――『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』が約1年ぶりに帰ってくることとなりました。改めて、前作の反響はいかがでしたか？
森カンナ(以下、森)：反響はすごかったです。たくさんの方からコメントをいただいたり、夏ドラマランキングとか、色んなランキングがある中で『あやひろ』のファンの方々が上位にさせてくれていたり、盛り上げてくれているのが肌で分かりました。色んなメッセージもたくさんもらって、当事者のレズビアンの方たちからもいっぱいメッセージをもらったり、「恋しました」というラブレターみたいな手紙もいただいたり、とにかく反響はありました。
加藤史帆(以下、加藤)：(反響は)ありました。当時、日向坂46に所属していたんですけど、『あやひろ』を見て私に興味を持ってファンになってくださった方、そこから日向坂のライブに初めて来たという方がいっぱいいらっしゃって、卒業前にドラマを通して日向坂を知ってもらえて、本当に良かったと思っています。
――『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる 2nd Stage』のお話はいつぐらいに聞いたんですか？
加藤：今年の春が来てないぐらいですかね……。
森：今年の春って今じゃない？(笑)(※取材は5月上旬)
加藤：冬ぐらいですね(笑)


 

――続編が制作されることを知って、率直な感想はどうでしたか？
森：シーズン2をやるのは結構プレッシャーで、これだけ好きと言ってくれる人がいるから、そのままで終わった方が良いんじゃないかとか、どういう風に描かれるんだろうとか、色々不安要素もあったりして、大丈夫かな、って1回考えました。でも「絶対シーズン2をやってほしいです」「その後が絶対見たいです」という声がたくさん来ていたので、よし、と思って。今は本当にやって良かったなと思います。出来あがりはまだ見ていないんですけど、脚本を読んでこれは面白い！と思ったので、楽しみです。
加藤：私はもうできないのかなって勝手に思っていたので、率直にびっくりしましたし、すごい嬉しかったです。前作のBlu-ray・DVDが発売になって、それを買ってずっと見てますとか、シーズン2待ってます、という声が私にもすごい届いているので、『あやひろ』を応援してくださる皆さんのお陰だなと思って、感謝です。
――既に撮影は終えられているそうですが、撮影現場での初日の再会エピソードなどありますか？
森：再会エピ……。結構ご飯を食べたりしていたので、そんなに久しぶり！って感じではなかったよね？
加藤：本当にありがたいことに、ご飯に行かせていただいておりました。
森：でも姿が彩香ちゃんだったから、久々に「彩香ちゃんだ……！」という感じがありました。
加藤：『あやひろ』の現場で久しぶりにお会いできたのは衣装合わせの時ですよね。「弘子さん、今回こういうの着るんだ」って勝手に見てました(笑)
――『あやひろ』の現場に帰ってきたなと感じたのはどういった部分ですか？
森：演じていて、弘子先輩って結構顔を動かして「ハァッ！」ってリアクションをするんですけど、その時に帰ってきた感じはありました。どんなだったっけ？と思いながら最初はやっていたんですけど、これだ、みたいなのは撮影中にありましたね。
加藤：私は最初の撮影のシーンが「ここを直角に走って、曲がってください」というシーンだったので、彩香ちゃんっぽいな、『あやひろ』に帰ってきたな、と撮影の1シーン目から思いました。
――前作を経て、続編の撮影の際に印象の変化や、新たにお互いの魅力や意外な一面を発見したことは何かありますか？
森：今回はやっぱり(グループを)ご卒業されていたから。前は27時間テレビ……？
加藤：46時間ですね(笑)
森：(笑)。日向坂で46時間テレビをやったりしながら、アイドルもやって、彩香ちゃんもやってという結構大変そうだったというか。スケジュール的にも寝れてなさそうな様子で、なんか疲れてる？大丈夫？座る？っていう感じだったんですけど(笑)、今回は元気です。元気に朝からもうずっと一生喋っているし、前はメイクしながら天に召される感じで、でも今回はメイクしながらもずっと喋っていたり、元気そうで良かった、って感じです(笑)


 

――加藤さんは卒業されて環境が変わりましたか？
加藤：前回は本当にたくさんの方の支えで最後まで走り切れたという感じだったんですけど、今回は毎日、1日1日記憶があります。すごい嬉しいです！
森：良かった～！
――加藤さんから見た森さんの印象はどうですか？
加藤：最初はかっこいい、美しい、素敵で……。
森：まあね～(笑)
加藤：今もそれは変わらないんですけど、とにかく面白すぎるという印象です！カンナさんはめちゃめちゃキューティーな方だなと2nd Stageで改めて思いました。
――今回、役を演じる時に意識したことや気をつけていたことはありますか？
加藤：彩香ちゃんは、前回は弘子さんが好き好き！猪突猛進！というスタンスでしたが、2nd Stageはそもそもそのスタンスから違っていて、前回よりも人間らしいというか、もうちょっとナチュラルな彩香ちゃんができますように、って思いながらやりました。
森：神頼み？(笑)
加藤：はい。神頼みしながら演じさせていただきました(笑)


 

――神頼みの効果はありましたか？
加藤：前回より本当に人間らしいと思います！
森：そうですね。人間になったと思います。
加藤：やったー！！
森：でも私もそうかも。弘子先輩もより人間らしい部分が描かれていて、かっこ悪い部分や不器用な部分が結構ぐっと描かれているから、お互いの人間らしさみたいな、泥臭い部分も見えて、前回よりもこういう人間なんだなというのが分かる感じがあります。