――映画『酔うと化け物になる父がつらい』が上映中ですが、こちらの作品に出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください
『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』(以下、ルパパト)が終わってから最初に決まった芝居の仕事だったので、すごく嬉しかったです。どんな感じになるのか、不安ではないですけどドキドキもありつつ、といった心境でした。
――濱さんが演じる中村聡の役どころを伺えますか?
東大生のエリートでありながらも酒癖が悪くてDVをする男ですね。

――演じる際に気をつけた点は?
片桐(健滋)監督からは原作のことは意識しなくていいと言われたんですが、原作にあるマザコンという設定をなんとなく胸に抱いていました。マザコンといった背景もあるから依存してしまうのかな、とか考えて。あとはとにかく作品が面白くなれば良いなと思っていましたし、当時は精一杯演じていました。
――聡の彼女・田所サキ役が松本穂香さんでしたが、松本さんの印象はいかがでしたか?
現場でもすごく優しくて、色々と助けていただいた部分もありました。
――撮影中にコミュニケーションを取られたりしましたか?
中村聡として山となるシーンを撮影した後にようやく自分から喋りかけることが出来ました。あまりその人のことを知ってしまうと、芝居をしている最中に思い出してしまいそうな気がして、その懸念もあったのでそれまではあまり絡まず……というより絡めなかったです、人見知りなので(苦笑)。でもそのシーンの撮影が終わった後に、演技事務のスタッフさんと松本さんとお弁当を食べた思い出があります。
――撮影現場の雰囲気は?
監督のオリジナリティのあふれる現場でした。監督には独特のシュールさがあるというか、例えば本番中にミスをしてしまった時も独特のボケで和ませていただいて、居心地の良い、アットホームな空間でしたね。
――濱さんが依存症になってしまうくらい好きなものはありますか?
依存症になってしまうもの……食べ物だと今CanCam.jpでも連載しているカレーです。最近はあまりアグレッシブにカレー屋さん巡りが出来ていないですが、好きな食べ物です。
――ちなみに濱さんのオススメは?
神保町の「欧風カレー ボンディ」ですね。このスタジオの近くだと、飯田橋の「ディップパレス」も好きです。お店も広くて、チーズナンも美味しいんです。
―――そうなんですね、今度行ってみます!
絶対に行ってくださいね!(笑)。ディップパレスはテラスもあるので春先にちょうどいいかと思います。

――そして4/2から放送されるドラマ『ピーナッツバターサンドウィッチ』への出演も発表されましたが、心境はいかがですか?
こちらも嬉しかったですね。ドラマ特区というMBSさんの枠なのですが、以前『コーヒー&バニラ』で出演させていただいた枠でもあり、実は『酔うと化け物になる父がつらい』もMBSさんの制作なのですごくお世話になりっぱなしです。その中で今まで演じることがなかった後輩キャラなので、楽しみでもあります。
――確かに年下の役柄の印象はあまりなかったです
最近だと何回か連続でクズな悪い役ばかり演じていたので、久しぶりにまともな人間を演じられるのは嬉しいです(笑)
――濱さんが演じる青木晴空はどのような役柄ですか?
堀田茜さんが演じる片桐沙代の後輩にあたります。IT企業に勤めていてちょっと鈍感で、でも真っ直ぐなキャラクターです。監督がお二人いるのですが、『コーヒー&バニラ』でもご一緒していた椿本(慶次郎)監督も務めているので、すごく自由にやらせていただいていて、とても楽しく演じています。
――この作品は同名漫画を原作としていますが、原作は読まれましたか?
読みました。女性たちの物語が面白かったです。僕自身は男性なので共感というわけではなかったですが、女性4人の物語が並行して進んでいくので、この後の展開はどうなるんだろう、って思ったら次の人、また次の人と違う人の話が始まっていって焦らされる感じに心を揺さぶられました。
――先輩役の堀田さんとは何かお話はされましたか?
堀田さんは色々な番組や作品に出演されている方なので、テレビで見た番組を現場で伝えました。「この間見ました」って。
――向こうはなんておっしゃるんですか?
「あ……はい、ありがとうございます」って感じで、まだそんなに撮影日数も経っていないので、あまり話せておりません(笑)。『有田ジェネレーション』が好きなんですが、その番組に堀田さんが出演されていて、その時に共演されていたムラムラタムラさんっていう面白い芸人さんの話をしました。あとは、前にZIP!のレポーターをやらせていただいていたのですが、堀田さんもZIP!に出演されていたのでその話もしたり、僕も人見知りなので過去の仕事に共通点があり、助けられています(笑)
――青木役を演じる上で、注目してほしいポイントはありますか?
お芝居としてですが、結構面白いことをしています。どんな風に映っているのか、モニターを確認せずに芝居をしているので、自分も楽しみにしている部分でもありますね。
――『ピーナッツバターサンドウィッチ』の見どころを教えてください
4人の女性の恋愛模様が描かれているので色々な視点で見ることが出来ますし、さらにそれを監視している「ピーナッツバターサンドウィッチーズ」という機関があるのが新しいなと思います。台本を読んでいて次はどうなるんだろうって思う部分がたくさんあるので、皆さんにも楽しんでもらえるのではないでしょうか。あと青木的には、これまでに演じてきた役とは全然違うキャラクターなので、僕を知ってくれている人にはより楽しんでもらえるのかなと思います。
――濱さんの新しい一面が見られるかもしれないですね
全部カットされていたらどうしよう……ウソです(笑)。たくさん使われていることを願って、僕も楽しみにしています。