――デビューのきっかけは?
SMAオーディションを受けて、合格をしたのがきっかけで芸能界入り、コカ・コーラのCMのオーディションに受かってデビューしました。
――元々、芸能界に興味があったんですか?
昔からテレビを見る人間ではなかったのですが、家で小学校4年生のときに「花ざかりの君たちへ」で堀北真希さんが男の子役を演じているのに感動したんです。私、男の子になりたかったんですよ、ずっと(笑)。なので女優になったら男の子になれるんじゃないかなって思いました。(笑)

――人狼ゲームへの出演が決まった時の率直なお気持ちは?
人狼ゲームは全作何回も見るくらい本当に好きな作品で、私も出たいと、ずっと思っていました。オーディションを受けて、合格の連絡が来たときは、飛び上がって喜びました。「私はこの役をやりたいです」と言ってる人が多かった役だったので、私に当てはまった事がすごくうれしかったです。
――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
すごくドロドロしている作品なので重くなるかなって思っていたんですけど、みんな「よーい、はい!」の声でスイッチが入る人たちが多かったので、本番前まではみんなワーワー遊んだり話をしたりしてました。すごく和気あいあいとしてました。
――撮影中に思い出に残っているエピソードがあればお願いします。
初日早々一番が人を殺すシーンだったのですが、誰かの手本があった訳ではないので生々しさを出す為に悩んでいました。
テストからスタートして徐々に相手との呼吸も合ってきたのが分かり、本番ではお互い躊躇なく挑めたと思います。
何も分からないままの挑戦だったのでどう映っているのか不安でしたが、終わった後に自分の顔をみたらとても血走っていて「あぁ、本気でやったんだ」と実感できました。
――グロテスクなスプラッターシーンがあったと思うんですけど、佐生さんはそういうものは大丈夫ですか?
自分がやる分には大丈夫でした。人の生死的なものは大丈夫なんですけど、お化け系になってくると・・・(笑)
――佐生さんが演じるのはどんな役ですか?
海老原一香という女の子なんですけど、物語の中だと、最初は静かな子でずっと黙ってるなーって感じなんですけど、内にすごい狂気的なものを秘めている子ですね。最初はそういう狂気的なものを秘めているちょっとおかしい子なんですけど物語が進むにつれて人間らしさが出てくるような子ですかね。

――役作りで苦労された事とかありますか?
最初に台本を見たときは、すごい淡々とゲームを楽しんでるような子だったんです。だけど監督が「それ(淡々とゲームを楽しんでるような子)だと、人が生きる死ぬってときにそれはちょっと違うと思ったからもっと人間らしさをだそう」って言う話を監督としていました。口数が少ない子ですけど、そこで人間性を出すっていったら行動で表現するしかないので、台本を読んで、裏設定を他のキャストの誰よりも濃く作った自信があって。監督に毎回「これに変えました」「ここをこうしていいですか」って全部監督に言いに行って毎回、毎回確認を取りながらやっていました。
――海老原一香とご自身との間で、似ている点はありますか?
似てるところは、サバサバしているところですかね。実際に似てたらちょっと怖いですよね(笑)