――The Final Stageでは井澤勇貴さん演じる越前リョーガとの試合も描かれます。そこに向けての意気込みはいかがですか?
決勝戦のエキシビションではありますが、今回の公演で最後の戦いになるので、お客様も固唾を飲んで見守るような試合にしたいなと思います。この『新テニミュ』期間中に一番僕を成長させてくれたのは井澤の兄貴なので、恩返しのつもりで思いっきり挑みたいという気持ちがあります。教わることが本当に多かったので、その教えを全て生かして、かつ自分の味に料理してぶつけて、その上でリョーガを倒したいと思います。
――井澤さんはどんな方ですか?
兄貴と言いましたけど、これは関係値が深くなったからこそ言えることですが、たまに僕より子どもになる時があります(笑)。僕よりも一回り近く年上なんですが、最近は良い意味で気を遣わずに、本当のお兄ちゃんみたいに接しています。僕は誰かと二人で目的もなくご飯に行くことが少なくて、先輩とだと気を遣ってしまうところもあるんですけど、この間も勇貴と稽古の帰り道にフラッとカフェに入って2時間ぐらい雑談しました。無言も心地良いし、お互いの仕事の話や、もちろん『新テニミュ』の話でお芝居をどうしようか、みたいな話もして、そういう時間の一つ一つが役作りにも繋がりますし、お客様からの見え方も変わってくるのかなと思いました。
――これまでの『新テニミュ』の中で印象に残っている出来事はありますか?
一番印象に残っているのはThe Third Stageですね。初めての試みが多かったので、毎日ワクワクしていました。日本のルーツを持っていない方もいらっしゃって、文化の違いもあって、ここは本当に『新テニミュ』の現場なのか?みたいな感覚になりました。日本人だったら「おはようございます。よろしくお願いします」みたいな感じなのが、「ウェーイ!よろしくね!」って握手とハグから始まるんです。そういう意味でも一番印象に残っています。The Fourth Stage以降はそれが当たり前になって慣れてきました。


 

――『新テニミュ』の中で好きなシーンはありますか?
今まで好きな曲がいっぱいあったんですけど、The Fifth Stageの最後にあった越前家三人で歌って踊る曲が殿堂入りになりました。結構エモーショナルな演出で、漫画にもアニメにも無いシーンで、ミュージカルだからこそできたシーンなので、今でもDVDで見返す時に、そこばかり見ちゃうんです。大切な楽曲です。家族って良いなって思いました。
――稽古期間を振り返り、どのような姿勢で臨んでいましたか?
『新テニミュ』に関しては周りが先輩方ばかりで、直接「こうするといいよ」と教えてもらうこともありますが、主に高校生キャストの皆様は背中で見せてくださる方が多いので、そういうところから何か盗めないかなとたくさん考えて臨んでいました。
――公演ごとで出演キャストに変化はあったと思いますが、特にムードメーカーだった方はどなたでしたか?
僕自身は、年上の方ばかりだったのでムードメーカーという感じではないんですけど、楽屋は結構盛り上げてました。キャストだけの楽屋だと率先してボケたりするタイプでしたね(笑)。
――それでお兄さんたちに突っ込んでもらうような感じだったんですね
でも、(高橋)怜也くんがいる場合はまた別です!怜也くんはひたすらツッコミをやったりボケもやったりしていたので、怜也くんがムードメーカーかもしれないです。怜也くんのワードチョイスがすごく好きで、僕はずっと笑ってるんです。皆も怜也くんの発言で笑ってることが多いです。あとは小野健斗さんとかも皆のことを笑わせてくれます。


 

――今牧さんの俳優人生において『新テニミュ』とリョーマはどんな存在でしたか?
『新テニミュ』は、年に1回、必ず帰って来られる場所という考え方でした。約6年もの間、ずっと同じ役をやらせていただけることって無くて、本当にすごいことで感謝しかないです。僕の本格的な芸能生活のスタートと言ったら『新テニミュ』からなので、自分を育ててくれた実家のような、大切な場所です。
――今後どういう俳優になりたいのか、展望はありますか?
尊敬される俳優になりたいなと思います。色んな方を尊敬しているからこそ、僕も年齢を重ねてもっと実力をつけたら、後輩の子や先輩からも尊敬されるような人になりたいと思いますし、僕はとにかく舞台をやりたいので、“舞台と言ったら今牧輝琉だよね”みたいな印象を持ってもらいたいです。
――ミュージカル『新テニスの王子様』The Final Stageへ向けての意気込みをお願いします
6年間の全てを詰め込みます!これは『新テニミュ』で学んだこともそうですし、『新テニミュ』以外の現場で学んできたことも今の自分を作り上げてくださっているものなので、全てを込めて、最強の、世界一の越前リョーマを皆さんにお届けします。楽しみにしてください!


 
撮影:遥南碧
ヘアメイク:小田切捺緒
スタイリング:相川留璃