――クリエイティブ・アドバイザーである佐藤二朗さんとは撮影中に関わりはありましたか?
現場にいらっしゃって、撮影の様子をご覧になっていました。また、実際に佐藤さんが登場する回もあるのですが、シリアスなシーンが多い中で、そこだけ違う雰囲気を感じていただけるのではないかと思います。笑わせようとしているわけではないと思いますが、いつもの佐藤さん節を目の当たりにして笑いをこらえるのに必死でした(笑)。すごくパワフルな方なのだと驚きました。
――作品の中でアドリブみたいなのはありましたか?
アドリブは今回そこまでなかったですね。もちろん、テストとは違うことを急に本番でやってみようと思ったことはありましたが、動きに関しては割と自由に決めさせてもらっていたのでそれがそのまま採用されるということは多くありました。

――この作品では「ユリコ様伝説」がカギとなっていますが、玉城さんご自身は都市伝説というものは信じますか?
学生時代は噂や学校の怪談といった話はありましたが、怖いのが苦手なんです。ホラー映画とかも出演させていただいたことはありますが、見るのは未だに苦手です。でも都市伝説は時代を超えて、今の学生さんの中では続いていると思いますし……なんで学生時代にあんなに広まるんだろうと不思議に思います。
――「ユリコ様伝説」は怖さはありましたか?
「ユリコ様伝説」はフィクションの怖さではなく、実在する人間の怖さも相まってくるので、より怖いなと思いましたね。得体の知れないものプラス実在する人間というのが、もし学校で実際に起こったらとても恐れるだろうなと。
――女優として高い評価を得られている玉城さんですが、今後の展望は?
昨年は映画の出演が多かったので、今年はドラマというジャンルで新しく私を知ってくださる方に出会えたら良いなと思いますし、でもドラマ・映画問わず、自分にとってその時やるべき役に向き合っていきたいと考えています。お話をいただく中で、意外な驚きがあったり、新たな考えも浮かんだりするので、自分発信ではない出会いや他の方が思ってくださる私のイメージがどんどん広がっていけばいいなと思います。
――今年は聖火ランナーに選ばれましたが、お気持ちはいかがですか
地元・沖縄を走るのでとても楽しみですね。地元の近くを走ることになりそうなので頑張ります。
――初めてドラマに出演されてから6年経ちましたが、当時と比べて成長したと思う点は?
最初の頃は何をどうしたら良いのか、本当に分からないことだらけの状態からのスタートだったので、そこから比べたら一つ一つ得られたものがあり、経験値がどんどん上がったのではないかなと思っています。
――これまで演じてこられた役の中で特に印象的な役は?
どれも必然的に出会うべき役だったと思いますし、振り返ってみると確かにたくさんの役に触れてきたんだな、と思います。昨年の映画で携わった作品では、やりがいのある役が多かった印象です。『惡の華』や『地獄少女』は実際に漫画を読んでいたので、成長した自分がその作品で重要な役を担えるというのはすごく嬉しいことだなと思いました。『Diner ダイナー』でも、蜷川さんとは14歳の時からスチールの方でお世話になっていたので、20歳を超えて映画でご一緒出来るというのはすごく感慨深かったです。これからもどんどん色々な役に携わっていきたいです。
――最後にこのドラマを楽しみにしているファンの方へ、メッセージをお願いします
『そして、ユリコは一人になった』というタイトルからも分かるように「ユリコ様伝説」についてのお話になります。ユリコがなぜ一人になる必要があったのか、ユリコが一人になっていく過程や、謎の要素が多く飽きずに楽しんでもらえる作品になっていると思います。私もすごく楽しみなので、皆さんもぜひ最後まで見逃さずに楽しんでもらえたら嬉しいです。


カメラマン:秋葉巧、ヘア&メイク:今井貴子、スタイリスト:丸山佑香 (まきうらオフィス)
取材:村松千晶
=================================
<衣装協力>
・ドレス¥80,000/スーアンダーカバー(アンダーカバー)
問い合わせ先:03-3407-1232
・ブーツ/スタイリスト私物
=================================