――デビューのきっかけを教えてください
高校二年生の冬に「Samurai ELO」という雑誌が主催していた、カッコイイ高校生を決めるコンテストがあったんです。それを受けさせていただいてグランプリを獲ったことがきっかけですね。読者モデルとして色々雑誌に出させてもらうようになりました。
――もともとこの業界に興味があったんですか?
興味と言うより、雑誌に1回でいいから載ってみたいなという出来心からでした。目立つのはあんまり好きじゃなくて、(コンテストに出ることで)何か変えられるんじゃないかと思って。僕は小学校一年から中学三年までずっと野球をやっていて、高校も野球で決まっていたんですけど、怪我で行けなくなってしまって。それで普通科の高校を受験して(モデル活動を)始めたのが2年生の冬だったので、それまでの1、2年の間は抜け殻状態でした。中学校で同じチームだった友達は高校で野球を続けて、甲子園の一歩手前までいった奴もいたり。僕だけ何もない状態になってしまって、2年間バイトをして遊んでの繰り返しでした。それをなんか変えたいなと思っていて……。
――何か背中を押すきっかけがあったんですか?
街を歩いていて、雑誌の方から声掛けていただいたんです。

――今の笹森さんからは想像しづらいですが、中学までは野球漬けの毎日?
そうですね、髪も短くて日に焼けて真っ黒で。ポジションはショートをしていました。
――そんな野球小僧だった笹森さんが芸能活動を始めて、周囲の人も驚いたでしょうね
全然イメージと違ったと思います。今中学校の友達に会っても気づかれないと思うくらい。
――小さい頃はどんな子供でしたか?
野球、野球で活発だったと思います。今もなんですけど運動が大好きで休み時間にドッジボールやキャッチボールばっかりしていて、勉強はすっからかんでしたね(笑)
――周りからはどんな性格だと言われますか?
結構生意気な所が多かったと思います。野球をやっていたので礼儀や挨拶の面は教え込まれてきたんですけど、色々と貪欲でしたね。よくも悪くも負けず嫌いでした。
――6月に20歳を迎えた笹森さん。二十歳になって何か心境の変化はありましたか?
それがなんにもないんですよね……。なんだろう、お酒とかたばこが許されるくらいでなんら変わらなくて。一つの節目ですけど、自覚が全くないです。
――20歳を迎えて今後の展望などは?
ずっとモデルをやってきて、半年前くらいからやっと役者の仕事をやらせていただいて、ちょくちょく役が決まりし始めてきているので、今後は役者としても頑張りたいです。
――10月期ドラマ『先に生まれただけの僕』に出演が決まっています。役どころを教えてください
生徒の数がものすごく多いんですけど、その中でセリフをいただけて。校長先生が変わったのと同時に生徒たちも変わっていくというお話なんですけど、僕が演じる高校3年生の生徒は、その変化について行けずに先生に反発する役です。
――モデル出身の笹森さんですが、演技の練習はどうでしたか?
スクールに通わせてもらっていたんですけど、ここだけの話、演技なんてまあ出来るだろ、くらいに思っていました。実際は全然できなくて超へたくそで、自分がお芝居するなんて考えられませんでした。スクールには上手な方がたくさんいたので、ただただ恥ずかしかったです。