
本作は、京都・世界文化遺産 下鴨神社で開催されている朗読劇「鴨の音」を継承するプロジェクト「READING WORLD」の最新作。声優による豊かな“声”の表現と、歴史の“記憶”を掛け合わせ、観客を物語の深淵へと誘う。第二次世界大戦後、日本最後の引揚港となった京都・舞鶴港を舞台に、シベリア抑留という過酷な運命の中でも帰還を信じ続けた人々の姿を描く。
2024年に松野太紀演出により舞鶴市で初演され大きな感動を呼んだ本作が、演出・映像のヨリコジュン氏、音楽の大嶋吾郎氏によるブラッシュアップを経て、東京の地で再演を迎える。
出演には、緑川光をはじめ、佐久間大介、中井和哉、佐倉綾音、下野紘、豊永利行、井上麻里奈が名を連ねる。さらに日替わりキャストとして、28日公演には下野紘、29日公演には豊永利行が出演する。
今回の公演が決定し、緑川は「2年前にこの規模ではなく、東京でもっと大きい規模で、たくさんの方に見てもらいたいよねという話は出ていたので、念願叶って、今回大きい会場でたくさん公演することができます。非常に嬉しいです」と喜びを語る。
佐久間も「僕たちキャストも、以前まで舞鶴の方で公演をやっていまして、来てくださるファンの皆さんや、そこに行けなかったファンの皆さんも望んでいたことだったんじゃないかなと思います」と想いを口にし、「日本にいるからこそ知っておいた方が良いなと、知っておくべきことをこの舞台で学んだり、改めて確認することもできると思います。そういうことができるのが、嬉しいです」とコメント。「本当にあった歴史をなるべく多くの人に知ってもらいたい、伝えていきたいという想いがあったので、そこを皆さんに受け取ってもらえたら嬉しいなと思います」と期待を寄せる。

注目してほしい演出を聞かれると、まず緑川は「今回のキービジュアルにも描かれている折り鶴がステージ上に飾られているんですけど、そこに関係者、スタッフ、役者陣全員で折った折り鶴を良い感じにコラージュしているので、見ていただきたいです」と明かす。また、ヨリコジュン氏について「対話を大切にしてくださって、2年前に完成した作品をさらにブラッシュアップして、進化させていただいたのは僕としても嬉しかったです。今回、朗読劇としては広いステージでお送りすることになりますが、その辺も考慮して、魅せる朗読劇を作ってくださっています」と話した。
続く佐久間は「海上自衛隊の皆さんが今回も演奏で参加してくださるということで、わざわざ舞鶴の方から来ていただいて、ストーリーをより彩っていただけるので、生音で聴けるのはすごく貴重なのではないかと思います。バンドの皆さんも生音で参加してくださるので、臨場感がより広く深くなったと感じるステージになっています」と音楽の面で見どころを語った。
公演へ向け、緑川は「前回、舞鶴でやらせていただいた時に記念館にも行かせていただいて、展示物の説明をしてくださる語り部の方々が、中高生ぐらいの子たちが多くて、滑らかな説明で、ずっと語り継がれてきているのじゃないかなと思い、私たちも引き継いでいくねという気持ちをすごく感じました」と、舞鶴引揚記念館での経験を経て、「そこに行かないとそういう説明を受けられませんが、今回は東京(での上演)で、声優の仕事の一つではありますが、ただの朗読劇ではなく、語り部としての任務も担っていかなくてはいけないのかなと思っております」と意気込む。「日々殺伐としていることが多く、そういうことは繰り返したくないという想いは当然ありますので、空っぽな気持ちで見ていただいて、何か持ち帰っていただけると嬉しいです」とメッセージを送った。

取材会には、緑川と佐久間のほか、声優の中井和哉、佐倉綾音、下野紘、豊永利行、井上麻里奈が出席した。










