――この世界に入るきっかけは?
僕は元々普通の大学生だったんですけど、家族旅行に行った時に観光案内所で働いているおじさんが兼業で俳優をしていらっしゃる方で「何か芸能をやっている人なのかい?」って聞かれて、「やってないです」と答えたら「今からでも間に合うからやりなさい!」って言ってもらえて。そのことが母はすごく嬉しかったみたいで、母に喜んでもらいたいって思ったのがきっかけですね。
――舞台に立つようなことは想像していなかった?
その頃は想像していませんでした。でも養成所に通うようになり、お芝居をしてみたらめちゃめちゃ面白くて。母のことより、自分が楽しいからやってみようって気持ちになりました。
――この世界に入っていなかったらどういう仕事に就いていましたか?
元々子ども関係の仕事に就きたかったです。小さい頃からスラム街に住む子どもたちのことを救えるような仕事に関わりたいと思って勉強していました。なので、役者をやっていなかったらそういう仕事をしていたんじゃないかな……。でも今はもう全く考えていないわけではなく、役者として影響力のある人間になれたら、取り組んでいきたいです。
――自分の中で転機になった作品は?
どれも大事ですけど「CHaCK-UP」という宇宙人アイドルの舞台です。彼らに出会って応援していたら、僕を応援してくれる人も増えました。そこから原作のある作品に出演したり、大きな劇場に立てるようになったのでそれが最初の転機だったのかもしれません。彼らと出会えたことが僕の中では大きな出来事でした。

――最近ハマっているものは?
最近自分で脚本を書いているんですけど、そのためにパソコンが欲しくてMac Bookを買ったんです。今ではMac Book中心の生活になっていますね。喫茶店でMac Bookを開いてそれっぽい顔していたら、YouTubeを見ていてもかっこよく見えるじゃないですか(笑)。もちろん脚本も書いているんですけど!使わないのに常にバッグに入っていて、持ち歩いていますね。
――どのような脚本を書かれているんですか?
カレンダー撮影の時に行った長崎の屋台で出会ったおじさんのストーリーを書きました。昔はたくさんあった屋台も今ではそのおじさんだけになっていて。続けることが大変みたいで、それが印象的だったんです。脚本を書くにあたって、なぜ屋台が出来なくなってしまうのかめちゃくちゃ調べましたね。
――その情報収集はMac Bookで?(笑)
そうですね、それこそMac Bookを使いました(笑)。一番良いのは直接お話を聞くことだと思うんですけど、中々そういうことも出来ないので。
――休日はどのように過ごされていますか?
ずっと寝てます。その日に出かけようっていう生命力がないんです(笑)。髪を切りに行ったり、映画や買い物は仕事と仕事の合間にやりたいんです。1,2時間空いたらその時間がもったいないなと感じて、そこにやりたいことを詰めたいんですよ。だから、休みをもらったらとにかく寝ます!
――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします
いつも応援して下さってありがとうございます。引き続き皆様に楽しんでもらえるよう舞台に立ち続けますので、「百花百狼」もお楽しみにしてください。よろしくお願いします。


写真:秋葉 巧、ヘアメイク:石川 茜、文:藤森 大輔・村松 千晶