――同じ事務所であるTHE RAMPAGEの長谷川慎さんと武知海青さんも出演されていますが、お二人との共演はいかがですか?
慎さんは小学生の頃からEXPG STUDIOで一緒にレッスンを受けていたので、コミュニケーションを取りやすく、やりやすさを感じています。撮影中も色んな話をしていますし、撮影終わりにご飯に行ったり、サウナにも行ったりもします。
海青さんも普段から一緒にご飯に行ったりしていて、体作りもすごいので色々聞いたりしていました。
――武知さんはプロレスラーとしても活動されていますね
そうなんですよね、本物じゃないですか(笑)。戦うシーンもありますし……でも、思いっきり来ていいよと言ってもらえたので、撮影はこれからですが、そこは先輩後輩関係なしに、青葉と鵺路というキャラクターとして生きようと思います。
――武知さんの体つきを見るとひるんでしまいそうですが……
それでも勝てるのが打撃ではなく寝技なんですよね。体格差に関係なく、体の構造で戦うので、ハンデがあっても勝てる可能性があるという。

――青葉のライバルとなる赤沢拳心役の椿泰我さんはどのような印象ですか?
拳心くんぐらい明るい性格だなと思いました。僕より年上なんですが、年上と感じさせないぐらいたくさん話しかけてくださるので、接しやすくて、とても優しい方です。クランクインの日も椿くんと一緒のシーンが多かったんです。椿くんは以前は舞台をやられていたので「映像は結構難しいよね」という話をしたり。そこでたくさん話せたからこそより深い仲になって演じられていると思います。
――撮影で苦労しているシーンはありますか?
大変なのはやはり格闘技のシーンです。型を覚えるのは得意なんですが、カットごとに気持ちを繋げるのは結構難しくて。その前後を意識しながらやっているので、大変です。あとは、雨地役の笠松(将)さんはガタイが良いので、寝技を剥がそうとしても力が強くてなかなか剥がれなくて。阿吽の呼吸で、相手の力が抜けたなと思ったら一気に剥がす、って格闘家脳になっています。
――事前にタイミングを話しているわけではないんですね
お互い本気でぶつかり合っているので、毎回違います。結構ガチでやっていて、笠松さんと「男性の馬鹿力って強いね」と話していました。
――本気でぶつかっていく姿は、画面を通しても伝わると思います
でも撮影になると上手くいかないんですよね……。練習ではゆっくりやってできるんですけど、いざスピードを上げたらあまり技が極まらないなとかはあります。格闘技のシーンでは、一瞬でも気を抜いた瞬間があればそれが怪我に繋がってしまうので気をつけています。お互い本気でやっているのでどちらが悪いとかは無く、でも当たる時は本気であたってしまったりするので、全身痣だらけです。でもそれも頑張っている証拠だなと思っています。
――本作の楽しみにしてほしいところを教えてください
登場人物の性格も一人一人違うし、青葉で言うと寝技が得意ですが打撃が得意な人もいたり、本当に色んなアクションが見られると思います。青葉も拳心くんを殴りたいというところから色々な経験をして、人としてもどんどん成長していく作品だと思っているので、そこはぜひ注目していただきたいですし、出演者全員の新しい顔を見られると思います。
――青葉として注目してほしい部分はありますか?
表情とセリフの言い方です。今回は根暗なところも結構演じていて、そこから格闘技に出会って変わっていく青葉に注目していただきたいです。

――ここからは木村さんご自身についても伺います。FANTASTICSのメンバーとしても活動しながら俳優活動もされていますが、元々俳優はやりたかったのでしょうか
やりたかったです!昔からテレビドラマや映画を見ることが好きだったので、いつか自分もやってみたいと思っていました。「お芝居がやりたいです」とずっと言ってきたことが叶っているので、もっともっと飛躍したいなと思いますし、『レッドブルー』も自分の中のターニングポイントになる気がしています。
――お芝居をしていて、どのような時に楽しさを感じますか
違う自分になれているところも楽しいですし、上手くいかないところが楽しいです。上手くいってばっかりだと、そこに満足してしまうじゃないですか。パフォーマンスと同じで、いつまで経っても上手くはいかないですね。今でもライブでも少し間違えたりはするので、そういうところを反省しながら、自分に色々課題をかけてやっています。
――今後演じてみたい役や出演してみたい作品があれば教えてください
高校生のピュアな恋愛ものとかもやってみたいです。制服を着てラブコメディとか、憧れがあります。自分が体験してこなかったからこそ、役としてやってみたいです。
――胸キュンゼリフがあるような、恋愛もののオファーもあるかもしれませんね
いけるうちに、ガンガン行きたいです。頑張ります!

――2024年もまもなく終わりますが、どんな1年になりましたか?
めちゃくちゃ成長できた年だなというのは感じています。上半期には3本連続でドラマに出演させていただいたり、舞台出演もして、グループのライブではアリーナツアーができました。個人活動もそうですし、グループの活動でも成長しているなというのは感じています。
――来年はどういう活動をしたいですか?
グループとしてアリーナツアーは絶対回りたいですし、個人としてもさらに映像作品に出て、芝居もより身に付けて、たくさんの方に知ってもらえるような人になりたいです。来年は、武器をもう1個ぐらい身に付けたいと思っています。
――その身に付けたい武器は、現時点で見当はついていますか?
もうちょっとですかね?(笑)。それが格闘技になるのかもしれないですし、アクションが得意になるのかもしれないです。
――最後にファンの方々へメッセージをお願いします
2024年は役者としてもグループとしても成長できた年ではあったので、来年はさらに飛躍すると思います。というか飛躍するので、ぜひ今後の活動も注目していただきたいですし、『レッドブルー』という作品がたくさんの方に広まるように、色んな人に勧めてもらって、応援していただけたら嬉しいです。


撮影:秋葉巧
スタイリスト:平松正啓(Y’s C)
ヘアメイク:加藤恭子(Luana)