――デビューのきっかけを教えてください。
友達が出演していた神戸コレクションで、私がお客さんとして見に行っていて、そのときの神戸コレクションのブースで声をかけられて本格的にモデルの仕事を始めました。
――元々芸能界に興味があったのですか?
はい。小学校の頃からずっと興味がありました。
――やはりとても身長が高いですけれども、小さいときから周りの子より大きい方でしたか?
高いなぁって気が付き始めたのは中学校2年生位で、中1まではクラスの真ん中でした。中2、中3辺りで周りの子が身長が止まってきている中私はずっと伸びていて、高校では一番後ろでしたね。

――はじめてのお仕事は覚えていますか?
初めてのお仕事は、カタログの撮影でした。初めてポージングとか表情とかを自分なりにやってみました。さらにこの撮影は洋服を何回も着替えて撮っていくので、すごく大変で苦労したことを覚えています。
――これまでに印象に残っているお仕事を教えてください。
やっぱり今やっているドラマの撮影は、今までやったお仕事の中でもドラマデビュー作っていうのもあってすごく印象深いですね。撮影現場とかもモデルの仕事とは全然違うので圧倒されたというか、違った緊張感があります。モデルだったら東京ガールズコレクションが思い出として残っています。
――芸能界でのお仕事をしていて良かったことは?
昔からずっと芸能界に憧れていて、大変だってことは解っていたんですけど、最近は楽しいって思えることが多くて、やればやるほどやりがいが出てきました。この仕事を「辞めたいなぁ」と思う事は無いので、自分が今一番やりたいことが出来ている事に幸せを感じています。
――逆につらかったことは?
無いですね。嫌だった仕事も無くて、低血圧で朝が弱いので、すごく早い現場でも頑張って起きます。でもそれも全ては楽しい撮影の為に!っていう事なので、辛くは無いですね。
――モデルさんは撮影で冬に夏の服を着なくてはならないとか聞いたことがありますが。
確かに寒い時期に水着を着て、暑い時期にコートを着たりします!でもやっぱり楽しいですよ。

――今回、「ナサケの女」でドラマ初出演という事ですが、ご家族や周りの方の反応はいかがですか?
家族はとりあえず画面に映る私に不思議がっていました。昔から芸能人になりたいって言うのは家族にも友達にも話していて、みんな「モデルでやって行くんだろうな」って思っていたみたいで、まさか私がお芝居をやっているっていうのは想像もしていなくて、「演技のレッスンも受け始めたの」って言った時に、「憂妃が演技?!」って感じで誰も私がお芝居をしている姿を受け入れてくれませんでした(笑)やっとテレビで見られるようになったので友達もびっくりしながらも喜んでくれました。
――ご自身でドラマのオンエアはチェックされましたか?
しました!始まる30分前とかから一人でソワソワして、初めはまさか自分がドラマに出演するなんて夢にも思ったことがなかったので「わー不思議ー」って思いました。また、共演者の方々が豪華で、ベテランの方も沢山いらっしゃる中、自分の演技について反省点が見つかったりとか。「ここをもっとこうすれば良かった」とか。でもやっぱり一番感じるのは「不思議な気持ち」です。
――鹿沼さん演じる「西恭子」の役どころを教えてください。
恭子ちゃんは米倉さん演じる松子さんの妹分というか、昔のヤンキー仲間なんですけど、とりあえず恭子ちゃんは常に元気で明るく、洋服も毎回派手で原色プラス豹柄みたいな。ヤンキーっていう肩書なんですけど、ケンカとかするヤンキーではなくて、本当にただただ元気な女の子っていう感じで、撮影の時はテンションを上げて演じるように心掛けています。
――役作りはなにかしましたか?
ヤンキー役って初めて聞いて、ヤンキー役ってどんなのだろう?って思って、誰かヤンキーっぽい人を真似てみようと思ったんですけど、芸能界にヤンキーって居ないじゃないですか。しかも怖いヤンキーとはまた違うんですよね。なので、地元に居る若いギャルみたいな、田舎にいるちょっと悪っぽい子をイメージしてみました。でもとりあえず元気に明るくっていうのを意識しています。
――演じる上で、こだわっている部分がありましたら教えてください。
まだまだ演技に関しては勉強中なので、何て言っていいかわからないんですけど、こだわりはやっぱりテンションハイ!ですね。

――演じる前と後では印象の変化はありましたか?
演じる前は、ヤンキーだったら言葉づかいはなげやりの方が良いのかとか、ちょっと怖いヤンキーを考えたり、目つきを悪くしたり、声を低くしたりとかすごく色んな事を考えたんですけど、実際はプロデューサーさんとか監督さんとかに「素の感じを出していけば良いよ」「自由にやって良いよ」っていう言葉を頂いたので、実際に演じてからは自分を残しつつ、でもテンションを高くハキハキ喋る元気っ子をイメージしてやりました。
――同じ事務所で主演の米倉涼子さんはどんな方ですか?
米倉さんとは1回だけドラマの前に神戸コレクションの帰り道で会って挨拶だけしたことがあるんですけど、もうすごいオーラを感じました。オーラがすごいから怖い方なのかなって初めは思っていたんですけど、実際同じシーンで色々お話したらすごく優しい方で、サバサバしてハッキリしているんですけど、キツいサバサバ感ではなく、私が演技で不安な所があって米倉さんにお話しすると「私もまだまだよ」っておっしゃっていて、色々励まして頂きました。
――ドラマの見どころを教えてください。
見どころは、米倉さん演じる松平松子という役が査察官なんですけど、堅い感じではなく、沢山笑える面白い感じで進んでいます。鉄子の部屋というオカマバーでは武田鉄矢さんがマスターをしていたり、大変見やすいドラマです。