――ここからはゆうたろうさんご自身についてお伺いしていきます。芸能界に入られて約5年が経ちますが、当時と比べて自分が成長したと思う点は?
この芸能界という世界に飛び込んだのも自分にとってすごくイレギュラーで、その中でも役者になるとは微塵も思っていなかったのでこの5年間はイレギュラーなことだらけでした。そんな中で、役者という職業を始めてから自分の中にあったけど気づかなかった感情に気づいたり、役を通してゆうたろうとしても人間力が身についたと思っています。
あと、日常的なことでいうと、元々朝が苦手でアラームが鳴っても起きられないくらいで、ショップ店員として働いているとお店の営業時間的に10時とか11時に起きれば良かったんですけど、役者を始めてから早起きが出来るようになったんです!そこも成長しました(笑)
――元々芸能界に興味はありましたか?
興味はありましたけどまさか自分がその世界に入るとは思ってなかったです。昔からテレビも好きだったし映画も良く見に行っていたんですけど、あくまで見る側としての好きだったので。でも芸能界に入ったら楽しくて毎日色んな人と出会えるので、今となっては入って良かったなと思っています。

――これまでドラマ、映画、舞台と様々な作品に出演されていますが、印象に残っている作品は?
色々あるんですけど、チェリまほ(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』)はたくさんの方が見てくださって、先日ギャラクシー賞というすごい賞もいただいて、放送地域は少なかったんですけど配信を通じて海外の方にも見てもらえて、不思議な感覚でした。役柄としても、自分自身にとってすごく挑戦的な役で、初めて金髪にしてゆうたろうのイメージがガラッと変わるようなこれまでの演じてきた役とはかけ離れた役でした。あとはダンスの大会に向けて頑張っている役だったんですけど、僕自身ダンスが全く出来なかったので1ヶ月くらい本気で練習しました。作品としても役としても自分の中で大きく残っている作品です。今後の役者・ゆうたろうの軸となっていく作品になるのかなと感じました。
――昨年の4月よりラジオ番組のメインパーソナリティーにも挑戦されていますね
最初の頃は一人喋りも慣れなくて自分ってまだまだだなと思っていたんですけど、回を重ねるにつれてスムーズに言葉が出てきたり、自分の好きなジャンルの音楽を届けたいって気持ちが強くなりました。これまであんまり自分の声が好きじゃなかったんですけど、「落ち着く」とか「声が好き」って言ってもらえることが増えて、自分自身の声にも自信を持てるようになりました。
――ラジオを始めてから何か変化はありましたか?
日常の中で意識的に人の声を聴くようになって、声フェチになりました!これまでは視覚からの情報がほとんどであまり耳に意識を向けたことはなかったんですけど、会話をしている中でもあの人の声に似ているなとか想像したり、ちょっとした日々の中で気付くことが増えて、音に敏感になった気がします。すごくやっていて楽しいなって思えるお仕事です。
――ラジオってSNSとはまた違った形で身近に感じられる印象があります
たぶんSNSや生配信の時より素に近いゆうたろうが覗ける場所になっていると思います。
――最近ハマっていることは?
家にいる時間が増えてから家の中の娯楽を充実させようと思って、今までゲームはあまりやってこなかったんですけど最近は友だちとオンラインでゲームしたり、全然読んでこなかった漫画も気になった作品は全巻買ってみたり。あとはハンモックを買って、外の空気を吸いたい時にベランダに出てハンモックに揺られながら音楽を聴いたりして、家にこだわるようになりました。amazonとかで良さそうなものや良い感じの照明とかを日々探しています。
――家から一歩も出なくても楽しめるようになったんですね
元々家にいることが嫌いで、休みの日は外に出たいし、家は基本的にはお風呂に入って寝に帰るだけと思っていたんですけど、ステイホーム期間に家でどれだけ快適に過ごせるかなって思って色々こだわるようになって。
――いいきっかけになったんですね(笑)
ポジティブに考えたらありがたいことでしたね(笑)。そのお陰で今は家にいても苦じゃなくなりました。

――今後お仕事で挑戦したいことは?
役者は一つの軸としてずっと続けていきたいですけど、根本はファッションが好きでこのお仕事を始めたので、人にスタイリングしたりプロデュースしたりしてみたいです。今の子は着たい服があるけど周りの目が気になってとか、自分に自信が持てない子が多くて色々相談を受けるんですけど、そういう子たちを集めてプロデュース企画とかやってみたいです。コロナ禍で出勤出来ていないんですけど今もショップ店員として働いていて、お客さんとして来てくれる人に自分自身の魅力に気づいてもらって自信になってくれたら嬉しいなって思っているので、服やファッション、メイクで人に影響を与えられる人になりたいです。
――ありがとうございます。それでは最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
コロナ禍になる前は、月に1回お店に出勤したりイベントを開催して皆さんと会える環境があったんですけどそれが奪われてしまって、交流出来る場が減ってしまったんですけど、普段会えなくてもSNSやラジオのコメントで嬉しい言葉をたくさんかけてもらいました。その中でも去年の誕生日にお手紙をたくさんいただいて、お手紙って時間をかけて自分の手で書いた、生きている生の言葉で、会えないからこそ書いて送ってくださる方がいて本当に嬉しかったです。去年はすごくファンの方々に支えられた年になったので今年は作品やお仕事を通して恩返ししていけたら良いなと思っています。また良い報告が出来るように頑張ります!見ていてください!


カメラマン:秋葉巧、ヘアメイク:石川茜、取材:村松千晶