――『騎士竜戦隊リュウソウジャー』で俳優デビューとなりましたが、出演が決まった時の気持ちを教えてください
オーディションが終わった直後は「やっぱりダメだったかな……」と思っていたので、まさか自分が選んでいただけたなんて信じられず……何週間かは実感がなかったです。
――スーパー戦隊ヒーローは男の子の憧れだと思いますが、一ノ瀬さんも小さい頃はご覧になっていましたか?
最初に見たのがガオレンジャーで、夢中になっていましたね。それから何作も見ましたが本当に大好きでした。
――周りの反応はいかがでしたか?
SNSやネットニュースで取り上げていただいて、色々な方から連絡をいただきました。事の大きさを分かってはいましたが、周りの反応を受けて改めて身が引き締まる思いでした。
――より一層、演じるにあたって気合いが入ったのではないでしょうか?
こんな大役をいただけると思っていなかったので、正直不安もありますが、決まったからにはとにかくやってやるぞ!という気持ちです。

――一ノ瀬さんが演じるコウはどんな役どころですか?
天真爛漫で、自分が思ったことに対して真っ直ぐ取り組むリュウソウ族です!ただ、思い立ったらすぐ行動するが故に、自分勝手のように映ってしまうところがありますが、それでも皆が付いて行きたいと思うような、魅力をもったキャラクターだと思っています。
――一ノ瀬さんとコウ、共通点はありますか?
リュウソウジャーのメンバーからは似ていると言われるのですが、僕自身は全然思っていなくて……。明るくて皆を巻き込んだり、思い立ったらすぐ行動出来るタイプではないんです。ですが最近、何に対しても真面目に取り組むところは似ているなと感じるようになりました。
――リュウソウレッド役ということで、プレッシャーとかはありましたか?
リュウソウレッドとして真ん中に立たせてもらうということでプレッシャーは感じていますが、僕が皆を引っ張っていくというよりは、皆に助けてもらいながら高め合っていくという雰囲気なので、気負いすることなくのびのびと演じられています。
――撮影中のエピソードはありますか?
クランクインの日は自分にとって初めての経験ばかりだったのでやはり特別です。カメラが回っている状態で多くのスタッフの方に見られながら演技をするのは、緊張しやすいので心配ではありましたが、思っていたよりは緊張せず、役に入り込めたので良かったと思っています。何回も撮り直したシーンもありましたが、「演技ってこんなに楽しいんだ!」と感じることが出来たのが印象に残っていますね。
――6人目のリュウソウジャー・カナロ役の兵頭功海さんも加わり、かなり現場が賑やかになっているのではないでしょうか?
追加戦士が加わると聞いた時は、どのような方が来るんだろうとドキドキしていました。ですが、すぐに打ち解けることが出来ましたね!僕は自分からキャストの方に話しかけて仲良くなるタイプなのですが、兵頭くんもすごくフレンドリーな方で。初めて仕事をした日が地方ロケだったんですけど、撮影後に一緒にお風呂に入りに行きました(笑)。最初から6人だったのではないかというくらい、仲が深まっています。リュウソウジャーの撮影が終わってからも、ずっと一緒にいられるような仲間でいられたら良いなと思います。

――7月26日に映画も公開されますが、テレビ版と映画版の違いは?
作品的な違いとしては、映画では6500万年前と現在とをタイムスリップして行き来するというスケールの大きさが、テレビ版の話にはない部分だと思います。さらに、迫力のある戦闘シーンや、追い詰められた時に垣間見えるキャラクターの新しい要素など、普段のテレビ版では見られない面がたくさんあるので、撮影していても新鮮さを感じました。
――映画版では、佐野史郎さんと北原里英さんがご出演されていますが、先輩方との共演はいかがでしたか?
佐野さんとは少し離れたところで演技をするシーンが多かったのですが、表情が見えず、声を張ることでトーンが変わりにくいような難しい演技であっても、佐野さんが演じられるヴァルマというキャラクターの感情がひしひしと伝わり、鳥肌が立ちました。北原さんは誰よりも一緒に演じさせていただく機会が多かったですが、自然に会話が出来るような雰囲気を作ってくれました。お二人からたくさん学ばせていただきました。
――映画では6500万年前にタイムスリップしますが、一ノ瀬さんはいつにタイムスリップしたいですか?
幼少期ですね。やっておけばよかったことや、やりたかった習い事があるんですが、小さい頃にやっていたら身につきやすいのでたくさんの事に挑戦するよう伝えたいです。あとは、今になって色々と思っていること、教訓を先に自分に言っておきたいですね。それで言うことを聞くかは分かりませんが(笑)。
――リュウソウジャーの今後の見どころを教えてください
それぞれのキャラクターがフィーチャーされる回が放送されてきましたが、それでもまだ魅力を出し切れていないと思いますし、新しく追加戦士が加わったことで、作り上げてきたキャラクターを見つめ直す機会が増えたと思っています。これからコウを演じる上で、どのように成長させていくか考えながらコウらしさをより出していけるよう演じていくので、期待していてください!