――公開延期となっていた『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』が12/18に公開となります。改めて1年間を振り返ってみていかがでしたか?
役者を始めて半年目ぐらいだったのでほとんど0からの撮影で、1年間を通して修業期間でもありましたし、同年代と切磋琢磨してやっていくのは青春みたいでした。
――仮面ライダー迅/迅役を演じる中で難しかった点は?
途中で役柄が変わったというか、一度退場してまた復活した後は性格が成長しているといった役だったんですが、復活した後のキャラクターを掴むのに苦労しました。前は子どもっぽいというか「やんちゃ」というキーワードがあったのでそこに持っていくように役を作っていたんですけど、復活した後は大人でクールな感じでガラッと変わって。どちらも魅力的でオリジナリティーのあるキャラクターにしたいと思っていたので、キャラクターを掴むのに3、4話かかったかもしれません。
――テレビ放送の終了後は『仮面ライダーゼロワン ファイナルステージ&番組キャストトークショー』があり、久しぶりのキャストの皆さんにお会い出来たかと思いますがいかがでしたか?
今年から名古屋が追加されて、名古屋・福岡・大阪と回って最後が東京でしたが、キャストの皆で地方に行ってその土地のものを食べさせてもらったりして楽しかったです。トークショー自体も皆で楽しく出来たので、ご褒美みたいな時間でした。
――お客さんの前に立てたのも久しぶりだったと思います
やっぱり皆さんに会えたことは嬉しかったです。この状況なので声援ではなくペンライトで応援してもらいましたが、こんなにたくさん応援してくれる人がいるんだということを実感出来ましたし、皆さんのためにこれからも頑張っていきたいなと思いました。
――中川さんにとって仮面ライダーゼロワンはどんな作品になりましたか?
今後何十年とやっていく役者人生の基盤になった作品です。
――中川さんからみた映画の見どころは?
少しだけ映像を見させていただいたんですけど、戦うシーンがテレビシリーズでは出来ないような演出になっていて、完成形を見るのが僕も楽しみになりました。役でいうと、テレビシリーズではあまり関係性が無かった役同士が絡んでいたりするので、そこも楽しんでいただけたらなと思います。

――ここからは中川さんご自身についてお伺いします。芸能界に入ったきっかけを教えてください
芸能界に興味を持ったのは、高校1年の時に『半沢直樹』を見て「この人たちすごい」「全力でぶつかりあって、この仕事面白そうだな」と思ったのがきっかけです。でもこの時点で芸能界に入ることを決めていたわけではなくて、大学入学の時に卒業生のパンフレットにMEN’S NON-NOの先輩が載っているのを見て、大学に通いながらモデルとして活躍しているのがかっこいいなと思って、自分でMEN’S NON-NOのオーディションに応募しました。
――モデル、俳優として活躍されていますが、それぞれのお仕事にはどのような魅力を感じていますか?
どちらも特別なものだと感じています。専属モデルとしては今5年目になるんですけど、4年間も同じスタッフさんと一緒に雑誌を作り上げていく面白さがあります。映像は長くても1年、短かったら2、3か月で終わってしまうので、長い間一緒に作っていけるのは専属モデルの楽しさです。俳優としては、現場で自分が思いもよらなかった感情が引き出されることがあるので、そういう意味で面白いなと思っています。どちらもやりがいのあるお仕事です。
――今後演じてみたい役柄は?
自分自身、素が柔らかくてほんわかしたタイプなのでそういう役をやってみたいですね。
――確かにこれまでの役にそういった印象はないですね
どんな役になるのかは分かりませんが、柔らかい雰囲気の役が出来たら良いなと思います。
――2020年は中川さんにとってどんな年になりましたか?
本当に修行というか、経験をどんどん積ませてもらった1年だと思います。『仮面ライダーゼロワン』でがっつり演技をやらせてもらって、その後すぐに『極主夫道』で先輩たちとお芝居が出来て、役者として色々な経験が出来ました。
――来年の目標は?
皆さんに知ってもらえるようになれたら良いですね。もっともっとより多くの人たちに見てもらえる俳優になれたらと思います。
――最後にファンの方々にメッセージをお願いします
僕のファンの方は本当に温かくて、そのお陰でこうのんびり柔らかくやらせてもらっています(笑)。これからも温かい声援をよろしくお願いします。


写真:秋葉巧、ヘアメイク:小池裕輔、取材:村松千晶