――映画『#ハンド全力』に出演が決まった時のお気持ちを教えてください
オーディションで岡本役に選ばれましたが、松居(大悟)監督の王道を行かない感じの世界観に入り込めるのはすごく楽しみで嬉しかったです。
――台本を読んだ感想はいかがでしたか?
「この人はどんなキャラクター?」って聞かれたら答えやすいような、個性豊かで面白いアニメーションのキャラクター像に近い印象を受けました。この人はこんな感じなんだな、と分かりやすい作品になりそうだなと思いました。

――醍醐さんが演じるのは加藤清史郎さん演じるマサオの幼馴染・岡本役。岡本はどのようなキャラクターでしょうか?
マサオの親友であり、あまり活発に発言するタイプではないんですけど、色々な視点から物事に対して深く捉えていたりする子です。あとは運動神経がすごく悪いです(笑)
――醍醐さんと岡本で共通点はありましたか?
ないですね!(笑)。自分とは正反対にいる人間だな、というのは演じていて思っていたので最初は難しかったです。運動神経の悪さを見せるためにどんな感じでやったら良いか悩んで、転ぶ練習とかしていました。
――他に演じる上で気をつけた点やこだわりは?
動作にはすごく気をつけました。監督が岡本の芋っぽさを大事にしていたので、目線の動きであっても、普段はゆっくり目線を動かしたりするんですけど、挙動不審まではいかないまでもいつもよりキョロキョロするようにしていました。作品の中のキャラクターではあるんですけど身近に感じやすいようにしようと思って、実際にいる岡本みたいな人がただ隠し撮りされたっていう感覚で動くようにはしていました。
――今回ハンドボールに初挑戦されたと思いますが、やってみた感想はいかがでしたか?
めちゃくちゃ面白いです!空き時間にスタッフさんから少し怒られるほど僕らずっとハンドボールをやっていて、器具に当てちゃったりもしたんですけど(苦笑)。また機会があればやりたいなと思いますし、個人的にハンドボールが出来る施設が出来ても良いんじゃないかなって思っています。
――映画を拝見させていただきましたが、面白そうだなと思いました
このインタビューを読んでくださっている方も、ハンドボールに触れたことがない方が多いと思いますけど、バスケとサッカーの間のような、気軽に出来るスポーツなのでぜひやってみてほしいです。
――マサオ役の加藤清史郎さんはどのような方でしたか?
清史郎はすごく真面目です。役に対してもですが、私生活の部分からも垣間見える真面目さがありました。子役の頃のイメージが強かったですけど、家に遊びに来た時は年相応というか、僕と変わらないんだなって感じました。普通にゲームしたりサッカーしたりして。
――マサオと岡本くらいの距離感になったんですね
年齢は清史郎が一個下ですけど僕は同い年くらいだと思っていて。今でもいい友だちです。
――加藤さん以外にも同年代の共演者の方が多かったと思いますが、撮影中の雰囲気は?
同世代の役者たちが集結して2週間近く一緒に過ごしたので、仲良くなるスピードは尋常じゃなく早かったです。撮影というより遊んでいたんじゃないかっていう雰囲気で……(苦笑)。良い意味で撮影をしている感覚はなく、チームの空気感みたいなものはすぐに出せたんじゃないかと思います。あとは女性のキャストもいましたがほとんど男だらけで過ごしていたので、下ネタの方に行っちゃうんですよね、男だけで集まると……くだらない話ばかりしていました(笑)
――まさに高校生の集まりのような
男子校の休み時間のようなノリでしたね。お話出来ない内容がたくさんありました(笑)

――熊本でのオールロケでしたが、熊本でのエピソードはありますか?
ご飯が美味しかったです!
――具体的に何を召し上がられたんですか?
天外天っていうお店のにんにくが入ったラーメンがあって、にんにくの味がすごいんですけどとにかく美味しいんです。でもそれを食べた人は次の日に「天外天行っただろ」って絶対に言われるんですよ、にんにくが匂って(笑)。めちゃくちゃ匂うんですけど、特に誰も気にしないで、「にんにく臭い!」って言われるのを一日我慢することを決めて食べに行っていました。あと、熊本は関係ないと思うんですけど、焼き鳥屋さんに行った時に人生で初めてスズメを食べたんです……。
――それはどのような経緯で?
じゃんけんで負けた人が食べるっていうノリになって、僕が負けて。串に丸々刺さっているんです、スズメが。頭もあってくちばしもあるんですよ。
――姿焼きのような感じですね
そうです。それで、一緒に行ったキャストたちから「頭から♪頭から♪」ってコールされたので頭から食べたら汁が出てきて……胴体の部分は海鮮の味がする鶏肉みたいな……独特な味で、僕は苦手でした。好きな方がいたらすみません(苦笑)