笹森裕貴、イケメン王子役で理想の彼氏像に挑戦「色んな僕の姿が見られるので、楽しみにしてください」＜ドラマ『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』＞

――ドラマ『おじさんが私の恋を応援しています(脳内)』に出演が決まった時の気持ちをお聞かせください

普段は舞台を中心に活動させてもらっていて映像作品に出る機会が少なかったので、映像に挑戦出来るのはすごく嬉しかったです。ただ、北乃きいさんをはじめアキラ100％さんや素敵な共演者の方がたくさんいらっしゃるので、プレッシャーはありました。

――笹森さんが演じるのは、北乃さん演じるまつりが恋する取引先のイケメン営業マン・樹役です。どのような役作りをされたんでしょうか？

監督や原作の先生からは「ずっと輝いていてほしい」「理想の彼氏像を常に心がけて演じてほしい」と言われていました。サラッとすごいことを言うなと思っていたんですけど(笑)

――かなりハードルが上がった役柄ですね

王子とは何か、と自問自答していました(笑)。でも、自分の中の引き出しから出すしかないので、僕がイメージする誠実な爽やかな人物になろうと必死でした。

――ご自身と役で共通点はありましたか？

探してみましたが、一個も無かったんですよね。樹は父親と難しい関係性ですが、僕自身は父と何でも話せるくらいすごく仲が良いですし、普段は王子って呼ばれていないですし(笑)。でも、樹は周りから思われている王子様みたいな一面と、実はそうではない素の部分がある非常に人間味のある役どころだったので、演じていてすごく楽しかったですし、そこは共感出来ました。

――主演の北乃きいさんの印象は？

僕が小学生ぐらいの頃からテレビに出て、役者として第一線で活躍されている方なので、はじめはパートナー役ということでとても気負っていたんですけど、撮影が始まるとすごくコミュニケーションを取ってくださって、色んなアドバイスをしてくださいました。とても尊敬出来る役者さんです。

――まつりの脳内に憑依するようになるおじさん・誠一郎を演じたのはアキラ100％さんでしたね

アキラさんは、2年ぐらい前に出演したオンラインイベントにMCとして出演されていて、そこでご一緒したことがありました。僕は覚えていたんですけど、きっとアキラさんは覚えていないだろうなと思って挨拶の時に言わなかったんです。そうしたら「あの時一緒だったよね？」って覚えていてくださったのがすごく嬉しかったです。僕より芸歴も年齢も上なのに同じ目線で話してくださるとても素敵な方です。あと、靴下が可愛かったです(笑)

――靴下は撮影中に目に留まったんですか？

僕がたまたま見た時に5本指のカラフルな可愛らしい靴下を履いていらして。「5本指ってどうなんですか？」って聞いたら、「移動中とかで指が離れるから楽だよ」っておっしゃっていました。今まで僕は履いたことなかったんですけど、その日5本指ソックスを買いました(笑)

――現場の雰囲気は？

監督を含めスタッフの皆さんが穏やかな方ばかりで、現場はとても和やかでした。かなりタイトなスケジュールでしたが、一切ピリつくことなく、皆さんが今出来る全力を作品に注いでいるっていう雰囲気があって、その中で役者として参加出来たことはすごく光栄なことでした。

――撮影中で印象に残っているエピソードはありますか？

まつりがお店から出ていって樹が10秒後ぐらいに追いかけるシーンがあったんです。それをお店の外から撮っていたんですけど、北乃さんが出ていった後に合図が出て、僕が追いかけていったんですけど、自動ドアがなぜか開かなくて(笑)。僕の動きが速すぎたんですかね？認識されなかったんですよ。

――ちょっと気まずいですね(笑)

本当のお客さんもそのお店にいらっしゃったので「あいつドア開いてないよ」って感じの空気になって、もう一回やり直しました。

――笹森さんのここ最近でのお父さんとのエピソードがあれば教えてください

去年の11月末に舞台の作品が終わって、少し余裕が出来たので筋トレを始めようと思って。ボディービルダーの方が5分間で出来るハードバージョンの腕立てをYouTubeに載せているんですよね。それを毎日やっていて、お正月に帰った時にもやっていたんですけど、それを見た父が真似してやり始めて。僕は忙しくなっちゃって空いた時間でやるようになったんですけど、父はそれから毎日続けているらしくて、前までは僕と体重もそんなに変わらなかったんですけど、見る見るうちに筋肉がついて逞しくなったみたいで、継続は大事なんだなと思いました。

――ドラマのタイトルにちなみまして、笹森さんが今応援している人や応援したい人はいますか？

甥っ子ですね。1歳になったばかりなんですけど、やっと一人で歩けるようになってきました。色々なものをたくさん買い与えています(笑)

――何を買ってあげたんですか？

服関連です。買わなくていいって言われるんですけど「それじゃあ僕の気が済まないから買わせてくれ」って言って。あの子が幸せになることが僕の夢です。応援と言うか見守りたい存在で、初めての甥っ子なので丁寧に接しています(笑)。でも一時期髪を金髪にしていたら、めちゃくちゃ泣かれるようになってすごくショックでした。会うたびに泣かれていたんですけど、ここ2、3ヶ月で髪色を暗くしたら泣かれなくなりました。

――ドラマの見どころや楽しみにしてほしいポイントを教えてください

僕のことで言うと、色んな樹が見られる、イコール色んな僕の姿が見られます。詳しくは言えないんですけど色んな格好させていただいたので、ぜひ楽しみにしてください(笑)
あと、コロナ禍になってなかなか人と会って話す機会が減っている中で、家族との関係や、友だちや恋人とちゃんとコミュニケーションを取れていますか？ということを、ドラマを見て感じていただけたら嬉しいです。言いたいことを常日頃から伝えていないと何かの時に後悔するかもしれないし、コロナ禍ではありますが、出来る範囲で顔と顔を合わせてコミュニケーションを取ることがいかに大事かということが伝わったら嬉しいです。