
本作で脚本・監督を務めるのは、唯一無二の感性でオリジナル作品を生み出し続け、『ミッシング』(24)、『空白』(21) など観る者の心に鋭く切り込む“人間描写の鬼”𠮷田恵輔監督。本作は過去に囚われたまま大人になった2人の青年と、彼らの運命を静かに、しかし確実に狂わせていく“メンター”の存在を描く新感覚エンターテインメント。
不穏さと可笑しさ、違和感と共感。そのすべてが入り混じり、A24作品を想起させるような、観る者の感情をかき乱す“感情カオス”の映画体験が話題となっている本作がついにお披露目。個人として映画初主演となった末澤はクランクイン前について「めちゃくちゃ怖かったんですよ。綾野さんと磯村くんの間に入ってお芝居をするって怖いじゃないですか」と本音を告白。すると綾野から「怖くないよ」と返され「怖いですよその言い方怖いですよ(笑)」とすかさずツッコミを入れ会場の笑いを誘った。一方、実際に撮影が始まると「お2人とも本当に気さくに話しかけてくださいましたし、すごく温かくお芝居のしやすい雰囲気をものすごく作ってくださってた」と印象が変わったそうで「僕としてはものすごくありがたく肩の力を抜きながらお芝居できたなって感じでした」と感謝。そんな末澤について磯村は「本当に“役者・末澤誠也”がいましたよね。完全にハマってたなって思った」と称え「初めてとか単独主演とか、僕は関係なく役者として見ていたので心強かったです」と太鼓判を押した。

さらに末澤は劇中の土下座シーンのために自宅でも練習を重ねたという。「いろんな種類があるんだなって今回気づきました」と笑い、「あんなに鏡の前で土下座を練習したのも今後ない方がいいじゃないですか」としつつ「どうしたら拓海らしくいろんな土下座ができるかなって考えてましたね」と役作りを明かした。綾野はその撮影を「最高でしたよね」と振り返り「この作品すごく重そうなヘビーな作品をイメージされてると思うんですけど現場は違いまして、末澤くんの土下座のレパートリーに僕ら耐えられなくて毎回現場止めちゃう」と告白。「末澤くんが一切遊びなしでフルスイングでやってるんで本当の力を発揮してるような気がしていた」と絶賛。これに末澤は「僕は自分の全てをそこに注いで土下座してたんですけど、お2人がちょっと笑ってNGを出されてたので何回かちょっと『先輩!』とは思ってました」とクレームを入れて会場を笑わせた。
また登壇者の中で「一番おかしい人」を挙げる場面では𠮷田監督が末澤についてまだ“かぶり猫”をしていて「正体隠してる匂いがする」と指摘。さらに末澤が“狂犬”と呼ばれていることに触れると末澤は「周りが勝手に言ってる狂犬なんで」とタジタジ。その後、磯村が「一番おかしい人」に末澤を挙げ「絶対もう1人スタンドみたいにいる、なんか芯が全くない」と独特な印象を明かし監督の“かぶり猫”発言に同調すると末澤は「犬か猫なんかどっちなん」と見事なツッコミ。続けて磯村は撮影中もカットがかかった瞬間に普通の表情に戻る末澤を見て「何を考えてる人なんだろうって現場で思ってた」と告白。末澤が「集中してたんです」と弁明する中、綾野は普段の明るさとミステリアスな一面との“ずれ”を指摘し「頭の回転の速度すっごい速いのにミステリアスっていう新ジャンル」とべた褒めしていた。






