエットもさせていただけるのが本当に貴重で、最初で最後かもしれないから、楽しんで頑張りたいです」と、感慨深い様子。
岡宮は、ルーツメドレーの中で披露する楽曲『キミと見上げたあの日の空に』(ミュージカル『刀剣乱舞』より)に触れ、「ちょうど5年前にこの会場で同じ曲を歌わせていただいて、まさかその時に光一さんとちょっと絡ませていただけるということで、生きていれば良いことあるんだなと思いながら稽古をしていました」と気になる演出について語ると、堂本も「『SHOCK』は殺陣が見どころでもあるし、『刀剣乱舞』は殺陣がもちろんのことだから、混ぜるな危険みたいなところを混ぜてみたら面白いんじゃね?みたいな」と、期待を高める。
続けて岡宮は「たくさんのところに参加させていただくのがすごい嬉しいですし、ずっと第一線で活躍されてきた先輩方と一緒にステージに立たせていただいて、皆様の背中を1ヶ月間ずっと見ることができるのは僕にとって幸せで、自分自身もそうなっていけるように頑張ろうと思いながら、これから先も過ごして行きたいなと思っています。先輩方、よろしくお願いします!頑張ります!」と気合を入れた。

石丸は「このコンサートはものすごいサウンドです。そして、後ろに控えていらっしゃるオーケストラの皆さんも、普通のミュージカルでは10〜15人ぐらいの編成で音楽を作っていますが、その倍、揃っています。(オーケストラの)サウンドも聞きどころの一つです。そして、結構熱かったり、びっくりしますよ。温度が熱いです。前に入る人は楽しみにしてください。私たちも燃えないように頑張りたいと思います」と冗談混じりに見どころを語った。

8月7日・8日・9日は、日本ミュージカル界最高のレジェンド、市村正親をゲストに迎え、東京ガーデンシアターにて公演がスタートする。
そして、今回の会場では「令和8年熊本地震災害義援金」の募金箱を設置すると発表された。
最後の挨拶で、井上は「熊本は10年前も大きな地震がありまして、2度目ということで、本当に胸が痛いです。一緒に頑張っていこうという気持ちも込めながら、全国を回らせていただきたいと思っておりますので、ご協力をぜひよろしくお願いします」、堂本も「熊本の方で今、苦労させている方がたくさんいらっしゃると思うんですよね。そんな中、自分たちにできることは何かを考えながら、個人としてもできることがあれば協力していきたい所存ですし、会場に募金箱も置いていますので、皆さんもお気持ちで、無理のない形でぜひとも協力いただけたらなと思っております」と、呼びかける。

続けて堂本が「自分としては、こういった時にも帝劇に立っていたな、という想いなんですよね。大きな地震があった時に帝劇にいましたから、ショーを続けて良いのか色んなことを考えるきっかけにもなりました。そういった時でも、暗い気持ちの中に、何か元気を届けられるような形をステージから皆さんにお届けできたらと思っております」とメッセージを送った。

会見後には公開ゲネプロが行われた。『New HISTORY COMING ARENA LIVE -The Imperial Theatre Symphony-』は、8月からの東京ガーデンシアターを皮切りに、東京国際フォーラム ホールA(こちらのみホール会場)、札幌 北海きたえーる、神戸 GLION ARENA KOBE、小倉 北九州メッセというアリーナに、ミュージカルのエンタテイメントが響き渡る。






























