――デビューのきっかけは?
19歳の時に、渋谷でスカウトされました。スカウトというか、渋谷で友達と歩いてたら「スナップ撮るんでちょっとどうですか?」って声を掛けられて。そこでスナップを撮ってもらって、そのあと事務所から連絡をもらったのが(デビューの)きっかけですね。
――もともと興味はありましたか?
そんなに興味があったって訳ではないんですけど、東京ガールズコレクションには高校の時から行ってました。地元の栃木から。モデルさんはすごく好きだったし、雑誌もよく読んでいたので、憧れはあったと思います。
――「ビリギャル」の表紙モデルが決まった際のエピソードがあれば教えてください
ビリギャルは、書類で通ったんですよ。最初は物語もちゃんと読んだことがなくて、書籍のカバーモデルって事しか知らされてなくて。なので、こんなに注目を浴びるとは全く思ってなくて、決まった時は単純に「あ、本の表紙になれるんだ~」って気持ちでした。

――雑誌の表紙に抜擢されたり、グラビアを披露されることも多いと思うのですが、撮影のお仕事はどうですか?
グラビアは最初はほんとに苦手でした。モデル時代も水着で撮影したことがなかったし、私は結構インドアなので、プライベートで水着を着ることもないんですよ。海やプールにもほぼ行かなかったから人前で水着になって、しかもそれを撮られるっていうのが苦手で。あんまりポジティブなイメージを持てなかったんですけど、カメラマンさん・撮影チームの皆さんと仲良くなって行く中で出来上がった写真を見て「あ、こういう風に撮って貰えるんだな」っていうのを感じていくうちにどんどん好きになって行きました。それまで「ビリギャルの子」ってイメージが大きかったので、じゃあそこから脱却しようと思って一生懸命やりました。やってよかったと思ってるし、今ではグラビアのお仕事がすごく好きです。
――TV番組の撮影や収録はどうですか?緊張しますか?
バラエティ番組は観るのも、その雰囲気も好きなんですけど、やっぱりまだ慣れてなくて。毎回緊張はしちゃうし、うまく出来なかった時は落ち込みますね。終わってから「なんであの時こういう事言えなかったんだろう」とか、一番メンタル的にクる仕事かも……。収録中に失敗しちゃったらもうオンエアされないでほしいって思っちゃうし、自分でそのオンエアしたのも見るのが怖くて。リアルタイムでは見れなくて録画して、ちょっと遅い時間にゆっくり見たりとか、何回も巻き戻したりとかしてるんですけど、今一番反省の多い仕事だと思います。
――石川さんといえば「有吉反省会」に出演し、それまでの代名詞とも言える金髪から黒髪になったことで話題になりました。ご自身ではどのような思いでしたか?
もともとギャルが好きでギャル系のモデルをやっていたので、黒髪にするって選択肢が自分の中になかったんです。だから本当に黒髪にしなきゃいけなくなった時はショックでした。またすぐ金髪に戻そうって思ってたんですけど、黒髪にした時の反響が本当に大きくて。ツイッターのフォロワーが5000人だったのに15分くらいで17000人に増えたんですよ。それで「黒髪の方がいい」ってコメントをいっぱいいただいて。番組でも「黒髪にイメチェン!」みたいに出ちゃったから、すぐに金髪に戻すことが出来なくて、泣く泣く「黒髪でやって行かないといけないんだな」って思って。でも、金髪のギャル時代より黒髪になった今の方が、広告の仕事もやらせて頂いたりと仕事の幅は広がったと思います。
――それでは、舞台・映画などの女優としてのお仕事はいかがですか?
私、お芝居を全くやったことがなくて、去年の4月に初めて映画で女優デビューしたんです。その時から演技のレッスンに通うようになったんですけど、どんどん興味も湧いてきて好きになって。今年は初めて舞台もやらせてもらって、女優のお仕事は楽しいなって思ってます。

――映画「コープスパーティ」や月9ドラマ「ラブソング」に出演されたり、近頃演技のお仕事が増えていますね
もちろん(演技の仕事は)楽しいしやりがいはあるんですけど、まだ難しいですね。やればやるほど分からなくなっていく(笑)。舞台も1ヵ月くらいずっと稽古してたんですけど、稽古するほど分からなくなって行って……。正解がないじゃないですか。だから難しいとは思うんですけど、自分とは全然違う感情だったり役だったり出来ることってすごいなって。偉大なお仕事をさせて頂いてるなって思います。
――いつも役作りはどのようにされていますか?
とにかく私はあんまり演技経験がないから、普段その役の子だったらどうするかっていうのを常に考えています。今回の舞台ではちょっと悲しい役を演じたんですけど、ずっとその子の気持ちになりきって生活していたら、どんどん人と会うのも嫌になっちゃって(笑)。でもまだそこまでしないと切り替えられないから、インタビューを受けていても「この子だったらどう答えるかな」とか、そういうことを考えるようにはしていました。
――出演がきまった時、ご家族やお友達の反応はいかがでしたか?
友達も家族も観に来てくれました。今までTVや雑誌でしか活躍を見せてあげられなかったので、家族に生でお芝居してる所を見てもらえたっていうのは良かったです。地元や大学の友達も来てくれたんですけど、お仕事関係の人より、素の自分で会ってる人に真剣に仕事をしてる姿を観られるのは恥ずかしいんだなと思いました。
――いろんな方とお会いしてお仕事して、刺激をうける事も多いですか?
最近、久松郁実ちゃんとか同年代でグラビアやモデルをやってる子たちとご飯食べに行く機会があって、撮影をどういう気持ちでやってるかって語り合ったんです。自分とは全然違った撮影の仕方・気持ちの持って行き方を、直接郁実ちゃんから聞けるのは本当に刺激になりました。私はあんまりライバル心とか競争心とかがなくて、周りの人が頑張ってると、「私も頑張ろう!」ってモチベーションが上がるタイプ。だから同年代の友達をいっぱい作ろうと思いました。