――いよいよ3月25日(金)に映画『おそ松さん』が公開となります。アニメはご覧になっていましたか?
出演が決まってから全部見たんですけど、面白かったです。
――今回、チビ太役での出演と聞いた時のお気持ちは?
本当に私で良いのかな?って思いました。でも英(勉)監督とは何回か一緒にお仕事をさせていただいていて、信頼を置いていたので、よし、やろう!って気持ちになりました。
――台本を読んだ感想は?
台本を読んでいるだけでは全然想像がつかないなって思いました。実際に動いてみないと分からなかったりしたので、撮影を進める中でここはこんな風になっているんだなって色々と驚きもありつつ、それに適応していこうっていう感じがすごく楽しかったです。

――桜田さんが演じたチビ太ですが、カツラをつけるのに約3時間かかると伺いましたが、他にも何か大変なことはありましたか?
少し分かりにくいかもしれないんですけど、頬に三つ線があって、それが結構難しくて。
――そうだったんですか?
左右対称にするために顔半分にラップをかけて、線を引いて始まりと終わりに穴をあけるんです。6つ穴が空いたらそれを反対にして、顔のもう半分でも同じ位置に点を打って線を引いていて、よく見たらちゃんと左右対称になっているんです。
――細部までこだわりがあったんですね
あと、最初は角度とかにもこだわって、ちょっと向きが変わるだけで顔の印象が変わったんですよね。位置も前に行ったり後ろに行ったりするだけで変わるので、そこの微調整が最初は大変でした。
――初めてチビ太になったご自身の姿を見た時の感想はどうでしたか?
びっくりしました(笑)。自分じゃないみたいだなって思いましたけど、でも現場に入ってみたら、皆さんの格好も意外な感じなので馴染んでいたと思います。
――チビ太を演じる上で気をつけたポイントは?
動き方が小動物っぽいというか、おじさんみもありつつ、ちっちゃい子が動いているような、そういう細かい動きを工夫していました。

――チビ太といえばべらんめぇ口調も特徴の一つになっていたと思います
アニメを見て研究したので、すごく難しくはなかったです。
――桜田さんご自身は何か口癖はありますか?
「確かに」っていうのが口癖だってこの前言われました。その時に「あ、確かに」って言っちゃったんです。本当に口癖なんだなって気づきました(笑)
――チビ太といえばおでんを愛してやまないキャラクターですが、桜田さんが愛してやまないものは?
愛犬ですね!大好きすぎてちょっとちょっかいをかけたくなっちゃって、毎日意地悪しています(笑)
――癒しの存在なんですね
家に帰ったら尻尾を振っておかえりってやってくれるので、その日に考えていたこととか悩みが一気に吹き飛びます。すごく癒されています。

――主演を務めたSnow Manの皆さんはどんな方でしたか?
9人が揃うと兄弟のような家族のような雰囲気があって、お互いがお互いを信頼し合っていて、その信頼関係が映画にも出ているなって思いました。あとはやっぱり皆さんすごく優しい方だったので、話の輪に入れてくださって、毎日他愛もない話で笑っていました。
――物語の中でチビ太はトト子(髙橋ひかるさん)、イヤミ(前川泰之さん)と一緒に、松野家の6つ子たちに振り回されていますが……
だいぶ振り回されていましたね(笑)。でもこの3人で揃うと6つ子たちとはまた違った空気感で団結力も生まれているのでその部分もぜひ見ていただきたいです。
――桜田さんからみて、映画の注目してほしいポイントは?
衣装が結構細かくて、6つ子たちがパーカーの下に着ているものがそれぞれ違うんですよ。ボーダーだったりシャツだったり。あとはそのパーカーの胸のところにバッジも付いていたり、パーカーの色味や小物にもすごくこだわっている……って衣装さんが言っていました(笑)
――物語だけではなくて衣装もしっかり見ていただきたいですね
そうですね。チビ太もおでんのマークの入ったエプロンみたいなのを着けているんですけど特注で作ってもらったり、トト子ちゃんのスカートやイヤミのスーツも特注だったりするので、本当に細かいところまで計算されて作られた作品になっています。
――チビ太の見どころがあれば教えてください
やっぱりおでんの屋台を出しているシーンが結構注目ポイントだなって思っています。6つ子たちがお客さんとして来てくれるんですけど、そこでのシーンが皆さん台本からは想像出来ないような動きをしているので、私自身もすごく楽しみなシーンでもあります。