――ここからは野村さんご自身についてお伺いします。今年の4月に現在の事務所に入られたとのことですが、芸能界を目指したきっかけは?
学生時代バスケットボールをやっていて、高校3年生の時に顧問の先生とこれからの進路を話す機会があったんですけど、プロバスケットボール選手になれるとも思っていなくて、だからといって勉強して大学に行ったとしてもやりたいことがなくて……。その時に何か新しいことに挑戦したいなと思い、小さい頃からドラマや映画を見ていて、出演されている皆さんがかっこいいなと思っていましたし、やっぱり一番身近な父(沢村一樹さん)が俳優をやっていてすごくかっこいいなと思っていたので、自分も俳優になりたいと思いました。
――実際に俳優のお仕事をやってみてどうですか?
本当に楽しいですね。色んな方との出会いもありますし、俳優としてももちろん人としても成長出来るという実感もあります。
――小さい頃はどんな子どもでしたか?
よく父と母が言うのは、人の変化にすぐ気づいていたみたいです。母が美容院から帰ってきたら「なんか髪の毛切ったね」って声かけたり、中学生の頃も同級生が前髪をちょっと切ったのにも気づいて「あれ?前髪切った?」って言ったら「2ミリぐらいしか切ってないのに!」みたいな、すごい人の変化に気づく子でした。あとはわんぱくで、身体を動かすのが好きでした。
――バスケットボールはいつから始めたんですか?
バスケは小学6年生からで、それまでサッカーやゴルフ、ダンス、ドッジボールとか色々習っていて、運動がとにかく大好きでした。

――お父さんとは普段お仕事の話はされますか?
『新・信長公記』のオンエアが始まってから結構話すようになってきて、1話と2話は父と一緒に観ました。「ここの表情ダメだよ!」とか「この表情作りすぎない方が良いよ!」、「このカメラの映り方だと、もっと後ろに回ったら顔が映るじゃん!」って観ながら教えてくれます。事務所に入りたての頃は「教えることなんて無いよ」って言っていたんですけど、いざ僕の演技を観てもらうと色々と教えてくれるのでありがたいですね。
――いつか共演する未来も来るかもしれませんね
そうですね。僕がもうちょっと力のある俳優になれたら、いつか共演出来たらなと思っています。
――野村さんが尊敬している俳優さんはいらっしゃいますか?
山﨑賢人さんと菅田将暉さんがすごく好きです。Netflixの『今際の国のアリス』という作品で、山﨑さんの仲間がどんどん居なくなって、一人で号泣してしまうっていうシーンがあるんですけど、その時の表情だとか声の出し方からものすごく感情が伝わってきて、思わず僕もボロボロ泣いちゃいました。
菅田さんは『3年A組』のドラマで福原遥さんが演じる役に対して激しく怒るシーンがあって、その時の迫力がすごかったです。あとは菅田さん演じる柊先生は病気がどんどん悪化していくという役柄だったんですけど、菅田さんご自身もどんどん回を重ねるごとに痩せていって、そのストイックさがすごいと思って尊敬しています。

――最近ハマっていることは?
サウナにハマってます!元々はサウナには全然行かなかったんですけど、高校の部活を引退した後に、野球部のすごく仲が良い友人がいて、その子がすごいサウナが好きで、群馬は温泉が色んなところにあるので「今度サウナにちょっと行ってみない?」って誘ってくれて、一緒に行ったら本当に気持ち良かったんです!それがきっかけです。
――色んなサウナのお店に行っているんですか?
そうですね。昨日も一昨日も行きました。サウナに通い始めてから肌の調子もすごく良くなりました。
――休日の過ごし方は?
家にずっと引きこもっている日もありますけど、1日1回はなるべく外には出ようと思っていて。今はジムに行ってその後サウナに行くっていうのが習慣づきました。
――今後挑戦してみたいお仕事、やってみたい作品があれば教えてください
仮面ライダーはやっぱり憧れます。あとはアクションだったり学園ものだったり、とにかく今は色んな役を演じてみたいっていう欲があるので、色んな作品に出られたらと思っています。
――プライベートで挑戦してみたいことはありますか?
3か月前からずっと言ってるんですけど、キックボクシングに通いたいと思ってます。家族にも「キックボクシング行きなよ」ってずっと言われているんですけど、なかなかその一歩を踏み出せないというか……。結構ビビりで人見知りな方なので、キックボクシングの教室に通うっていう勇気が無いというか(苦笑)。三浦翔平さんがキックボクシングをやられているみたいなんですけど、パンチとかキックの仕方がすごくかっこよくて、やっぱりやっておいた方が良いのかなと思っているので、今年の目標ですね。
――最後にメッセージをお願いします
若い世代から年配の方々まで愛されるような俳優を目指していて、『新・信長公記』も老若男女、幅広い世代の方に楽しんでいただけるドラマだと思いますので、ぜひ見ていただけたらなと思います。紫の衣装にご注目していただけたら嬉しいです!


カメラマン:秋葉巧、ヘアメイク:勝部絵理奈