――W主演のお二人とも、連続ドラマ初主演となります。これからの撮影に向けての意気込みを教えてください(※取材は5月下旬)
加藤史帆(以下、加藤):初主演で初めてのラブコメで、自分がラブコメに挑戦させていただけると思ってもいなかったのですごく嬉しいですし、お芝居を学びつつ成長して、精一杯頑張りたいと思います。見てくださる皆さんが少しでも笑顔や元気になってもらえるような作品にしたいなと思っています。

森カンナ(以下、森):私も初めての主演ということで、続けていたらこんなことが起きるんだなと思って、最初に聞いた時はびっくりしたんですけど。でもW主演ということで一人じゃないから安心で、二人で力を合わせてとにかく面白い作品を作っていけたらと思います。ボーイズラブのコメディは色々見たことありましたが、ガールズラブのコメディに私は出会ったことが無かったので、新しい風を吹かせられたら良いなと思います。
加藤:さすがです!
森:はい!ありがとうございます!(笑)
――原作や台本をご覧になっての感想はいかがでしたか
加藤:お話をいただいた時に原作を初めて読みました。ガールズラブと聞いてちょっとドキドキしたんですけど、想像していたよりもコメディ要素が強くて、すごく面白いなと思いました。もちろんドキドキするシーンもあるんですけど、ふふっと笑ってしまうようなシーンもたくさんあって。そして、台本を読んだ時もやっぱり面白いシーンがたくさんあって、もう今から撮影がすごく楽しみで、表情筋が鍛え上げられそうな撮影期間になる予感です。アイドルをやっている時は笑顔のイメージが強いと思うんですけど、(撮影で)色んな顔をしそうだなと思っています。ドキドキするシーンと面白いシーンのギャップをつけられるように頑張りたいです。
森:原作を読んだ時に、彩香ちゃんはとにかく可愛くて、弘子先輩はとてもかっこいい女性像でそのバランスがとても面白いなと。この弘子先輩を演じるのか、かっこよくなくてはいけないと思ってちょっと心配になったところもあったんですけど、この人たちどうなるの!?っていうシーンもあったり、すごく面白くて一気にバーッと読んじゃうくらいでした。コミカルなガールズラブなので、幅広い方が見ていて面白い作品になるなと思いました。

――共演を知った時、加藤さんは森さんにどのような印象をお持ちでしたか?
加藤:クールな印象が一番強かったです。透明感があってクールで、私がこんな感じなので、失礼のないようにしっかりしなきゃっていうのが最初に思いました。
――森さんとガールズラブを演じることについてはいかがですか
加藤:コメディが結構強いので……ドキドキしてきますね。ドキドキしてきました。
森:落ち着いてください!(笑)
加藤:カンナさんとラブシーンを演じるのはまだ想像できないです。
森:あるんですよ。そういうシーンもちょこっとずつ。私もまだ想像できないです。
――対して、森さんは加藤さんが相手と聞いた時の感想は?
森:どういう雰囲気の方なんだろうとインスタを拝見させていただいたらとても可愛らしく、見た時に確かに彩香ちゃんだ!と思って何の心配もなかったです。

――アイドルとしての加藤さんの姿はどう見えていますか?
森:多分アイドルの姿を見ていなかったら「アイドルやってます」と言われても嘘つけ!って、早い動きとか踊ったりできる?となっていたと思うんですけど(笑)。アイドルの姿を見た時に、本人はゆったりしていますが、シャキシャキ動いたりもできるんだと、その差が面白いなという感じです。
――実際にお会いして印象は変わりましたか?
森:本読みの時に初めてお会いして、なんという可愛らしいふわふわガールだって思ったんですけど、口を開けばこの子はもしかしてちょっと変わっている?って色んなところで垣間見える変わり者感があって、役にもきっとこの加藤さんの不思議な面白い部分がにじみ出るんだろうなと、撮影が楽しみになりました。
加藤:変人なのは隠したかったんですけど、カンナさんが優しくて、お話してくださった時に素が出てしまってバレてしまいました……。
森:3秒ぐらいでした。
加藤:え!?3秒ですか!?
森:3秒ぐらいで、変な人なんだなって(笑)
加藤:カンナさんは本読みで登場された時に、まずスタイルが良くて颯爽と風を切って現れてかっこいい!と思ったのと、一言目に「シクヨロ!」と言っていただけて気さくで優しい方だなと、出会った瞬間からそのギャップにやられました。ビジュアル撮影でも、私が変なことを言っちゃった時に「ん?」とか「なにそれ?」とか。

森:「ちょっと静かにしてもらって良いですか?」って(笑)
加藤:優しい対応をしてくださるのでカンナさんが一緒で良かったなと思っています。
――加藤さんは彩香ちゃんを演じるにあたり、役作りについて何か考えていますか?
加藤:彩香ちゃんは自分に通ずるものをすごく感じて、元々弘子先輩に恋する前は、真顔で鉄仮面と言われるぐらいぶっきらぼうな子なんですけど、自分もアイドルになる前は基本真顔だったし、笑顔がすごく苦手で怒っていると勘違いされちゃうような人で、でもアイドルになって変わっていったところが通ずるところです。彩香ちゃんはとにかくピュアで、一生懸命弘子先輩に猛アタックするアグレッシブな部分があって、走ったり大きな声を出したりするシーンがあるので体力勝負でドキドキしているんですけど、原作を大切にして彩香ちゃんを演じたいなと思っています。

――これまでで積極的な行動をした経験は?
加藤:アイドルの応募をした時が、人生の中で1番ガツガツ行った出来事かもしれないです。送るだけなのにすごく緊張しました。母のアシストもあって、オーディションの写真を撮ってもらったりしたんですけど、でもそこで応募したから今こうやって主演をさせていただけて、色んな方と出会えたので、その時の自分に感謝です。