
――完成した作品はご覧になりましたか?
- 予告だけ(笑)。でも本当に楽しみです。自分の顔に乗っている声しか聞いたことが無かったので、そのキャラクターの声になっているんだと思うと、嬉しくて仕方ないです。
――予告を見た感想はいかがですか?
- 分からないんですよ。私からすると自分が喋っているように聞こえてしまうんですけど、ソリの声として聞いてくださる方がどう受け取るのかがすごく気になります。
――ご自身の声について、周りのスタッフさんと何かお話はされましたか?
- 最初は携帯で録音した声をお送りして、その後に1回マイクの前でテストをして、その1ヶ月後ぐらいに本番だったんです。テストの時に発声法や喋り方を教えていただいて、それを意識して1ヶ月練習していたので、本番ではスタッフさんが「全然変わったね」と言ってくださって、安心して現場入りできました。練習があったお陰で、色々掴むことができました。映像を見ながらのお芝居では、顔のアップになると大きく、引きになると小さく喋りたくなってしまいますが、ちゃんと相手の距離感を考えて、と教えていただいて、それをすごく意識していました。
――作品が決まった時、ファンの方の反響はいかがでしたか?
- 日本語はもちろん、韓国語の反応もたくさん来ましたし、主題歌をやってほしいとか、カバーしてよ、と言ってもらえています。主題歌をやることは発表されていないので(※取材は7月下旬)、どんな反響が来るのか楽しみです。主題歌のレコーディングを韓国で行ったので、その時に会った(IZ*ONEの)メンバーにはこの作品に参加することを伝えることができて、「曲も声もこの作品のイメージに似合いそう」と言ってもらえてすごく嬉しかったです。
――ご自身で主題歌を聞いてみた感想はいかがでしたか?
- 一度大きい音で流してもらったのですが、恥ずかしいからちょっと音量を下げてくださいって言いました(笑)。実際に声を担当した作品の最後にこの曲が劇場で流れるのがまだ信じられないです。実感は沸いていませんが、すごく楽しみですし、ファンの方は喜んでくれるんだろうなと思うと嬉しいです。
――矢吹さんのソロでの歌唱はすごく貴重かと思います。韓国でのレコーディングはどうでしたか?
- とにかく長かったですね(笑)。元々韓国は、日本で録るよりも長い時間をかけるのが基本なんです。日本ではあまりやっていない、ダブリングという重ね録りの技法もあり、韓国の方が倍ぐらい時間がかかるのは当たり前ではありましたが、韓国で1曲丸々録るのも初めてだったので、今までにない経験でした。まず、用意されたAとBのどちらのマイクが私に合っているのかを決めるところから始まりました。3つあるサビの歌詞が全部一緒なんですけど、それぞれ全部違う歌い方でレコーディングをしたり、こだわって1個1個録って行く作業は、大変ではありましたが、その分完成度が上がりましたし、長い時間をかけて取り組んでいるからこそ、ソリに寄り添うことができました。
――声のお仕事をしてみた感想と、今後への意欲はいかがですか?
- 元々アニメを見るのが好きで、小さい頃に真似をしたりしていたので、実際にキャラクターに自分の声が乗るのは嬉しいですし、1つの夢が叶いました。今回は素の自分のままでお芝居をしていたので、今度はちょっとぶりっ子っぽいキャラクターや、似合いそうとよく言ってもらえたりする少年役など、ソリとはまた違う、色々な声の表現ができたら良いなと思います。

――アイドル活動で色々なグループを経験しながら、今は俳優として歩んでる矢吹さんですが、その中で感じる出会いや成長があれば教えてください
- グループの時はメンバーが増えることはありましたが、皆が仲間でずっと活動している感じでした。俳優業は、現場ごとにスタッフさんもキャストの皆さんも総入れ替えじゃないですか。たまに前に共演した方や、お世話になったスタッフさんがいらっしゃいますが、基本はガラッと変わって、毎回新しい場所に入るような感じなので、すごく緊張するのですが、だんだん共演者の方と喋るようになり、いっぱいコミュニケーションを取った方がお芝居に良い影響があるんだなと分かってからは、少しフットワークが軽くなりました。普段の自分だったら足を運ばなかったかもしれない場所に行ったり、自分から行動できるようになったりしたのは、色んな現場を経験して変わってきた部分だなと思います。
――作品にちなんで、矢吹さんはファンの方からお手紙をもらう機会も多いのかなと思いますが、何か印象的なものはありますか?
- 毎回、イベントや誕生日の度にファンの方がお手紙をくださるんですけど、奈子ちゃんのお陰で仕事を頑張れている、学校を頑張れた、テストが頑張れた、とか、そういう言葉がすごく響きます。私はいつもそういうお手紙に勇気をもらって、また頑張ろうって思えるきっかけをいただいているので、逆に私が皆さんに何か少しでも恩返しができて、力になれていたら良いなと思っています。そうやってお手紙で、言葉で伝えてくださると、より嬉しさを実感できます。
――映画の感想をぜひお手紙でも届けてもらいたいですね
- SNSでももちろん嬉しいですが、手紙にしてゆっくり書いていると、また違う表現が生まれてくるので、ぜひ書いてほしいです。手紙って未読・既読が分からないのもまた良いですよね。その時間の進み方もすごく素敵だなと思います。
――作品を通して伝えたい想いはありますか?
- 新しい職場や学校、新しい場所に飛び込むのはすごく不安があると思いますが、絶対に自分の味方になってくれる人がいるということと、あとは手紙で繋がって、大切な人を思い浮かべられる映画になっていると思うので、ほっこりした気持ちで観られるのではないかなと思います。
――最後に、作品を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします
- 最近はSNSとかでやり取りをすることが多くなっていると思いますが、手紙ならではの、待っている時間のドキドキを味わえたり、大切な人を思い浮かべたり、久しぶりに連絡したくなる友人とかを思い出せたりする温かい映画になっていると思います。ぜひ色んな世代の方に、ゆったりした気持ちで観ていただけたらと思います。

撮影:遥南碧





