――晴れ着お披露目会、お疲れさまでした
ありがとうございます。昨年も参加させていただいて、今年で2回目になるんですが、素敵なお着物を着させていただいて気が引き締まるというか、事務所の皆さんとご一緒できて、今年も頑張ろうって思いました。
――晴れ着のお気に入りポイントや好きなところはありますか?
昨年は赤の着物を着たんですけど、今年は黒い着物を選ばせていただいて。20歳になる年ですが、まだギリギリ10代なので、少し背伸びをして、素敵な大人になれるようにという想いでこの黒の着物にしました。

――放送中の日曜劇場『御上先生』に出演されていますが、現場の雰囲気はどうですか?
毎日刺激的です。先生方はもちろんなんですけど、同世代の方々のお芝居に刺激を受けることが多くて、自分の大事なシーンとか、そういう時に周りの自分を見ている目とか、そういうものから初めて生まれた感情があって、そこでお芝居ができたことが多いので、そういう場面ですごく支えていただいていますし、たくさん学ばせていただいて、幸せです。
――本作はオリジナル作品ですが、台本を読んだ感想は?
学園ドラマという印象だけで読み進めると、学園から飛び出して、世の中にある政治的な問題や、教育に対して立ち向かっていく壮大さがあって、訴えかけられるような内容だったので、読んだ時は考えさせられました。自分の中で知らないことも多かったですし、今から私はこの物語の一員として作品を作っていくんだと考えると、一気に緊張感が生まれました。
――かなりシリアスな内容となりそうですよね
ざっくり言うとシリアスということになるんですけど、その中でもそれぞれの生徒の心の中の、複雑な心情の流れというか……。御上先生が新しく赴任してくるところから物語は始まっていくんですけど、思っていることはそれぞれ違っていて、個性があるので、そういう部分にも注目してほしいなと思います。

――オーディションによって選ばれたということですが、オーディションで印象に残っている出来事はありましたか?
受かりたいという気持ちは大きかったですし、気合も十分入っていたんですけど、変に作りすぎず、自分らしさを大事にしようと思っていました。私は普段白Tシャツにジーパンがオーディションの服装と決めていて、実は生徒役の中で一緒にオーディションを受けた方がいらっしゃったのですが、撮影が一緒になってオーディションの時の話をしたんですけど、それ(服装)が印象的だったと言ってくれて嬉しかったですね。これからも続けようと思いました。
――上坂さんが演じる東雲温という役について、どういう印象をもちましたか?

とても真面目な子だなと思いましたし、けど真面目すぎて周りが見えなくなってしまうような、そんな不器用さもある印象でした。
――ご自身と役で共通する部分はありますか?
私もよく真面目という印象を持たれることが多くて、東雲の不器用さというのもすごく似ているなと思います。1人で色々悩んで、どうにかしたいって突っ走ってしまう、そういうところが私にもあるので、そこはすごく共感しましたし、演じている時も自分と似てるかも、と思いました。

――演じる時に意識していることは?
シーンごとでこういうリアクションをして、こういう間の取り方をして、というのを私は結構考えるタイプだったんですけど、あまり作りすぎないということを意識しています。それこそ御上先生と2人のシーンを撮った時にそれはすごく感じて。相手の目を見ているだけで、そこで生まれた感情があるのに、それを潰して自分の立てたプランで行ってしまうと、それは違うなと思ったので、そういうその場で出てきたものに対応できるように、あまり考え込みすぎず、フラットに自然体にいこうという想いでお芝居をするように意識しています。
――生徒役の中で、ムードメーカーの方はいらっしゃるんですか?
八村倫太郎さんです。間違いなくその方だと私は思っていて(笑)。でも皆さん本当に社交的な方が多くて、明るくて優しくて、すごく和気あいあいとした現場です。八村さんは生徒役の中で言うと1番年上でお兄さんなんですけど、しっかり周りを見て、ふざける時はふざけるし、まとめる時はまとめるし、八村さんがいるだけで、周りが気づいたら皆笑っていたり気分が明るくなったりするので、皆さんも感じていると思います。
――2025年の抱負は?
新しい自分を見せたいという想いなんですけど、今年20歳になるので、新しい環境に触れるという面もそうですけど、今までやってこなかったような役や一面をお見せできるように頑張りたいなと思います。
――最後にファンの方々へメッセージをお願いします
日曜劇場『御上先生』をぜひご覧いただきたいです!これからもよろしくお願いします。


撮影:秋葉巧、振袖衣装協力:オンディーヌ