――手塚国光役を演じ始めてから1年経ちましたが、振り返ってみていかがですか?
最初は手塚国光という厳格なキャラクターをどう演じていこうかをすごく悩みました。言葉より背中で語っていくことが多いので、そんな手塚をどう表現するか、今でもまだまだ自分の中で模索しています。
――1年前のご自身と比べて成長したと思う部分はありますか?
顔つきは少し変わったのではないかと思います。最初の撮影の時は表情作りに苦労しましたが、今ではだいぶ手塚に近づいてきたのではないかなと思っています。

――改めてですが、オーディションの時のエピソードをお聞かせください
とにかく緊張していましたね。当時はダンスが苦手でしたし、僕自身は右利きですが手塚は左利きなので左手に物を持って演技やダンスをすることも初めてだったので、より一層緊張してしまって……色々とミスをしたのを覚えています。
――そんなオーディションを経て、手塚役に決まった時の気持ちはいかがでしたか
嬉しかったですけど、それより驚きの方が勝っていました。
――元々テニスの経験はありましたか?
全く経験がなかったので、手塚を演じるにあたって一から学びました。合宿でフォームや足運びを教わり、実際に自分でトスを上げてサーブを打つ動作をやってみたのですが、あまりにも難しすぎて……。ラケットを左手に持って、右手でトスを上げると体のバランスが取りづらかったです。そういったところで苦戦することが多かったので、努力しないといけないなと思いました。
――手塚を演じる上で気をつけている点は?
自分のことだけを考えるのではなくて、部長として皆のことを考えてその意見を第一に優先しようと心がけてはいるのですが、それを実行に移すとなるとなかなか難しいです。それぞれの考え方を持っている人たちをどうやってまとめてチームのために活かしていけるか……いかに皆をまとめてチームワークを良くしていけるのかを常に考えています。
――青木さんと手塚で似ている部分は?
毎回聞かれるのですが、似ている部分はないんです(苦笑)。強いて言うなら……僕は自然が大好きなんですけど、手塚の趣味が登山や自然の場所に行くことなんですよね。唯一そこだけ一緒です。

――公演を重ねるごとに周りのメンバーとも仲が深まっていると思いますが、青学(せいがく)メンバーの中で一番仲がいい方はどなたですか?
休演日にどこか行く時には、乾役の竹ノ内(大輔)くんと一緒にいることが多いですね。
――どのように過ごされているんですか?
大阪公演の休演日では、朝の4、5時くらいに起きて、電車で3時間半かけて京都の天橋立や、和歌山県の高野山まで行きました。
――朝早くから!アクティブですね(笑)
本当に自然が大好きで、地方公演の時は普段行けないところに行きたい欲が強いんです。皆は大阪ではテーマパークに行っていたりしますが、せっかく京都も近いので、時間をかけてでも自然が多いところに行くようにしています。
――そこに竹ノ内さんとお二人で行くんですね
他に遠方まで足を伸ばす子がいなくて……。例え一人でも何時間でもかけて行ってしまうんですけど、竹ノ内くんを誘うと「いいよ、行こうよ」と言ってくれるんです。電車で3時間近く揺られてもお互い平気なタイプなので、一緒に行くことが多いです。
――休演日は身体を休めているのかと思っていました
自分の行きたいところに行って、羽を伸ばして休む、といった感じです。