――――舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇FINAL~POWER OF BIKE~の公演が決まりました。心境はいかがですか?
前作からの続投になりますが、公演が決まった時は嬉しかったです。新インターハイ篇FINALで自分が小野田坂道を演じられるということを光栄に思います。
――――プレッシャーは感じていますか?
プレッシャーはめちゃくちゃありますね。とても重要な、一番盛り上がるシーンを演じさせていただくので自分に務まるかどうかという心配がすごくありますが、しっかり稽古を重ねて、そのシーンに臨みたいと思っています。

――――小野田坂道を演じる際のこだわりは?
坂道は自転車に乗ることが楽しかったり、ロードレースの大会にワクワクドキドキしていたり、不安になっていたり……そういった感情を色々抱いていると思いますが、そんな坂道と自分の役者として『弱虫ペダル』の舞台に対する想いをリンクさせて考えています。自分の中で、今回の公演もとても楽しみですし、稽古も楽しくて、演じながら面白さを感じることがたくさんあります。それは坂道と共通しているのかなと思って。坂道にとっての自転車が僕にとっての舞台で、感情が同じ動きをしていると感じながらお芝居をしています。
――――昨年5月の公演以来、久しぶりにキャストの方とお会いした感想はいかがですか?
アットホーム感があって落ち着きますね。稽古で一緒にチームで走るシーンをやった時は安心感があるんです。一緒に走っているだけで家族のような一体感を感じられて、本当に居心地が良く感じました。
――――稽古場の雰囲気は?
とても和やかで、笑顔が絶えない現場です。
――――舞台ではハンドルとパントマイムでレースシーンを演出していますが、体力的にすごく大変そうに感じました
体力は……やばいですね(苦笑)。公演中はアドレナリンが出ているので平気なんですけど、終わった次の日のダメージがすごくて……酷いと歩けなくなってしまうぐらいでした。新大阪駅の階段をスーツケースを持って一人で登ろうとしたんですけどダメで、友だちに持ってもらったりとか。あとは歩いて5分の距離ですらタクシーを使って行ってしまうくらい、ぱったりと動けなくなってしまいました。それぐらい身体に疲労が溜まる作品なので、しっかり身体作りをして乗り切りたいですね。
――――身体作りは具体的にどんなことをやっていますか?
ジムに通って筋トレをしています。あとはストレッチを毎日やったり。今回の公演も体力勝負なところがあるので、備えておかないと、と思っています。
――――原作の漫画も読んでいるとお聞きしましたが、糠信さんが特に好きなシーンはありますか?
杉元照文っていうキャラクターがいるんですけど、1年生の時にインターハイのレギュラーになれず、2年生でインターハイに出場するためにレースに参加したものの、結果的に僅差で選ばれなかった、というシーンが一番泣けます。32巻で描かれているんですけど、グッとくる好きなシーンです。
――――『弱虫ペダル』は高校の自転車競技部が舞台となっていますが、糠信さんご自身は高校生の頃何部に所属していましたか?
高校生の頃は色々転々としていて、バレー部を1年半くらいやって、その後軽音部を3ヶ月やって、フットサル同好会も3ヶ月くらいやりました。
――――様々な部活に所属されていたんですね
高校生の時は1つに絞ってとことんやるというより、色々なことに挑戦したいなと思っていました。

――――坂道は二次元オタクですが、糠信さんは何オタクですか?
なんだろう……Netflixオタクですかね。映画やドラマ、たまにアニメとジャンル問わず満遍なく見ています。1日1作品は絶対に見ます!
――――オススメの作品はありますか?
いっぱいあります!有名な作品を見ることが多いんですが、海外の作品だと『ストレンジャー・シングス』が面白かったです。日本の作品だと『全裸監督』とか……たくさんありすぎて選べないですね(笑)。個人的に好きな映画は『ベイビー・ドライバー』っていう映画です。
――――それは洋画ですか?
そうです。カーアクションの映画なんですけど、劇中の音楽と動きがマッチしていてとてもかっこいいんです!
――――今回の舞台の見どころを教えてください
インターハイ3日目、最終日のお話になります。キャラクター一人一人、インターハイにかけている想いが全然違うんですけど、その想いがぶつかり合って一枚のジャージを最初にゴールへ届けるために死ぬ気で戦っている姿が熱く、本当に面白い舞台になっていると思うので、ぜひ楽しみにしていてください。
――――見に来てくださる方へメッセージをお願いします
舞台『弱虫ペダル』は今回で14作品目になりますが、これまで続いてきた中で観に来てくださった方を含め、多くの方が作品に携わってきています。その想いを受け継いで、最後まで走り切りたいと思っています!