――『騎士竜戦隊リュウソウジャー』として駆け抜けた1年を振り返ってみて今の心境は?
この1年はとても早く感じました。特に夏の劇場版が終わった以降は、3週間ぐらいしか経っていないんじゃないかというぐらいの感覚で進んでいたので……気づいたら終わってしまったような、あっという間の1年でした。
――以前、岸田タツヤさんに取材させていただいた際に「この1年で1番印象が変わったのは小原さん」とおっしゃっていました。ご自身で思う変化はありますか?
生活はすごく変わりましたね。より体調に気をつけるようになりましたし、前より家事も出来るようになりました。あと、皆から「顔が変わった」というのはずっと言われています。自分ではあまり実感がないんですけど……あとで1話から見返して確認してみようと思います(笑)

――リュウソウグリーン/トワ役を演じてきた中で難しかった点は?
動きですね。感情の変化を動きで表すことが多くてそれがすごく難しくて。どこまでやった方がいいのか、例えばチャラけることはもっと大きく動いた方がいいのかなっていうのをすごく悩みました。でもそこは監督と相談したり、キャストの皆にも協力してもらって演じることが出来ました。
――リュウソウジャーのキャストの皆さんの仲の良さは伝わってきています。これまで印象に残っているエピソードは?
タツ兄の兄いじりですかね(笑)。兄いじりが本当に万能で、何かあるごとに更新されていってたくさんの〇〇兄が生まれていました!例えばタツ兄は一番身長が高くて、撮影で奥の方にいることが多いので、カメラから抜けるのがすごく難しいんですけど、ピンポイントで抜けていたのでそれも「抜け兄」っていじっていました(笑)
――現場を盛り上げていたのは岸田さんですか?
タツ兄もそうですけど、やはり綱くん(綱啓永)が。綱くんは盛り上げるというより、いるだけで和むというか。普通のことをしていてもそれがすごく面白くて、皆でいじったりしていました。綱くんは年上なので、最初の頃は上手くいじりにいけなかったんですけど、タツ兄が「いっとけいっとけ!」「今やってるからこういうことを言え!」って耳打ちをしてくれて。今では僕が一番綱くんのことをいじっているって周りに言われます(笑)
――これまででトワにとって印象的だった回は?
20話です。20話は上堀内(佳寿也)監督だったんですが、それまで上堀内監督に演出してもらう機会がほとんどなくて。そんな中20話はトワ回で、兄弟の設定やその在り方を1から作り直してもらった部分が本当に大きかったです。僕としても一対一でお話しして、助言をしていただきながら一緒にトワの演技を作り上げていくことが出来ました。上堀内監督とお話している時間というのは一言一言が響きましたし、教わることがたくさんありました。あとは周りの方からの声もすごくて、「20話良かったよ」とたくさん言ってくださったので、トワとして、また役者としても成長出来たのではないかと思っています。

――2/8(土)からは『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVルパンレンジャーVSパトレンジャー』公開となります。どのような気持ちで臨まれましたか?
夏の劇場版とはまた違って、“VS”ということで先輩方と戦う部分もあり、夏の経験を活かしつつ新たな挑戦をするという気持ちで挑んでいました。
――『ルパンレンジャー』『パトレンジャー』の方々との共演になりましたが、一緒に撮影をされた感想は?
僕たちと空気が全然違いましたね。先輩方も僕たちも、同じように1年やってきましたがそれぞれ空気が違っていて、でもそれが面白かったです。1年経つとこんな風になるんだというのを間近で感じることが出来ました。あとはお話している中で共通するあるあるネタがあったりして盛り上がって、先輩方と一緒に出演する機会はなかなかないのでとても楽しかったですね。でも負けたくない気持ちもあったので、対抗心も持ちながら仲良く撮影を進められたのではないかと思います。
――印象に残っているキャストの方は?
パトレン2号の横山さん(横山涼)とは絡むシーンがあったのでお話させていただく機会も多かったのですが、すごく気さくで面白い方でした。グリーン同士でキャラクターも明るくて似ているなと思ったので、そういった部分で意気投合していました。あとは取り調べのシーンもあって、そこは横山さんと渡辺(勝也)監督と話し合って、それぞれのキャラクターが出るように作り上げていけたことが楽しかったです。

――さらに現在シアターGロッソではリュウソウジャーショー第5弾が公演中ですが、実際にお客様の前に出ての演技はいかがですか?
最初は本当に緊張していて、裏で待っている時が手汗とかがすごかったですね(苦笑)。あまり盛り上がらなかったらどうしようとか、お客様の前での演技も初めてでどんな風になるのかすごく不安でした。でもいざ舞台に立ったら子どもたちの声援が想像以上で、感動しながら演じていました。応援や歓声のおかげで一気に緊張はなくなって、楽しさの方が勝るようになって、毎回舞台に立つたびに楽しさが増えていきました!この後ファイナルライブツアーもあるので、リュウソウジャーのチームワークと1年の集大成を皆さんにお見せ出来たら良いなと思います。
――そんなファイナルライブツアーではキャラクターソングも披露されますが、歌は得意ですか?
歌はあまり……歌うことは好きなんですけど得意ではなくて、上手いかどうか聞かれても微妙なので不安でした(苦笑)。でもレコーディングをやってみて、すごく良い曲になりそうだなと感じました。実際に皆さんの前で歌うとなったら緊張しそうで怖いですけど、ぜひ一緒に歌ってくれたら嬉しいですし、温かい目で見てくれたら良いなと思います(笑)
――広島と大阪で披露ですね
はい。ぜひ楽しみにしていてください!
――小原さんにとってリュウソウジャーはどういった作品になりましたか?
役者としての基礎を作ってくれた作品です。リュウソウジャーで初めてやることが盛りだくさんで、素面でのアクションもそうですし、アフレコやテレ朝夏祭りといったイベント出演、あとは舞台に出演することも初めてだったので、たくさんの経験をさせていただいてこの1年で土台を作ってくださったと感じています。1年間1人の役を演じられたということで芝居の面でも成長させてくださったので、役者人生の中で大きな一歩を踏み出させてくれた作品だったかなと思います。
――今後のリュウソウジャーの見どころを教えてください
劇場版では今までのリュウソウジャーでは見られなかった先輩方との共演になります。僕的には大人数での変身や武器を交換して戦うシーンなど色々あって、アクションも見どころになっています!

 

そしてテレビ版は皆さんが予想出来ない展開になっていきます。展開が早すぎて、驚きの連続になるのではないかと……僕自身も台本を読んだ時にそういう感じだったので。マスターブラックから過去を明かされて、それがどのようにストーリーに繋がっていくのか、見どころがたくさんですし、僕らも演じていて完成が楽しみでした。良いものをお届け出来るのではないかと思っているので、ぜひ最後まで見逃さずにご覧ください!