――ドラマ『新米姉妹のふたりごはん』に出演が決まった時の気持ちを教えてください
台本を読んだ時に、私が演じるあやりの印象が普段の私とは真逆だったので、こんなクールな役に挑戦させてもらえるということが新鮮で、とても嬉しかったです。それと同時に、本格的な料理をする役ということで、料理の練習を頑張らなければと思いました。
――普段から料理はされますか?
お休みの日など家でゆっくり出来る時は自炊をしています。でも自己流で作ることが多いので、レシピに則って何かを作るということはあまりしないですね。

――今回のドラマで主演作が2作目となりますが、どのような想いで臨まれましたか?
初めて主演を務めさせていただいたドラマでは、スタッフの皆さんにとても助けていただき、周りのキャストの皆さんにも温かく声をかけていただいたので、そのお陰で何とか乗り越えることが出来ました。今回は少しでも自分から現場の雰囲気を作れるように、微力ながらお手伝いが出来たら良いなという想いがあります。ですが、主演と言ってもダブル主演で山田杏奈ちゃんも一緒だったので、二人で現場の雰囲気を作っていこうと思いました。
――山田杏奈さんの印象は?
これまで出演された作品で見た杏奈ちゃんはクールな印象があって、普段もクールでかっこいい感じなのかなと思っていましたが、実際にお会いしてみたらとても柔らかい女性らしい部分もたくさんあって、こんな魅力的な方と一緒にお芝居が出来ることがとても嬉しかったです。
――大友さんが演じるあやりは妹ですが、実年齢では姉役の山田さんの方が年下でした。違和感はありませんでしたか?
作品の中でも二人の関係は逆に見える、というところがあったので、そこは意識せずに演じていた気がします。ただ、杏奈ちゃんがとても大人っぽかったので年下と感じることは全くなく、色々と助けてもらったり教えてもらったりしたので、普段の私と杏奈ちゃんで考えたら、杏奈ちゃんの方がお姉さんって感じはします(笑)
――大友さんとあやりは印象が真逆とおっしゃっていましたが具体的にどういった点が違いましたか?
私は感情が表に出やすいタイプなので、嬉しい時にはすぐ笑ってしまったり、驚いた時は声をあげてしまったりするのですが、あやりは色々な感情を自分の中で留めておくタイプの子だったのでそこが違うかなと思います。でも、表面には出さないけれど心の中で感情の動きが人一倍大きいので、演じる上では特に難しさはなかった気がします。
――あやりを演じる上で気をつけた点やこだわりは?
原作のファンの方もたくさんいらっしゃる作品なので、ビジュアルはとても意識していました。髪の毛も人生で初めて黒く染めて、あやりの凛とした雰囲気を出せれば良いな、とかポニーテールにした時に顔の横で揺れる髪があった方が良いな、とか色々と考えました。あとは立ち振る舞いでも、何を考えているのか分からないような、ちょっとロボットっぽく見えるようにして不器用さをそこで表現出来たら良いかなと思い、意識していた部分ではあります。

――ドラマでは色々な料理を作られていますが、これまでに印象に残っている料理は?
鹿肉のロティはとても印象深かったです。ジビエ料理は、以前出演した映画の撮影の時に初めて食べたのですが、その時は食べながらお芝居をすることが難しく味わうことが出来なくて。でも今回はお芝居しながら味も楽しめるようになってきていて、ようやく鹿肉を味わうことが出来ました。お肉が柔らかくてソースも絶妙で、最高に美味しかったです!
――作っていて楽しかった料理はありますか?
どの料理も人生でなかなか経験できないものばかりですが、特にラクレットチーズをかけることはチーズ好きの私としては夢だったので嬉しかったです。その日は一日中チーズを食べていて、現場もずっとチーズの香りで満たされていて幸せでした(笑)
――現場の雰囲気はどうですか?
カットがかかった時や待ち時間にも美味しいご飯をスタッフさんと一緒に食べたりして、ご飯を通してサチとあやりが絆を深めていくように、スタッフの皆さんとも家族のような関係になっていくような、温かい現場でした。
――撮影中に印象に残っているエピソードは?
料理のシーンはどれもとても印象に残っていますが、一番難しいと感じたのは第1話で生ハムを使って生ハムサンドを作るシーンでした。バゲットを半分に切って、さらに切り込みを入れて開きながら挟んでいくという、一見シンプルな作業ではありましたがとても緊張して、やってみたらなかなかうまくいかなくて。私はこれからこれをやっていくんだと思ってドキドキしましたし、視聴者の方々に本当に美味しそうって思ってもらえるためにもっと修行しなければいけないなと、さらに気が引き締まったシーンでもあります。
――これからドラマは終盤となりますが、見どころを教えてください
相変わらず美味しいご飯がどんどん出てきますが、魅力的な登場人物もどんどん揃ってきて、皆がどうやってさらに仲を深めていくのか、サチとあやりがどうやって新米姉妹から本物の姉妹のようになっていくのか、人間関係もより濃く描かれていくかと思います。終盤では人と人の繋がりを改めて感じてもらえるようになっているので、ぜひ楽しみにしていてください。