――ここからは坪根さんご自身についてお伺いします。昨年朝の連続テレビ小説「エール」で俳優デビューされてから約1年になりますが、この1年で自分自身にとって変化はありましたか?
変化を一番感じるのは、作品に対する現場での接し方ですかね。最初の頃はすごく緊張していて共演者の方とも全然喋れなくて、撮影の前の夜も「明日大丈夫かな……」って眠れずにパッと起きちゃうくらい、緊張が勝っている感じでした。でもだんだん色んな作品に出演させていただく中で、現場がすごく楽しくなってきて。共演者の方々ともコミュニケーションが取れるようにもなって、前と変わったなっていうのは実感しています。
――役を演じるスタンスも変わりました?
役者を始めたばかりの時と比べて台本を読み込む必要性を感じ、役の気持ちをしっかり考えたり、自然に演じ切れるようにということを意識するようになりました。
――この1年の積み重ねの結果ですね
見てくれている方にも少しずつ変化を感じてもらえていたら嬉しいです。もっと頑張ろうって思っています。

――これまで演じてきた役で印象に残っているのは?
一番はやっぱり『エール』ですね。色んな現場に行った時に、「『エール』見てました」って言っていただくことが多くて。僕自身も印象が強く残っている、好きな作品で好きな役柄です。あのインパクトのある少し憎たらしい感じが個人的に好きでした(笑)
――演じる中で難しかった役柄ってありますか?
やっぱり『エール』は初めてお芝居したということもあって難しかったですね。あとは『そのご縁、お届けします-メルカリであったほんとの話-』でバンドマンの役を演じたんですけど、これも振り返ると自分の中でちょっと後悔がある役です。もう一度チャレンジしたいくらい、自分の中ではダメだったなって……。
――それはお芝居の面で?
役を上手く作れていけなかったなと思っていて、そこが後悔ですね。でもこの経験を次に繋げていけるようポジティブに考えるようにしています。
――最近何かハマっていることはありますか?前回インタビューにご出演いただいた時はおうち時間の過ごし方をお伺いして、ゲームや映画とおっしゃっていたのですが……
変わらずゲームに没頭してます(笑)。趣味を新しく見つけたいなと思っているんですけど、最近釣りをする機会があって、趣味にしてみようかなと思うくらい楽しかったんです。
――これまで釣りの経験はなかった?
全くやったことなかったですね。中学生の頃に友だちのバス釣りについていくくらいでした。だから投げ方も全然分からなくて、釣り糸も絡まっちゃって難しかったんですけど、あの魚を待っている時間がすごく楽しいなと。
――人によっては待つ時間がつらい、なんてことも聞きますが平気なんですね
あの時間がすごく好きですね。自然が多いところが好きなので落ち着くというか、そこで自分のことを考えることも出来るので。
――自然の中で時間がゆっくり流れている感覚ですかね
ゆったりしているところが良いですね。あとは僕自身あんまりガヤガヤしているところが苦手で。大都会とか。田舎が好きなんですよ。だから釣りは自分に合っているんじゃないかと思うので、今後出来たらいいなと思ってます。
――休日の過ごし方は?
僕の休日、めっちゃ面白くないですよ(笑)。休日は、僕の部屋の窓にシャッターが付いているんですけど、起きたらシャッターを閉めて部屋を真っ暗にするんです。
――起きた時に閉めるんですか?
真っ暗にしちゃうと朝起きられないんですよね(笑)。日差しが入るようにカーテンで寝てます。で、起きて何か映画見たいなと思ったらシャッターを閉めて映画館みたいな真っ暗な状態にして見て、その後はゲームです。
――そのルーティンが決まっているんですね。最近ハマっているゲームはありますか?
Apexっていうゲームをやっています。Apexはずっとやりたいなと思っていたんですけどパソコンもプレステ4も持ってなくてなかなか出来ずにいて。最近Switch版が配信されたので、パソコンやプレステ4でやりたい気持ちを抑えながらSwitchでやっています。
――Apexって通信でやるゲームですか?
バトルロワイヤル方式で、3人で1チームを組んで、最後のチームになるまで戦い続ける感じなんですよ。友だちとオンラインでやったり、知らない人とチームを組んでやったりしてます。
――今後、挑戦してみたい作品はありますか?
一番やりたいのは音楽系の作品ですね。僕、『BECK』や『ソラニン』が好きで。楽器を弾いて歌う青春が描かれている作品をやってみたくて、楽器の音も自分で演奏した音を届けたいです。好きな音楽が活かせるような役柄が出来たらいいなって思っています。
――最後にファンの方々へのメッセージをお願いします。
いつも応援ありがとうございます。これからも頑張っていきますので、変わらず応援してくれたら嬉しいです。よろしくお願いします!


写真:秋葉巧、取材:村松千晶