――ここからは入江さんご自身について伺っていきます。改めて、芸能界に入ったきっかけを教えてください
元々目立ちたがり屋で、学級委員や学芸会の主役にすぐさま挙手をするような子どもだったんですけど、中学生くらいの時に神木隆之介くんや志田未来さんといった同い年で小さい頃から活躍されている方を見て僕もやりたいと思ったのがきっかけです。
――俳優デビューから12年になりますが、これまでで印象に残っているお仕事はありますか?
芸能界に入ってからしばらくは共演する方々が年上の方が多く、先輩方の背中から学ぶこともたくさんありましたが、同年代と共演して切磋琢磨するような機会があまりありませんでした。でもその後17歳くらいの時に初めて学園ものに出演することになり、同じクラスの生徒として染谷将太くんや仲野太賀くんとか、同い年や年齢が近い役者さんがたくさんいたんです。でも皆僕より色々なことを知っていて、語り合っている姿を見て「俺は何も知らないな」って思って、もっと色々なことを吸収して感じて、役者という仕事に繋げていきたいと思ったきっかけでもありました。
でも印象に残っている仕事は今向き合っている仕事がピークですね。常に更新していっています。
――現在『麒麟がくる』が放送中ですが、『軍師官兵衛』以来の大河ドラマ出演となりました。お気持ちはいかがですか?
染谷くん演じる織田信長の側近、前田利家役を演じていますが、大河ドラマはやはり国民的な作品であり、本当にたくさんの方が見てくださっている歴史ある作品なので、また出演出来たことが嬉しかったですし、反響もすごかったです。大河ドラマは現場の雰囲気や撮り方が普通のドラマと全く違うんです。甲冑も着ているので気持ち的にも身が引き締まる想いです。時代劇はなかなか経験出来ないと思うのでありがたいですし、行くたびに新鮮な発見があります。

――ステイホーム期間はどのように過ごされていましたか?
常にご飯を作っていました。普段朝昼晩しっかり食べることは少ないんですけど、無駄に食べてしまって、体重が過去最高値をたたき出しましたね……気づいたら見たことのない数字を出していました(笑)
――特に良く作っていた料理はありますか?
ナスと豚肉のポン酢炒めです。簡単なんですよ!ナス切って、豚肉切って、ごま油で炒めて味付けはポン酢だけ。それをしょっちゅう食べていました。最近は撮影もあるので食べられていないんですけど……また作ってみようかな!
――芸能界で仲の良い方はいらっしゃいますか?
実は昨日友人と会ったんですよ。彼も役者なんですけど、「明日の取材で誰と仲が良いか聞かれるんだけど、お前って言っても誰もピンとこないんじゃないか」って話をして。そうしたら彼に「なんとかそこは言ってくれよ!」って言われて(笑)
――ちなみにお名前は?
安川純平です。テニスの王子様でデビューした役者で舞台メインに活動しているんですけど、一緒にいることが多いんですよね。
――安川さんとはどんなお話をされるんですか?
芝居の話もします。お互いの出演した作品のことをお酒でも飲みながらああでもないこうでもないって話したり。でも普段何喋っているかって言われると近況報告や、次の日には忘れるような話ばかりで、腐れ縁と言いますか、そんな関係です。ぜひ彼のInstagram見てください!
――Instagramですか?
去年彼の誕生日イベントに呼ばれた時、「安川くんが毎日Instagramを更新しているけどファンの方は何が見たいですか?」って会場にいたファンの方々に聞いたら「自撮りが見たい」とおっしゃって。自撮りだけじゃ物足りないから「毎日同じ角度で自撮りしろよ」って僕が言ったら、去年の11月11日から半年以上毎日同じ角度で自撮りを投稿しているんです(笑)
――そうなんですか!?チェックしてみます(笑)
おぞましいですよ(笑)。4スクロールぐらいしてもずっと同じ角度の顔があるっていう罰ゲームみたいなことをしている俳優です(笑)
――今後のお仕事での目標は?
お芝居を続けていくことですかね。どうなりたいかは結果であって、続けていくことに追随してくるものだと思っています。年齢を重ねていけば演じる役も変わっていきますし、それこそ『半沢直樹』で言うと今は部下ですけど、常務や取締役を演じるようになれるかもしれない、といった楽しさもあるので。簡単なように聞こえて難しいと思うので、続けることを目標としています。
――最後に、ファンの方々へメッセージをお願いします
これまで僕が出演してきた作品はもしかしたらファンの方お一人で見ていたかもしれませんが、『半沢直樹』はお父さんやお母さん、ご家族で見られる作品でもあると思いますし、日曜劇場ということで「明日から会社か……」と憂鬱になっている方の気持ちを晴らしてくれるような作品ですので、ぜひ作品を通して元気になっていただきたいです。明日からの活力にしてください!


写真:秋葉巧、ヘアメイク:小池裕輔、取材:村松千晶