――ここからは藤原さんご自身についてお伺いします。芸能界に入ったきっかけを教えてください
母親の知り合いの知り合いにアミューズの方がいらっしゃって、知らないうちに僕の写真を見せていて、その後に呼ばれた場所が事務所のオーディション会場でした。そこで初めてお芝居や歌やダンスをやってみてお芝居楽しいなって思ったんですけど、その時にマネージャーさんに声をかけていただいて、事務所に入ることになりました。
――元々芸能界に興味はあったんですか?
興味がなかったわけではないですけど、自分が入る世界だと考えたことは一回もなかったです。でも昔から何かを発明する人がかっこいいなと思っていて。極端な話ですけど、電気を最初に考えた人ってすごいじゃないですか。電話もどういうシステムで出来ているんだろうとか、そういうのを考えた人は本当に天才だと思っていて、そういう人に憧れていたので、ある意味お芝居で人の心を動かせるというのは通じるところがあるなって考えるようになって、楽しく感じました。
――事務所に所属されてまだ一年ほどですが、お仕事には慣れてきましたか?
慣れてないですね。「慣れる」って良い意味で使われることも多いんですけど、何も考えなくても出来るのは慣れるっていう意味なのかな?って。考えなくなったら終わりじゃないですか。だから慣れないようにしようと思っています。でも前に比べてガチガチに緊張するよりかは楽しめるようにはなってきたので、少し成長しているのかなって感じています。

――先日、初舞台となる『青春㎠』にも出演されました。終えてみた感想はいかがですか?
今回オンライン演劇だったのでお客さんはいなくて、多分本当の舞台とは少し違ったと思うんですけど、オンラインでしたがマイクは集音マイクを使っていたのでお客さんがいる時と変わらず大きな声で、普通よりは声を張って出さなきゃいけないところが少し苦戦したところでもありました。でも、舞台は最初から最後まで一貫してお芝居を続けられるということで、本当にその世界に住んでいるまま終われるので新たな感覚を得られて、貴重な経験をさせていただきました。
――芸能界に入る前と後で想像と違っていたことや新たな発見はありましたか?
「ぬすみ」という言葉を初めて知った時はびっくりしました。視聴者の方は分からないと思うんですけど、アングルの関係でカメラが入るたびに1歩下がったり、本当に芝居をしていた位置よりカットによって移動することがあって、こうやって撮影しているんだ、と驚きました。
――確かに専門用語は実際の現場に行かないと分からないですよね
あと撮影現場の進むスピードが速いこともドラマに入って初めて感じました。どんどん進んでいくので、その波に乗り遅れないようにしなければって思いました。
――藤原さんは過去に留学されていた経験があると伺ったのですが……
それに関しては、留学じゃなくて短期留学なんですよ!1ヶ月くらいのスパンで何回か行ったことがあるんです。
――そうだったんですね。ちなみにどこの国に行かれたんですか?
オーストラリアとロサンゼルスです。
――短期留学中のエピソードがあれば教えてください
オーストラリアはホームステイでLAは寮生活で、思い出と言えばどっちもあるんですけど一番楽しかったのは、LAの寮に門があるんですけど、その門が閉められるのが早すぎて皆反発するんですよね。夜の9時には閉められちゃってそれ以降はコンビニにも行けなくて。
――かなり厳しいんですね
そうなんです。そこでフランスやブラジルやスペインといった様々な国の友だちが出来たんですけど、皆反発精神がすごくなっちゃって夜になったらこっそり門を越えるんです。最初は僕も抵抗があったんですが「え?大祐来ないの?」みたいに言われたので皆と一緒に門を越えて。外に出ても街にしか行けないんですけど、皆でただ街を歩くだけでも楽しかったです。でも1回先生に見つかったことがあって、その時は「お前ら母国に帰すぞ」って言われました(笑)。門と一緒にピンチも乗り越えた良い思い出です。
――この短期留学の経験がお仕事に生かせると良いですね
英語も日常会話くらいなら話せるので、いつか海外で仕事してみたいですね。
――憧れの俳優さんは?
亡くなってしまったんですけどリヴァー・フェニックスさんに憧れています。映画が好きで芸能界に入る前からたくさん見ていたんですけど、『スタンド・バイ・ミー』のお芝居を見た時にすごく感動して、それ以来リヴァー・フェニックスさんが好きです。
――では共演してみたい方はいらっしゃいますか?
2人いらっしゃって、1人は山田孝之さんです。山田さんのお芝居は刺さるものが多くあるので、一緒にお芝居をして色々勉強させていただきたいなと思っています。もう1人はYOSHIさんで、年齢が僕の1つ上なんですけど同年代で活躍されている方と一緒にお芝居が出来たら刺激がもらえるのではないかなと思いました。
――今後挑戦したいお仕事は?
色々な取材でも言っているんですけど制服が着たいです!制服を着て、キラキラした学園ものの作品を経験してみたいなと思います。あとは大きな夢としてゆくゆくは海外で活躍出来るようになりたいです。
――プライベートで挑戦してみたいことはありますか?
挑戦してみたいこととは少し違うんですけど、この仕事を始める少し前にゴルフを初めてやってみたんです。
――きっかけはなんだったんですか?
友だちにゴルフをやっている子がいて付いていったら楽しかったのでハマっちゃいました。
ちょっとずつ上昇気流に乗っている途中に仕事が決まってきてやる機会が減ってしまい、今はストップしている状態なんです。なので、ちゃんとホールを回れるくらいになりたいです。
――ありがとうございます。それでは最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします
いつも応援してくださりありがとうございます。皆さんのSNSに対するコメントが励みになっていて、仕事に行く前に見たりして勇気をもらっています。なのでその分、僕は作品でお返しをして、皆さんに感動を与えられるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します。おじカワ見てね!


カメラマン:秋葉巧、ヘアメイク:天野茜、取材:村松千晶