――映画『屍人荘の殺人』に出演が決まった時の気持ちを教えてください
原作が様々な賞を受賞している話題のミステリー作品ということもあり、出演が決まってからすぐに原作を買って読みました。今まで読んだことのなかったお話だったので、実写化されたらどうなるんだろうというワクワク感がすごくありました。
――福本さんが演じる星川麗花はどんな女性ですか?
「場違い小娘」というキャッチコピーが付いているのですが、そのままなんですよね(笑)。キャンプ場なのにヒールの靴で来たり、「この子、この場所にそんな服で行くんだ」みたいな、かなり場違いな装いだったり。どの場面でも可愛くありたい女の子です。

――演じる上で気をつけた点は?
女の子らしい女の子をイメージして演じました。彼氏役の葉山奨之さんとコミュニケーションをとって、さりげないカップル感が出るように……例えば、少し移動するだけでも葉山さん演じる進藤が麗花のカバンを持ってあげるとか。細かい部分にもこだわりました。
――撮影現場の雰囲気はどうでしたか?
すごく和気あいあいとしていましたね。一番印象に残っているのが、撮影初日のバーベキューのシーンです。すごく寒い日だったんですけど、空き時間にバーベキューの食材をちょこちょこつまんだり、コンロの周りに集まって皆で暖を取ったり。そこで一体感が出た気がしています。
――共演者の方に印象に残っている方はいらっしゃいますか?
神木さんはずっとモノマネをされていました(笑)
――ちなみに何のモノマネですか?
ジブリのキャラクターとか……レパートリーが豊富で、常に現場を明るく盛り上げてくださっていました。また、浜辺美波さんは何度か共演させていただいたこともあり、よくお喋りしていました。
――『屍人荘の殺人』ハロウィンイベントではメイド服で登壇されていましたが、感想はいかがでしたか?
ちょっと恥ずかしかったです……(笑)
――これまでに仮装したことはありますか?
学校の文化祭で、白いカラコンを入れてお化け役をやったことはありましたが、日常生活で仮装はしないですね……。以前、別の作品で文化祭のシーンがあって、その時もメイド服を着ました。今のところメイド服ばかりですね(笑)
――映画の見どころをお願いします
すごくテンポの良い作品になっています。クスッと笑える部分が色々なところに散りばめられていて、どの世代の方が観ても楽しめる新しいミステリー映画だと思います。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。

――さらに、ドラマ『黒蜥蜴-BLACK LIZARD-』への出演も決まっていますが、こちらは江戸川乱歩の名作『黒蜥蜴』が近未来風にアレンジされた作品です。こちらの台本を読んだ感想は?
台本を読んで、黒蜥蜴役がりょうさんと聞いた時は、りょうさんはすごくかっこいい女性というイメージが強かったので、とてもかっこいい黒蜥蜴になるのだろうと、完成がとても楽しみになりました。
――福本さんが演じる早苗は黒蜥蜴に誘拐されてしまう役ですね
黒蜥蜴は宝石を盗む怪盗なのですが、今回その黒蜥蜴に早苗が誘拐されてしまうんです。早苗は宝石のような純粋な心を持っている子で、あまり人を疑わないといったピュアさを意識して演じました。
――撮影現場でのエピソードはありますか?
朝早い撮影の時に、カメラテストで段取りの確認をしていたら、りょうさんと私のお腹が同時に鳴ってしまったことがあって……お互いに笑いあっていました(笑)
――作品の注目してほしいポイントは?
ストーリーが面白いだけではなくアクションもあり、衣装もかっこいいんです。黒蜥蜴や早苗の衣装がレトロな感じで、明智さんはポップな探偵のような衣装になっています。見どころが盛りだくさんなので、そういった部分も楽しんでいただけたらなと思います。