――主演ドラマ「ラブホの上野さん」。タイトルがすでに衝撃的ですが……
それこそタイトルだけ聞いて「なんだそれは、大丈夫なの!?」ってなったんですけど、お話を聞いたら、これはおもしろそうだな、と。
――かなりコメディー要素が強い作品ですが、本郷さんからみた“上野さん”はどんなキャラクターですか?
よくわからないです……。普段は淡々と低い声で人にものを教えたりしていたかと思えば、よくわかんないタイミングでテンションがあがってキャラが壊れたりする。ちょっと“ヤバイ人”ですね。
――ちなみにそんな上野さんとご自身との共通点は?
うーん、頭の回転が速いところですかね。

――ドラマでは上野さんが迷える男子たちに恋愛指南して行くというストーリー展開ですが、プライベートでお友達の悩みを聞いたりされますか?
そういうことは、ほとんどないですね……自分にメリットがないので、あんまり聞きたくないかも。
――逆にご自身が相談することは?
そっちの方が、むしろ絶対にないですね。自分の弱みを見せることになるし、大切なことを他人に聞いても、自分が悩んでることに対する熱量を他人が上回ることはないと思うんですよ。だからそんな大切なことを、自分より熱心じゃない他人に判断を仰ぐのは……まぁ、そんなこと言ったら今回のドラマに主演する資格なくなっちゃうんですけど(笑)。
――では、ドラマ内で上野さんが言うアドバイスを聞いて、なるほどなと思われる部分はありますか?
そうですね、ためになることは多いです。ちゃんと的を射たことを言っているので、現場でスタッフ一同感心しながら話を聞いています。
――具体的に思い当たるシーンはありますか?
汚い恰好をした男の子に“会ってすぐに内面をみることができる人間はこの世の中に1人もいないから、まずはやっぱり外見で判断される”っていう厳しいことを言う回があるんです。お前は服も汚いし、髪もボサボサだし、髭も生えてるし、みないなことを言うんですけど、受け取る人が“このキャラクター確かに汚い、こんなこと言われてるよ”って思ったらそれまでだと思うんですよ。でもそこで“もしかして自分もそうじゃない?”って思って見てもらえたら、きっと人生においてプラスな変化になると思うので。だから受け取る側の人にもしっかり見て、しっかり聞いてもらいたいです。一生懸命見たら、実は返ってくるものがあるかもしれないドラマにはなってますね。

――ドラマの役柄にちなんで本郷さんの“ドSな一面”があれば教えてください
うーん、難しいですね……。
――あまり“S”だとは思わない?
いや、他人には厳しいと思います(キッパリ)。特に仕事の面に関しては、プロとして呼ばれてる限りプロとして仕事してほしいし……はい、他人には厳しいですね。
――ではそういう“Sっぽさ”が上野さんとの共通点でになりますね。
まぁそうですね。あんまり他人に興味がないですし。