――今作は主人公が女子大生として「エッグスンシングス」のオーナーを目指すという実話に基づいたストーリーですが、どんな役作りをしましたか?
夏海のモデルになった方が実際にエッグスンシングスのオーナーでいらっしゃるんですけど、ハワイでお食事連れて行ってくださったり、役作りというよりは彼女と一緒にいる時間があったので、直接お話を聞けたことが心強かったです。明るくて正義感があってとにかく決めたことに対してまっすぐに生きる女の子という軸を置いて演じていました。
――やりたいことを見つけてからの行動力には目を見張るものがありますね。夏海の心境の変化を含め、序盤との演じ分けは意識しましたか?
1話から25話まで、高校生から社会人になってオーナーになるという人生のふり幅をたった2ヶ月の撮影期間で変化をつけていくというのは大変な部分もありました。時間軸というか夏海の気持ちと歳が変わって行くのを丁寧にみんなと一緒に作っていけたらいいなって思っていて。劇中では3回ハワイに行くんですが、夏海は毎回ハワイに行くたびに違った気持ちいるわけだし、成長していることが伝わってくれたらいいなって思いますね。
――ハワイで約1カ月にわたっての撮影はどうでしたか?
楽しかったですけど日本で撮影している時より大変でしたね。慣れない環境に長期間いるっていうのも今までなかったですし、日々やらなきゃいけないことに追われて必死でした。休みもあったしみんなとご飯に行ったり遊んだりもしたけど、常に作品の事を考えていました。あとは撮影でイルカに乗って凄く楽しかったです。
――幼馴染の涼介演じる横浜流星さんの印象は?
サーフィンが上手い役だったので、とにかく練習をしていた印象が強いです。私たちの撮影が終わってもまだ撮っていたり、練習して腰を痛めたり、本当に頑張っていて朝から日が暮れるまで茅ケ崎の海でサーフボード持って先生に教わっている姿を見ていたので、ストイックな人だなと思いました。
――二人でのシーンも多かったと思いますが、自然な幼馴染としての空気感を作るために工夫したことはありますか?
初めましてなのに初めましての感覚があまりなく、わりと緊張もせず自分もあまり気負わずに出来たと思っています。「何か話をしなきゃ!」っていうよりは本当にたわいもない話をしてくれました。

――オールアップ後、SNSでも「こんなに達成感を感じたのは初めて」と心境を語られていましたが、改めて川口さんにとって今作はどんな作品になりましたか?
家で完パケを観て、オープニング映像から涙が止まらなくて。ほとんど自分が映っているのに気持ち悪!って思いながら、でもそれだけの思いが無意識にあったんだなと思いました。このタイミングでこのスタッフさんと作品と夏海のモデルになった方に出会えたことに意味がある気がして、本当に頑張ったと言える作品なので、とにかくたくさんの方に観てもらえたら嬉しいです。
――パンケーキにたくさん触れていたと思うのですが感想は?
パンケーキめちゃくちゃ美味しいですね(笑)!夏海はパンケーキを作るシーンもあるので教えていただいたり、実際に食べるシーンもたくさんあって本当に幸せでした。
――作中で“しあわせの味”を日本の方にも伝えたいと思った夏海。川口さんにとっての“しあわせの味”というと?
辛いもの。タイ料理とかスパイシーなエスニック料理とかがあれば生きていける!