
原作は、『今夜すきやきだよ』や『じゃあ、あんたが作ってみろよ』などで知られる人気漫画家・谷口菜津子。その最新作『まめとむぎ』が、齋藤飛鳥、富田望生をW主演に迎えて待望の実写ドラマ化。
キャリアも夢も恋も失い、人生のどん底に落ちた元ファッション誌編集者の30歳・清水麦役(齋藤飛鳥)。一方、居酒屋・大豆堂を切り盛りするも、集客に悩む発酵食品を愛する23歳・米田まめ(富田望生)。対極的な2人が出会い、麦の編集者としての経験とまめの料理の腕を生かして、店の改革に奮闘していく。美味しい発酵料理や店を訪れる人々との交流を通して、自分らしい生き方を見つけ、それぞれの人生を立て直していく、心とお腹に効く人生再起のヒューマンドラマ。
放送に先駆けて行われた記者会見には、W主演の齋藤と富田、そして麦の“恋と再起”の鍵を握る喫茶店の店主・椎名種役を務めた濱尾ノリタカが登壇した。
役を演じる上で大切にしていたことについて、まず齋藤は「この作品に出てくるキャラクターの全員が愛くるしいキャラクターで、この原作が伝えたいこともとても温かいので、まずは麦ちゃんが何を伝えたいのか、たくさん考えました。素敵な原作で、原作に全部があるんだろうなと思ったのでたくさん読み込んで、あとは現場に行ったら、まめちゃんがまめちゃんでいてくれたので、勝手に引き出していただきました」と、真摯に向き合い、原作や富田の力も借りたことを語る。

そんな富田は「まめちゃんが素直になれる相手に対して、絶対に嘘をつかないことはすごく大切にしていました。麦ちゃんも幼馴染の種くんもそうですし、人見知りという一面もあるので、彼女が飛び込めると思った人に対して抱いた感情や言葉をとてもダイレクトに出す役柄でもあったので、現場にいる時も嘘なく、思ったことを素直に言葉に出すことは撮影現場でとても意識していました」と意識していたことを述べる。
そして濱尾は「原作を読んで、原作と種が勝手に導いてくれるので、具体的に何かをしたというより、体が勝手になるので、その体が思ったように演じていました。監督が適宜修正をして包み込んでくださるので、僕は何も考えずに思うように体が出るようにやったのを、皆さんと擦り合わせながらやれることにすごく安心した現場だったので、まっすぐお芝居に従事することができて、幸せな時間でした」と充実した撮影期間を振り返った。
W主演を務めた齋藤と富田は、撮影を通して互いに受けた影響を聞かれると、まず齋藤が「望生ちゃんにはずっと刺激を受けていました。現場がすごく明るくて和やかだったのは望生ちゃんの力も大きいと思っていて、望生ちゃんがいるとパッと明るくなるし、ちょっとくたびれちゃった時とかも、士気を高めてくれるのは望生ちゃんだったので、そういう部分でもすごく引っ張ってもらいました」と感謝を伝える。続けて「あとはお芝居も集中力がすごくて、私は本当に集中力がなくて…」と自信無く話す齋藤に、富田が「お返しします!何をおっしゃいますか!」と言葉を返すと、齋藤は「どうやってお芝居をしようか、あまり固まっていない時でも、望生ちゃんとセリフを言い合っていたら波に乗っかれる時が多々あったので、本当に大感謝です」と顔を見合わせた。
一方の富田は、現場での齋藤の姿を「ずっとナチュラルに現場にいられている印象がありました。どうしても今日のシーンは長いぞとか、感情を出し合うシーンだとか、料理のシーンだとか、グッとマインドを入れないと乗り越えられないかもと思うようなシーンもたくさんありましたが、そんな中でも常にナチュラルでいてくれるので、飛鳥ちゃんに会うと自然体でそのまま出たものを共有する形が一番良いなと思える佇まいで、肩の力が抜ける存在でした」と明かす。

その二人を近くで見ていた濱尾は「このお二人ががっしり真ん中にいてくださって、お二人が一番大変なスケジュールだったり、セリフも多かったりという中で、ずっと元気にいてくれるから、僕を含め現場の皆は安心して臨めたんじゃないかなと思っていました」と語った。
さまざまな発酵料理が登場するのも本作の魅力の一つとなっている。印象に残った料理を、思いついた順番に発表していく流れとなり、まず手を挙げたのは濱尾。「発酵料理じゃないんですけど、スパゲティです。種が作るシーンがあって、それで食べたのがスパゲッティーなんです。段取りとかテストで食べない方が良いみたいなんですけど、あまり分からなくて、ずっと食べちゃって。ちょっと迷惑をかけたんですけど、すごい美味しかったです。食べないでって直前に言われてたんですけど……」と言葉を濁すと、齋藤が「食べないで、もそうだし、(濱尾さんも)食べないです、って言ってたのにモリモリ食べてて……(笑)」と裏側を明かし、濱尾は「始まると分からなくなっちゃうんです」と苦笑いしていた。

「料理の工程もすべて私たちでやっているので、最初の方の料理シーンはすごく緊張していました」と思い返す富田が選んだのは、「最初に(まめと麦が)一緒に作り上げるのが発酵チキン南蛮で、終盤でもまた発酵チキン南蛮のシーンがあるので、出会った頃を思い出してほっこり落ち着く一品だったなと、印象に残っています」と思い入れを語った。
そして齋藤は「発酵あんこが出てくるんですけど、そのあんこによって大豆堂が前に進んだり、麦ちゃんの親友と関係性が変わったり、あんこ自体が大きい存在だったなと思うので、それは印象に残っています。実際もすごく美味しくて、ばくばく食べました」とコメントした。














