――ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageの上演が12月12日から始まりました。越前リョーマ役に決まった時の気持ちはどうでしたか?
気持ちはもうめちゃめちゃ嬉しかったんですけど、それがなかなか体に表れなくて、逆に固まっちゃったんです。信じられなくて。心の中で嬉しさが爆発していました。
――『新テニスの王子様』は今回が初の舞台化。新テニミュとしては初代リョーマ役になります。プレッシャーは感じていますか?
プレッシャーはかなりあります。色々な世代の方から人気がある作品で、ミュージカルとしてもたくさんのファンの方がいらっしゃるので楽しみより緊張の方が大きいです(苦笑)

――原作は読まれましたか?
オーディションに向けて全部読みました。周りの方からテニミュは原作をより忠実に反映しているシーンがあるって聞いたので『テニスの王子様』も『新テニスの王子様』も一気読みしました。
――今牧さんとリョーマ、似ている部分は?
僕、とっても負けず嫌いなんですよ。
――まさにリョーマですね(笑)
あとは自分で言うのも変なんですけど、周りから「生意気だな」とかもよく言われたりして。嫌がられるような感じではなく、嫌われない生意気さはリョーマとちょっと似ているのかな?って思います。
――リョーマを演じる時に気をつけている点やこだわりは?
リョーマは笑顔になることがないので、クールな表情を保てるようにしています。あとはラケットの持ち方だったり、帽子の角度とか。帽子はちょっと深くかぶると目が見えなくなっちゃうのでそこは気をつけています。
――今までテニスの経験はありましたか?
全くやったことなかったです。
――一から勉強したんですね
ラケットの持ち方から教わって、その後に初めて振り方をちゃんと学んだんですけど動きが難しくて。
――しかもリョーマは左利きですしね
そうなんですよ!僕は右利きなので体に染みつくまでに時間がかかりましたね。最初の頃は次の日に左手が上がらないくらいでした。

――稽古場の雰囲気はどうでしたか?
中学選抜メンバーの方々と一緒にいる機会が多かったんですけど、和気あいあいとしていてふざける時はふざけるし、ちゃんとする時は真剣にやる、みたいな感じでした。でも皆さん個性が強くて面白い方ばかりです!
――皆さんとどのようなお話をされるんですか?
真面目な話は全然しなくて(笑)。良い意味で中学生みたいなことばっかり喋っていました。
――マスクを付けたままの稽古も大変だったかと思います
マスクが汗でびっしょり濡れて呼吸しづらくなる感じはあったんですけど、でもそれによって肺活量が上がるんじゃないかと思っていて。マスクの効果である意味体力を付けられたんじゃないかな(笑)
――『新テニスの王子様』の中で特に好きなキャラクターはいますか?
『テニスの王子様』の終盤の方でかっこいいなって思って、その後『新テニスの王子様』でさらに好きになったのは亜久津仁です。グレているように見えるけどやる時にはちゃんとやるみたいな、プライドが高いんですけど自分を貫くかっこよさに惹かれました。