――昨年のミュージカル『刀剣乱舞』 ~真剣乱舞祭 2016~から一年を経て、今年も『真剣乱舞祭 2017』が開催されます
去年は刀剣男士の数が11振りだったのですが、それがどんどんどんどん増えていって今回に至るというのはすごく大きいなと思うし、僕ら刀剣男士だけじゃなくって歴史上の人物たちと一緒にライブをするというのは熱いなと(笑)。今年上演した2作品分の楽曲も増えていますし、どうなるか楽しみです。
――今年度は東京・大阪公演に加え、埼玉・中国広州公演と規模が拡大し、国内最終公演のライブビューイングも決定。『刀ミュ』の人気が止まりません
僕が『刀ミュ』で海外に行ったのは『第18回 JapanExpo』の時のパリだけで、その時はフランスの方が多くて〝日本語通じるのかな?〟って不安だったんですけど、フランスの方は日本の笑いの感性だとかをよく知ってくれていて。それに加えて日本に普通に暮らしている方より日本の歴史について知ってくださっていたりするので、日本の文化が外に出て行っているという実感がありますね。日本の中でも『刀剣乱舞』が全国的に広まりつつあるし自分たちの中でも期待値が高い。それだけ日本の歴史を背負っているという重みは、プレッシャーでもあり自信でもあります。

――大平さんが演じるのは源義経の守り刀と言われる今剣。これまで演じてきた今剣の印象は?
僕が最初にトライアル公演で演じた時は、原作ゲームも始まったばかりだったので、今剣くんのことを知るのにも限度があったんですよ。なので歴史のことはもちろん、元主の源義経公のことをいっぱい調べました。今回は単純に漫画やアニメなど他の展開があったことも踏まえて、自分が演じる今剣くんがお客さんのイメージを壊さないように考えています。今回の新作公演「つはものどもがゆめのあと」では『阿津賀志山異聞』を経てレベルアップした今剣くんが台本上にすごく表れていて、強さや感情など、刀剣男士としてのレベルアップをとても感じます。プラス最初に演じてから2年経っているので、自分も今剣くんと一緒にレベルアップしているような気持ちでなんだか楽しいな、ずっと寄り添っていけたらなって思いますね。
――ミュージカル『刀剣乱舞』は歌やダンス・殺陣といった様々なパフォーマンスが魅力です。“これがきつかった”というシーンはありますか?
ミュージカル『刀剣乱舞』というもの自体が歌・ダンス・芝居そして殺陣と色々な要素がある上に、一日2公演したら7時間くらい舞台に立っていて、単純に体力を使うのが一番大変だったりするんですね。体力作りも日々しているんですけれども、パフォーマンス力もあげつつ毎公演全力のパフォーマンスをすることですとか、そういう基礎的なところが一番大変です。歌やダンスがものすごく得意なわけではないので苦労はしますけど、大変な思いしてそれでもお客さんが見てくださるので〝今自分疲れてるな〟って思ってもはねのけて出来るくらいのアドレナリンが出ていたりして(笑)。

――今剣を演じる上で、ここに注目してほしいという部分はどこでしょう
今剣は短刀なんですけど、ミュージカル『刀剣乱舞』に登場する刀剣男士の中で短刀は僕だけなので、他の刀剣男士との違いを見せていかなきゃなと日々思います。短刀って機動のステータス値が高い刀剣男士なので、誰よりもぴょんぴょん元気に動いていたいし、でも千年以上の歴史がある刀でもあるので無邪気な中にも重みのある存在でいられるかっていうのが重要なんじゃないかなと思います。
――『真剣乱舞祭 2017』に向けてのお気持ちを教えて下さい
真剣乱舞祭はライブパートが主で舞台上からお客さんの顔が見えるので、どういう表情をしているか分かるんです。お客さんも楽しくなるようなコール&レスポンスももちろんしたいんですけど、目が合って心で会話出来たらいいなって思いますね。僕はこの『刀ミュ』のメンバー全員が家族みたいなものだなと思っていて、舞台上でも目で会話出来たりするんです。お客さんとも目で会話できるくらいのコミュニケーションが取れるようになれたらいいなって思います。