――サラカは物理の天才ということでしたが、谷村さんの好きな教科はなんですか?
国語が好きなんです。だから、お話を頂いたときは『うわッ・・・』と思いました(笑)。台詞が頭になかなか入らなかったですし、漢字の読み方も分からないような専門用語が沢山あって・・・苦労しました。
――市原隼人さん演じる基一とサラカのやり取りがメインですが、お二人で役づくりについて話し合ったりされたんですか?
現場で、お互いに出たものをお互いが受け取ってお芝居をしていったので、“あぁしよう、こうしよう”という話はしなかったです。作りすぎてしまうより、出てきたものを被せ合ったほうがリアルというか、面白いんじゃないかなぁと。

――監督は三池崇史さんですね。一見恐そうなんですが(笑)、ご一緒していかがでしたか?
最初は、私も『恐そう』と思っていたんですが、現場に行くと監督のことをスタッフの方が凄く信頼しているのが分かるんです。今まで経験したどの現場よりも団結していて、その仲間に入れたことは嬉しかったです。恐そうに見えるんですけど、笑わせて場を和ませてくださったりするのを見て、実力はもちろんですけど、そういった気遣いをしてくださることも信頼されている理由なんだろうなと思いました。
――撮影中、いろいろな苦労があると思うんですが特に苦労されたシーンは?
やっぱり最後のシーンですね。雨や風が強い設定なんですけど、撮影が1日で終わらなくて・・・あのシーンは大変でした。
――どんな方に観てもらいたいですか?
宇宙の話とかSF映画というよりも、サラカの感情を描写している作品だと思うので、宇宙の話ときいてピンと来ない人もあまり難しく考えずに観てもらえたらと思います。特にサラカのように、あまり感情を出さないような方にも観て頂きたいです。たぶん、ほとんどは基一視線で映画を観ると思うんですが、サラカの気持ちというのは独特なので、そういった方がこの作品も観てどう感じるのか、とても気になります。

――今後どんな活動をしていきたいですか?
自分を試しながら、色々な役を演じていきたいです。ずっとやりたいと思っているのが、多重人格の役とか(笑)。とても難しいと思うんですけど、やりがいがありそうなので演じてみたいです。
――プライベートで挑戦したいことは?
今年、大学受験なので頑張らないと・・・。ちょっと遊びは控えて(笑)、勉強も仕事も一生懸命にやろうと思っています。
――最後にメッセージをお願いします。
6月7日から公開される映画『神様のパズル』は、宇宙の話ということで取っ付きにくい感じがしますが、あまり意識せずに観に来て頂きたいです。きっと、宇宙の話だと思って観に来た方は良い意味で裏切られると思いますし、取っ付き難いと思っている方でも観て頂ければ“なるほど、そういうことか。”と納得してもらえると思います。笑いあり、恋愛あり、CGなんかも沢山使っている盛りだくさんな作品なので、是非劇場に足を運んで楽しんでもらえたら嬉しいです!